地元の味を家庭で再現！福島の味噌レシピと全国の味噌グルメ

日本にはたくさんの調味料がありますが、地域ごとに個性が出るのは、やっぱり味噌！ 地形や気候の違いにより、さまざまな味噌が生まれ、伝統の味が受け継がれてきました。 米味噌・麦味噌・豆味噌などの種類はもちろん、発酵期間や製法の違いによって、その土地ならではの風味や香りが楽しめます。 今回は、マルマン醸造のある福島県の味噌料理のレシピを中心に、全国の味噌の特徴と郷土料理をご紹介します。 ぜひ味噌の奥深い魅力を感じてください！

味噌とひとことで言っても、その種類はさまざまです。大きく次の3つに分けられます。 1【米味噌】（全国的に生産／特に東北・信州・関西） 大豆・米麹・塩を使った味噌で、甘口から辛口まで幅広い種類があります。国内で生産されている味噌の約80％が米味噌です。 2【麦味噌】（九州・四国・中国地方） 大豆・麦麹・塩を使った味噌で、あっさりとした甘口と香ばしいかおりが特徴。 特に九州地方では、麦味噌を使った味噌汁が定番。 3【豆味噌】（愛知・三重・岐阜など東海地方） 豆麹・塩だけで仕込むため、豆の香りと濃厚なコク、渋みが魅力。「八丁味噌」など、赤味が強い味​​噌が代表です。 味噌は、日本の地域ごとに個性豊かな味わいがあります。 マルマン醸造の「ふるどの天然醸造みそ」は、1の米味噌になります。

米どころである福島県は、豊かな自然と良質なお米や清水に恵まれ、古くから味噌や醤油、日本酒の醸造文化が根付いているため、「醸造王国」とも呼ばれています。 福島味噌は良質の米麹を贅沢に使った「米味噌」が主流ですが、全国で3番目の広い面積を有するため地域により気候や風土が異なり、さまざまな味わいのみそが楽しめます。 「会津地方」では、会津みそに代表される赤色系辛口味噌で深みのある味わい、「浜通り」では魚介類に合うようあっさりとした味わい、「中通り」はその中間のバランスの取れた味わいです。 中通りに位置する「マルマン醸造」のお味噌は、こだわりの米麹をたっぷり使った「手前みそ」のような昔ながらの家庭の味。深みがあり、塩角が取れたまろやかな味わいが特長です。

【みそかんぷら】 ホクホクのじゃがいもに味噌のコクが絡む！ 福島の一部地域では、じゃがもを「かんぷら」と呼んで、主食として親しまれてきました。その「かんぷら」を皮ごと炒め、味噌などで甘辛く仕上げたのが「みそかんぷら」。 最初は、農家が出荷できない小さなじゃがいもを活用するために生まれた料理ですが、おやつにもおかずにもぴったり！学校給食でも親しまれています。 ●　レシピ　● 1）馬鈴薯（小粒なら10個程度）は皮をつけたままでよく洗う 2）油をしいて皮がしんなりするまで炒め、ひたひたの水を加えてやわらかくなるまで煮込む 3）水気がなくなったら砂糖（大さじ1）・みりん（大さじ2）・味噌（大さじ3）を加えてからめ、炒め煮にする ※仕上げに刻んだ青じそを加えても

【しんごろう】 香ばしい味噌の風味と、もちもち食感が絶品！ 福島県では、えごまは「じゅうねん」と呼ばれ、さまざまな郷土料理に使われています。 えごまと味噌や砂糖などを混ぜた「じゅうねんみそ」を、ご飯をつぶして丸めたものに塗って香ばしく焼き上げたのが「しんごろう」。 このユニークな名前は、昔、お正月に餅を食べられなかった若者の「しんごろう」が、ご飯を丸めてじゅうねんみそを塗り焼いたことが由来とされています。 ●　レシピ　● 1）炒ってすりつぶしたえごま（1カップ）・砂糖（1/2カップ）・味噌（1/2カップ）・酒（大さじ3杯）を混ぜ、じゅうねんみそを作る 2）ご飯をすり潰して小さく丸め、串に刺して囲炉裏で焼く 3）両面に焼き目がついたらじゅうねんみそをぬってさらに焼き、焦げ目がつく程度に仕上げる

