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羽子板・破魔弓のすすめ

公開日:2024/10/14 更新日:2024/10/28
今回は、初正月のお飾りである「羽子板」と「破魔弓」について少し詳しく説明させて頂きます。
旧暦の十二月から一月の間は十二支による暦の上で「丑・寅」にあたり、いわゆる「鬼門(よくない結果が起こりやすい時)」の時期とされていました。羽子板や破魔弓には、その時期を生命力の弱い赤ちゃんが無事に通過できるようにという願いがこめられているのです。 実際は、医療や環境が発達していなかった昔、寒い冬は幼児が体調を壊してしまう事が多かったため、何かにすがってでも子供が健康に育ってほしいとの願いが込められていたのではないかと思います。 羽子板も破魔弓も、ともに古来からの行事であった新春の年占いや厄払いがその始まりとされています。 男の子が弓矢で的を射て年占いをしたのがのちに破魔弓になり、女の子がお正月に羽をついて、その年の厄払いをしたのがのちに美しい羽子板の文化を生み出したのです。
羽子板は、女の赤ちゃんの無病息災を願うお守りの意味を持っています。 お正月の羽根つきは、江戸の昔から女の子の遊びでした。 そしてその羽根を厄災に見立て、羽子板で打つことにより「厄災を跳ね返す」という願掛けになっているとされています。 羽子板でつく羽根の先の玉、あの黒くて堅い玉は“むくろじ”という大木の種ですが、これは漢字で「無患子」と書きます。「子供が患わないように」という意味が羽根にも込められています。
読んで字のごとく、「魔を破る」破魔弓は魔よけ、厄払いのお守りです。男の子の元気な成長を願いお正月の縁起の祝い物となっています。 また、神社の破魔弓や、棟上げの際屋根に立てる破魔弓も弓矢がもつ魔除けの力を信じることから生まれた習慣です。アニメやゲームの巫女や神職系キャラクターの武器に弓が多く使われている事も、古くから弓の魔除け信仰からきているとかいないとか(笑) 破魔弓は、住居の鬼門封じにお飾りされることも多く、新築のお祝いの品としても古くから好まれています。
新暦の現代では、十二月中旬から一月十五日前後までお飾りするのが、一般的とされています。 しまうのが一月十五日頃がよいとされる理由は、ちょうどこの頃にお正月飾りを焼く左義長(さぎちょう)と呼ばれる行事が行われるからです。 余談ですが、江戸時代には、宮中の左義長風景を描いた左義長羽子板というものがありました。これは、このお正月行事と羽子板との密接な関係を物語っているものと考えられています。
昔ながらのお顔が付いた美しい着物の羽子板飾りももちろん人気なのですが、近年ではつまみ細工や可愛らしいオブジェをあしらった洋室にも良く合う羽子板飾りが非常に人気になってきています。 増村人形店で毎年非常に多くご注文が頂ける作品をこちらで少しご紹介させて頂きます。 羽子板飾りをお選びになる参考になれば幸いです。
羽子板と同様に、重厚感のある本格的な破魔弓ももちろん人気がありますが、近年は壁掛けに出来たり、アクリルを用いたスマートな破魔弓だったりが非常に人気になってきています。 こちらも多くご注文が頂ける作品を少しご紹介させて頂きますので、参考にして頂ければ幸いです。