男の子が初めて迎える「端午の節句」には、「鎧兜」とあわせて「鯉のぼり」を飾る風習があります。
近年ではお庭だけでなく、ベランダや室内で手軽に飾ることのできる鯉のぼりなど、住宅事情やニーズにあわせて、飾り方も多種多様となりました。
今回は、鯉のぼりの歴史や由来のほか、さまざまな鯉のぼりをご紹介いたします。
鯉のぼりは、端午の節句に男の子の成長を願って飾られる日本の風習です。
鯉は逆境や苦難を乗り越えて立身出世する縁起物とされており、強い生命力を持っていることから、「健康的で強く育つように」との願いが込められています。
また、鯉のぼりの先につける「矢車」は悪いものを払い、幸運を射止めるようにと願いが込められています。
江戸時代、武士の家が生まれた男の子の出世を願って馬印や幟を揚げていたのを、庶民が真似をして縁起物の鯉を幟に描いて揚げるようになったと言われています。
鯉は中国の「鯉が滝を登りきると龍になる」という登龍門伝説から、立身出世の象徴とされています。
鯉のぼりの上に飾られる『吹き流し』は今では様々なデザインがありますが、古代中国の五行説に由来して五色に染められ、戦国時代から魔除けとして使われていた『五色吹き流し』が主流でした。
ポールの上にある丸い『回転球』や『矢車』は、神様が下りてくる目印といわれています。
久宝堂の鯉のぼりには、すべてに「日本鯉のぼり協会認定マーク」がついています。
「日本鯉のぼり協会認定商品」とは、日本鯉のぼり協会が認定した商品です。
大切なお祝いの品・贈り物だからこそ、お客様に自信を持っておすすめできる商品の証として、一定の基準を満たし、かつ安全・安心をモットーに作られた商品にのみ認定しております。
「日本鯉のぼり協会認定マーク」を使用する国内鯉のぼりメーカーは、お客様に長くご愛用いただくために、品質管理を徹底した国内工場において、生地・染色・加工・裁断・縫製・仕上げの各工程一つひとつを丁寧に行っております。また、環境への配慮と、日本独自の伝統文化である鯉のぼりの製造を持続可能なモノにするため、伝統の手捺染(てなっせん)技法や金箔加工、裁断や縫製技術の継承を目的として、鯉のぼりの製造をしております。歴史ある国内鯉のぼりメーカーが手がける至極の逸品を、どうぞご愛用ください。
お飾り頂く場所ごとにお薦めの鯉のぼりを紹介しております。
下記画像より、お求めの鯉のぼり紹介ページをご覧くださいませ。
室内鯉のぼりとは、屋外に飾る鯉のぼりを室内用にコンパクトにしたものです。屋外に鯉のぼりを飾るスペースがないご家庭でも、端午の節句の雰囲気を手軽に楽しむことができます。
ベランダ用鯉のぼりとは、ベランダや軒先などにに飾るために作られたコンパクトな鯉のぼりです。
昔ながらの屋外に飾る鯉のぼりと比べて、コンパクトなサイズで、取り付けも簡単に行えるように工夫されています。ベランダの手すりや壁などに専用の金具で固定したり、スタンドを使ってポールを立てて鯉のぼりを揚げます。
ベランダ用鯉のぼりは、場所を取らずに端午の節句の雰囲気を楽しむことができるため、人気があります。素材やデザインも豊富で、様々な種類があります。
お庭用鯉のぼりとは、一戸建て住宅のお庭に飾る鯉のぼりのことです。
屋外に飾ることを前提としているため、サイズや揚げ方も様々で、庭の広さに合わせて選ぶことができます。近年スタンドタイプの穴を掘らないタイプが人気です。
庭に鯉のぼりを飾ると、端午の節句の雰囲気が一層盛り上がります。子供の成長を祝うとともに、家族の絆を深める良い機会になるでしょう。
大型鯉のぼりとは、掲揚する際に工事を要するサイズが大きく、迫力のある鯉のぼりのことです。
一般的に、鯉のぼりのサイズは、吹き流しの長さで表されます。大型鯉のぼりと呼ばれるものの明確な基準はありませんが、一般的には、吹き流しの長さが4m以上のものを指すことが多いようです。
大型鯉のぼりは、主に広い庭などに飾られます。その大きさから、子供たちの成長を祝うとともに、見る人に勇気や希望を与える存在として親しまれています。
大型鯉のぼりは、素材やデザインも様々で、伝統的な和柄のものから、現代的なデザインのものまであります。
また大型鯉のぼりは、端午の節句の飾りとしてだけでなく、地域のイベントや観光名所としても活用されています。
吹き流しには、家紋やお子様のお名前をお入れすることができます。
鯉のぼりの吹き流しには、旗印にも近いものと言え、
男児誕生のお祝いに家紋やお名前を入れられるお客様もたくさんいらっしゃいます。
鯉のぼり購入を機会に家紋を調べて吹き流しに入れてみてはいかがでしょうか?
また、セットの鯉のぼりは家族構成などに合わせて単品の鯉のぼりを追加することもできます。
鯉のぼりの歌は「おおきいまごいはおとうさん ちいさいひごいは こどもたち」と続きますが、
時代とともに変わり、現在では緋鯉がお母さん鯉に、子供の鯉は青色、緑色、ピンク色などが一般的です。
かわいらしいピンク色の鯉のぼりは女の子の鯉と言われています。