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絵を描くことが自分の人生~口で描く画家 古小路 浩典~

公開日:2024/10/03 更新日:2024/10/04
好きなことを見つけ続けることで障害を克服
古小路浩典は、四肢麻痺のため車椅子生活を送りながら、口に筆をとり絵を描く画家です。彼の人生は1963年、宮崎県で始まりました。岡山県で育った中学3年生の時、器械体操の練習中に事故に遭い、第4・第5頸椎を損傷。肩から下が麻痺しました。入院生活を経て帰宅しましたが、落ち込む日々が続きました。そんな彼が希望を見出したのは、口や足で絵を描く芸術家の存在を知った時でした。
絵を描くことで広がった世界
口に筆を取って絵を描き始めると、彼の生活は変わり始めました。絵を描くことは彼にとって能動的な行動となり、それまでの受け身の生活から一歩を踏み出すきっかけになりました。興味も次第に広がり、映画や詩、漫画など、さまざまな文化に触れるようになり、絵を通して世界が広がっていったのです。
独立して自分らしく生きる道
30歳を過ぎた頃、古小路は「やらないで後悔するより、やってみて後悔する方がいい」と考え、東京での一人暮らしを決意しました。勇気ある決断は、東京での生活を25年超にわたって続ける原動力となり、今では東京での生活がすっかり彼の日常になっています。
仲間との出会いと「5人展」
2012年、彼は台湾で開催された「口と足で描く芸術家協会」のアジアミーティングに参加。そこで出会った仲間たちとの絆から、2013年に自主企画の「5人展」を原宿で開催しました。この展覧会には、同じく口で描く画家たちが参加し、2016年には長野でも開催。現在も「5人展」を続けたいという思いで、彼は作品を描き続けています。
代表作「バースデー」
彼の代表作の一つ「バースデー」は、一人暮らしを始めた頃のエピソードを元に描かれました。誕生日に協会から贈られた花束を猫と一緒に撮影した思い出が、この作品に込められています。
古小路浩典の作品とグッズ
古小路は油彩画を中心に、動物や風景、人物画を描いており、その作品はグッズとしても展開されています。
古小路浩典の物語は、困難な状況の中でも自分の好きなことに向き合い続けた、挑戦と成長の記録です。彼の作品を通じて、初めて障がい者アートに触れる人々にも、その魅力を伝えたいと願っています。