アライにとって規格クリアはあくまでも通過点。
ですが、規格をおろそかにしている訳ではありません。
規格は安全性能の基本。基本を守れないヘルメットに現実の衝撃から頭を護ることはできません。
現状、スネル規格においては多くのメーカーが「レース用モデル」だけの適合に限定している中で、アライはカタログ掲載モデルの約90%以上、フルフェースモデルでは全て(ジュニアモデルを除く)がスネル規格適合品です。
なぜ、スネルにするのか?
サーキットと公道で、安全性に差をつけることはできません。公道に、より多くの危険が潜んでいる場合もあるからです。
スネル規格品は、その厳しさから、非適合モデルに比べ重量が重くなる場合もあります。アライは独自の技術と経験を活かし、スネル規格品でも、できる限り、軽量でコンパクト。そして低重心化を目指し、使用時に重量感を感じさせないヘルメットをつくり続けています。
最も信頼できる最上級の国際規格
アメリカ合衆国カリフォルニア州サクラメントを本拠地とするスネル記念財団は非営利機関として組織され、ヘルメットの安全性確保のために活動を行っています。
この財団の定めるSNELL規格は、「5年ごとに規格が見直され、その度に厳しくなる」という、他の規格では見られない特徴を持っています。
これは「最大可能な防護こそ、望ましい最終的なゴールである。」という前提の下、「テスト条件を設定する際にも、最もシビアな条件を採用する」というフィロソフィー(原理)に則ったものです。
販売に不可欠な規格
日本国内で販売されるヘルメットは、消費生活用製品安全法に基づきPSCマークの貼付が義務づけられており、この国の定めた安全基準をクリアしない限り販売することはできません。
2017年4月、このPSC安全基準が改正され、現行のJIS規格の基準と同等になりました。これにより、すべてのヘルメットが、JIS規格レベルの安全基準を要求されるようになったのです。以前は、PSC規格より厳しいとされていたJIS規格の優位性こそなくなりますが、ライダーはより安心してオートバイを楽しめるのではないでしょうか。
もっともアライのオートバイ用ヘルメットの主要ラインナップは、衝撃吸収試験においては世界で最も厳しいといわれるスネル規格をクリアしています。また、少数のJIS規格表示のヘルメットにおいても、スネル規格で要求される、より厳しい耐貫通性試験をクリアします。
いつの時代もアライは、プラスアルファの安全性能をお届けします。
公式レース出場の公認制度
各種モーターサイクルスポーツを統括し、開催・公認・指導・普及を行う団体、一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(Motorcycle Federation of Japan)。
このMFJが、競技者の安全のために定めた競技用ヘルメットの公認に関する規定をクリアしたヘルメットには「公認シール」が貼られます。
なお、MFJ等の公認レースの車検時に、「公認シール」がヘルメットに貼られていない場合、レース出場資格を得ることができません。
【MFJマーク・特別推薦白ラベル】
「スネル規格」をクリアしているヘルメットに貼られます。国際格式(FIM公認)・MFJ公認レースには、このマークが貼られている必要があります。
【MFJマーク・金ラベル】
「JIS規格」をクリアしているヘルメットに貼られます。MFJ公認レースには、このマークが貼られている必要があります。
「特別推薦白ラベル」は最高グレードの証で、市場のヘルメットでは殆ど見かけませんが、アライのフルフェース全モデル(ジュニアモデルを除く)についています。