大人気作家の世界：三世・金林真多呂

言わずと知れた木目込人形業界No,１のビッグネーム。 木目込人形の始祖である京都は上賀茂神社より、『正統技術伝承者』として業界で唯一認められた作家。 日本の伝統芸術に興味をもち、父 、二代目・真多呂をはじめ、日展評議員嶋田秀男氏、日展会員・日本彫刻会会員山崎茂樹氏に師事し、彫塑、デッサンを学ぶ。 正統伝承を受け継ぐ技法に、現代感覚あふれる「真多呂らしさ」を作品に盛り込んだ、雅やかな逸品を世に生みだしている。 その名に恥じず、木目込人形業界で最も「伝統的工芸品」の厳しい規格を通過した作品を発表している作家であり、ボディにウレタンや発泡を使用せず、使用裂地も業界最高峰の水準を使用する、まさに王道といえる木目込人形を多く作成している。

適合し、このシールが貼られる(だいたい木札に貼られます)条件が非常に厳しく、 『100年以上続く伝統的技術、材料を用いて、手作りで作られたもの』 に限られます。そうなると必然的に、科学的な材料が使用できなくなるため、ボディはウレタンや発泡スチロールではなく、桐塑(とうそ)と呼ばれる木を中心としたものに、手も樹脂はダメなので、木、胡粉(貝を砕いた白い粉)を使ったものが用いられます。髪の毛も絹糸を黒く染めたもので科学系の糸は不可。そしてお顔は、眼の入っていない「描き目(かきめ)」のものになり、全部位に使用される布は必ず正絹(シルク)という事になります。(その作品に少しでも化学繊維が使われるとダメ) 高品質、そしてお値段も伝統的工芸品のシールの付かないものに比べ高額になりやすい。

真多呂の木目込人形は、伝統的工芸品の規格に適合するものが多いため、お顔も必然的に描き目のものが多くなります。 繊細な描画で作成される上品なお顔の中で、『増村が独断で』与える印象で分けて一部をご紹介させて頂きます。

すっとして少しシャープな輪郭に優しい目をしたお顔。 可愛らしさのなかに美人の要素も入り、好き嫌いの少ないお顔と言えるかもしれません。 真多呂のお顔の中では比較的近年に作られたもので、伝統の中に現代の感覚を取り入れる真多呂のセンスが光る作品になっています。 こちらのタイプのお顔が付いた作品を少し紹介させていただきます。

赤ちゃんや幼子のお顔をイメージし、ふっくら、ぽちゃっとした輪郭で可愛らしさ、愛嬌が強く表現されたお顔。 こちらのタイプのお顔が付いた作品は、比較的ボディもコロンとした丸めのものが多く選ばれる印象があり、人形全体が愛くるしい雰囲気になっています。 こちらのタイプのお顔が付いた作品を少し紹介させていただきます。

品格のある、浮世絵のような「うりざね」輪郭に上品で優し気な描き目のお顔。可愛らしさももちろんありながら、高貴な印象を受ける、これぞ真多呂の真骨頂と言える伝統的で王道のお顔です。 比較的複雑なボディで、お顔との大小バランスも大人めに寄せた落ち着いた作品が多いかもしれません。 こちらのタイプのお顔が付いた作品を少し紹介させていただきます。

お人形は気に入ったけど、セット内容が、、、という場合などで、セットの組み換えや気になることがあれば何なりとショップにご相談くださいませ♪ 是非お気に入りのお顔、お飾りセットを見つけてみてくださいね！