1.仙台味噌の「芋煮（いもに）」（宮城県） 東北地方で人気の芋煮。芋煮会発祥の地と言われる山形県中山町は醬油ベースの村山風芋煮が有名ですが、宮城県では、豚肉と根菜をたっぷり入れた味噌ベースの芋煮が定番。 特に、長期熟成された辛口赤味噌の仙台味噌を使うことで、コクと香ばしさが際立ち、寒い季節にぴったりの温まる郷土料理です。 ●　レシピ（3人分）● 1）根菜類（里芋300g・ゴボウ・大根・人参など）を切り、鍋に水（500ml）と根菜を入れ、水から炊く 2）白菜や油揚げ、めんつゆ（50ml）、日本酒（50ml）を入れて煮込む 3）味噌（大さじ1.5）を入れて煮込む 4）豚バラ肉（100g）、チューブしょうが少々を入れる 5）味を調整する（味噌大さじ1.5） 6）火を止め、長ネギを入れて蒸らす

2.信州味噌の「おやき」（長野県） 長野名物のおやきは、小麦粉やそば粉を練った生地に、すっきりとした旨味の辛口米みその信州味噌や砂糖と野菜などの具材を包んで焼いた素朴な一品。春はよもぎ、夏はなす、秋はりんご、冬はカボチャなどバリエーションも豊富で、おやつや供え物として作られるなど、地域文化にも深く根付いています。 ●　レシピ（20個分）● 1）中力粉（500g）にぬるま湯（350ml）を入れてこね、濡れフキンをかけて1時間以上ねかせる 2）調味料（味噌120g、砂糖大さじ3、サラダ油少々）を混ぜ、甘みそを作る 3）なす（4個）は1.5cm厚さの輪切りにし、真ん中に切れ目を入れ、甘みそをはさむ 4）1の生地を小さく分けて丸くのばし、なすを包みフライパンで両面を焼いたあと、フタをして15分ていど蒸す

3.八丁味噌の「味噌煮込みうどん」（愛知県） 愛知県を代表する麺料理と言えば、 八丁味噌を使った「味噌煮込みうどん」！八丁味噌は、濃厚な旨味と渋み、わずかな苦みがある辛口の豆味噌で、徳川家康ゆかりの岡崎市が発祥。濃厚なスープに、コシの強い麺を煮込んで作るのが特徴です。 土鍋で提供されることが多く、最後まで熱々で楽しめるのが魅力です。 ●　レシピ（2人分）● 1）具材（鶏もも肉（50g）、油揚げ、かまぼこ、ねぎなど）を切る 2）土鍋にだし汁（500ml）を入れて火にかけ、赤味噌（大さじ3）と砂糖（小さじ1）を入れて煮立てる 3）ゆでうどん（2玉）を加えてさらに煮る 4）卵（2個）を割り入れ、フタをしてひと煮立ちさせる

4.西京味噌の「白味噌の雑煮（しろみそのぞうに）」（京都府） 鍋の中央で牛すじを焼き、甘めの味噌ダレでじっくり煮込んだ大阪の庶民の味。 鍋のふちに味噌を土手のように盛ることから、その名がつきました。江戸甘味噌を使うことで、まろやかなコクと甘さが絶妙にマッチ 甘辛く濃厚な味わいで酒によく合う。 安価に楽しめる大阪の下町グルメとして知られ、新世界エリアにはどて焼きを提供する店が多数軒を連ねている。 5.麦味噌の「さつま汁」（鹿児島県） 鹿児島で親しみやすい郷土料理で、鶏肉、さつまいも、にんじん、椎茸などを麦味噌で煮込んだ具だくさんの汁物。麦味噌の優しい甘さと、具材の旨みが溶け合って、ほっこりする味わい。 ※上記以外にも郷土味噌や味噌を用いた郷土料理はございます。 また、同じ郷土みそでもたくさんの製造元・蔵元があり、色・粒・すりなど特徴は多岐に渡るため、紹介文の限りではありません。ご了承ください。

味噌ほど、地域ごとに材料や色、味が変わる個性豊かな調味料は珍しいかもしれません。 昔は地元の味噌を使うのが当たり前でしたが、今ではインターネットの普及により、全国各地の味噌を気軽に手に入れられるようになりました。 料理や具材により味噌を使い分けることで、日本の食文化の奥深さを楽しむのもいいですね。 マルマン醸造の味噌は、国産原料を使い、昔ながらの製法でじっくり熟成したみそです。 コク深くまろやかな味わいで、どんな料理にもぴったりです！いつもの味噌汁はもちろん、郷土料理に挑戦するのもおすすめです。 「いつもの食卓で、日本各地の味噌文化を味わう」——そんなワクワクする時間を、マルマン醸造の味噌で試してみませんか。 さあ、あなたもお気に入りの味噌料理を見つけて、郷土の味を楽しんでみましょう！