お知らせを表示するにはログインが必要です。このエリアでは、楽天市場でのお買い物をもっと楽しんで頂くために、あなたの利用状況に合わせて便利でお得な情報をタイムリーにお知らせします!
ようこそ 楽天市場へ

木目込み人形をもっと詳しく知りたい!

公開日:2024/09/01 更新日:2024/11/04
前回の記事では、大きく分けた2種類の雛人形の大まかな違いをお話しましたが、今回は木目込み人形にスポットを当てて、より詳しく説明させて頂きます。
木目込み人形は『木目(の溝)に(布を押し)込めて布を貼って作る人形』です。 元々は、京都の上賀茂神社で作られたお人形でしたが、現在は主に東京や埼玉で多く作成されています。 その特徴は、優しくデフォルメされた可愛らしいお顔が付いていることが多く、また、ボディが硬いので、長くお飾り頂いても形が崩れにくいため衣装着人形に比べてお手入れも楽かもしれません。
お顔について少し掘り下げてお話しすると、雛人形のお顔には、目が筆で描かれた「描き目(かきめ)」と、目が別パーツになっている「眼入り(がんいり)」の二種類があります。
どちらも非常にかわいらしいお顔が多いのですが、実は「木目込人形」と言えば「描き目」という目を筆で描いたお顔の方がメジャーなんです。 後で説明をしますが、『伝統的工芸品』という木目込人形最高峰の作品は「描き目」が選ばれるため、一概には言えませんが、「描き目」のものの方が高級品の比率も高くなります。
このシールが貼られた木目込み人形(ほとんどの場合木札に貼られています)は、経済産業省、経済産業大臣が認めた非常に高品質な木目込み人形という事が、どの作家さんの作品であったとしても確定します。 その貼られる条件が非常に厳しく、『100年以上続く伝統的技術、材料を用いて、手作りで作られたもの』に限られます。 そうなると必然的に、科学的な材料が使用できなくなるため、ボディはウレタンや発泡スチロールではなく、桐塑(とうそ)と呼ばれる木を中心としたものに、手も樹脂はダメなので、木、胡粉(貝を砕いた白い粉)を使ったものが用いられます。髪の毛も絹糸を黒く染めたもので科学系の糸は不可。そしてお顔は、眼の入っていない「描き目」のものになり、全部分の布は必ず正絹(シルク)という事になります。 当然なのですが、高品質、そして高価格となる場合が多いです!
木目込人形業界No,1のビッグネーム。 木目込人形の始祖である京都は上賀茂神社より、『正統技術伝承者』として業界で唯一認められた作家。 日本の伝統芸術に興味をもち、父 、二代目・真多呂をはじめ、日展評議員嶋田秀男氏、日展会員・日本彫刻会会員山崎茂樹氏に師事し、彫塑、デッサンを学ぶ。正統伝承を受け継ぐ技法に、現代感覚あふれる「真多呂らしさ」を作品に盛り込んだ、雅やかな逸品を世に生みだしている。
初代・柿沼東光に師事し、以来江戸木目込人形の製作に専念。華麗なる色彩による親王飾り、風俗人形などを発表し、動きのある複雑で優雅な作風で高い評価を受けている。全国節句人形コンクールにおいて複数回に及ぶ内閣総理大臣賞を筆頭に受賞歴多数。木目込人形業界を代表する重鎮の一人。
父である先代、松崎幸雄(二代目昭玉)、重要無形文化財保持者(人間国宝)平田郷陽の弟子である芹川英子に師事。現在に至るまで、総理大臣賞、最優秀技能賞を始め数々の受賞歴を有する。幸一光独特の面相で特に高い評価を受けている。
初代・木村弁之助からの伝統技法を受け継ぎつつも、現代の感覚や素材を取り入れた木目込人形を製作し発表し続けている。その女性ならではの優しく華やかな作品は、見る者の心をつかんでやまない。 近年では、娘である木村綾をデザイナーに迎え、綾乃、秀櫻などのブランドを立ち上げるなど、今後益々目が離せない女流木目込作家。