春の養生法

東洋医学や漢方の考え方では、春は「肝」の季節とされ、気（エネルギー）の流れが活発になり、体も心も変化しやすい時期です。 スムーズに春を過ごすためのポイントを紹介します♪

春は「肝」が活発になりすぎて、気の巡りが滞りやすくなります。そのため、肝の働きを助ける食材を取り入れましょう。

《控えたい食べ物》 • 脂っこいもの・刺激物（揚げ物、辛いもの）→ 肝に負担をかける • 甘いもの・アルコール（砂糖の多い菓子、飲みすぎの酒）→ 気の巡りを乱す

春は「気」が上昇しやすい季節なので、ストレスや気の滞りを解消することが大切です。 • 朝早く起きて、軽い運動をする → 春は「陽気」が高まる季節なので、朝の時間を活用するとよい。ストレッチや散歩がおすすめ。 • 深呼吸や瞑想をする → 気の流れをスムーズにし、ストレスを軽減。 • イライラを溜め込まない → 肝はストレスの影響を受けやすい。リラックスする時間を意識的に作る。

• 急な気温変化に対応できる服装をする（重ね着を意識） • 部屋の空気をこまめに入れ替える（新鮮な空気で気の流れをよくする） • 自然に触れる時間を増やす（公園や森林でリラックス）

肝の主な働きは「疏泄（そせつ）」といって、気の流れや感情の調整をする役目があります。 この疏泄がうまくいかなくなると、感情のコントロールが難しくなり、「怒り」として現れやすくなります。 肝が失調すると… • イライラする • 怒りっぽくなる • 感情の起伏が激しくなる • ため息が多くなる 逆に、怒りすぎると肝を傷つけるともいわれます。強い怒りやストレスは、気を上昇させる性質があり、それが肝の気を逆流させてしまう（「肝気上逆」）ため、頭痛・めまい・顔の紅潮・目の充血などの症状につながることも。

🌸春は新しいことを始めるのに適した季節ですが、無理をしすぎると気の流れが乱れやすくなります。自然のリズムに合わせて、ゆったりとした気持ちで過ごしましょう♪