大人気作家の世界：木村一秀

昭和二十三年、先代である木村弁之助が木村一秀商店を創業。 昭和五十四年に通商大臣指定伝統工芸士に認定され、名実共に江戸木目込人形界を代表する作家の一人となる。 昭和六十年には、功績が認められ、勲五等瑞寶章を授章するなど、その輝かしい功績は枚挙に暇がない。 平成四年に木村公平が代表に就任し、秀華、綾乃ブランドなど、新ブランドを多数立ち上げ、平成十二年、二代目木村一秀(本名：木村安子)が伝統工芸士認定。 その後も娘である木村綾をデザイナーに迎え、女性ならではの卓越したセンスと優しさを兼ね備えた『一秀』の世界に、新たな流れを次々と生み出している。

一秀のお人形は、他の有名木目込人形の作家のものに比べて、比較的お値打ちな価格のものが多くなっております。 これは、「伝統とは改革の連続であり、その時の最良の素材や製法に研究を重ねる」という一秀のコンセプトのもとに開発された、ウレタン樹脂をボディに使用することで実現しています。 そう聞くとあまり良くないことのように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、虫食いの心配が無く、使用する裂地のたわみや、しわなどが出ずにいつまでも美しい形を保存する事が出来、桐塑(とうそ)と呼ばれる古来からの木のボディに比べて、製造のコストを抑える事ができるという利点は無視できないものになっています。

例えば、この写真のような、十人、十五人が揃ったお飾りを揃えようと思うと、どうしても高額になってしまいやすいのですが、比較的手の届きやすい価格で実現出来るのです。 コンパクトな木目込み人形ということで、省スペースでお飾りも出来、毎年完売の一秀の超人気作品になっております。

木目込みのお雛様は、小さくてかわいらしさが強い作品が多いため、全体的にも女性のお客様に選んで頂きやすい傾向にはあるのですが、その中でも当店で近年最も女性のお客様にお選びいただいたお顔がこちらのお顔です。

眠っているようにも見える優しい目が特徴的なこちらのお顔。近年の木村一秀の作品の中でも群を抜いてお客様からの支持率が高いです。 この写真のお顔は一番コンパクトなサイズのもので、少し大きな同系統のお顔はこちらになります。

優しく可愛らしさもありながら、美しさも兼ね備えた、一秀のセンスが光るこちらのお顔、是非ゆっくりとご覧になってみてください♪

木村一秀のお人形は、その完売の早さ、完売商品の種類の多さから、毎年再入荷や在庫確認の問い合わせを多く頂いております。 完売してしまうとどうしても製作に何か月もお時間を頂いてしまうので、完売後のお問い合わせのご希望には添えないことが多く、歯がゆい思いをすることが多いです・・・ 完売した年の翌年は、より多くの数を用意させて頂いているにも関わらず、結局完売してしまう。そんな売り切れ必至の作品たちを最後に少しだけご紹介させて頂きます。 セットの組み換えや気になることがあればショップにご相談くださいませ。