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男の子の初正月に飾る破魔弓 前半(破魔弓の由来編)

公開日:2024/11/07 更新日:2024/11/21
男の子が初めて迎える「初正月」には「端午の節句」と同じように、健やかな成長を願って、”破魔弓”を飾りお祝いをします。 破魔弓を飾る意味や歴史について、ご紹介させていただきます。
願い意味
男児の初正月には「厄除け・無病息災」の願いを込めて、破魔弓を贈ります。 弓は武勇を表わし邪気を払う意味があり、魔除けの神事などに使われてきました。 また、弓を引くには強い力と精神力が必要なため、立派な成人男性になるよう願いが込められています。
歴史と発展
平安時代では、弓で悪霊を追い払う武神「鐘馗(しょうき)」に習い、宮中で正月17日に弓を射る儀式が生まれました。 また武家の男の子の初正月のお祝いに破魔弓を贈るようになり、鎌倉時代には町人の間にも広まり全国に伝わりました。 今日の皇室においても「鳴弦の儀(めいげんのぎ)」と呼ばれる弓を用いた魔除けの儀式が受け継がれています。
◆破魔とは
孝徳天皇の飛鳥時代から、宮中の弓を射る儀式を模倣して、的を射る遊戯が始まったとされています。 この競技に使われる的を「はま」と言い、矢を「はま矢」、弓を「はま弓」と呼びました。 後に「破魔」の字を当あて、「魔を破る」という意味を重ねるようになったと言われています。
◆パーツや素材について
籐細工で知られる”籐”を弓に巻いた「本籐巻」は上品で格式高い雰囲気を醸し出します。 矢尻には、美しい光沢の純金を箔押ししたモデルもございます。
荘厳な金箔や、豪華絢爛な彫金、箔を散りばめた砂子(すなご)など、様々にあしらわれたケース背景。 勇壮な破魔弓の雰囲気を、より重厚なものへと演出します。
矢を収める矢立・矢籠は芸術性に優れた竹細工や彫金細工などがあります。 破魔弓全体と調和のとれたデザインが、さらに美観を向上させます。
弾力と強度を活かした竹製弓や木目の表情豊かな檜製弓、強度と弾性に加え加工のしやすさなどから最もポピュラーな木製弓など素材によって異なる表情を見せてくれます。
汚れや埃から守り、大切な破魔弓を長く美しく保つケース飾り。 オーソドックスな黒塗や品よくナチュラルな檜製、丈夫で扱いやすいアクリルケースなど、お部屋の雰囲気や飾る場所に合わせてお選びください。 最近は、手軽に飾れる「壁掛けタイプ」も大変人気です。
伝統的な破魔弓飾りをはじめ、現代の住環境に合わせたモダンなデザインまで豊富なラインナップが魅力の久宝堂の破魔弓飾り。 素敵な初正月のお祝いに、是非ご検討いただきましたら幸いです。