ニュージーランドで採れたマヌカハニーを日本に運ぶ際、飛行機を使用した空輸と、船便の大きく2パターンがあります。
空輸は費用がとても高いため、一般的には船便が利用されます。
その船便では赤道を通過するときに、高温に晒されることが懸念されています。それでは赤道を通過するときに、コンテナの内部はどこまで上昇するのでしょうか。
赤道を通過する際のコンテナの内部は最高で58℃に達したというデータがあります。
少し専門的な話しになりますが、お付き合いください。まずは、ざっくりとしたお話をします。
マヌカハニーには様々な成分が含まれますが、ここでは抗菌活性の元になるMGO(メチルグリオキサール)についてお話します。
MGOは加熱によって失われるのか?答えはYesです。
しかし、加熱された時間が短時間であれば、影響は少なくてすみます。
では、実際にどの程度MGOが失われるのか。実はそれはマヌカハニーに含まれるアミノ酸の種類が関係していて、個体差があるため、明確なことは言えません。
目安としては、マヌカハニーを100℃に熱するとMGOは半分くらい失われます。
ここからは専門的な話しになります。
マヌカハニーに含まれるMGOには前駆体と呼ばれるDHA(ジヒドロキシアセトン)という成分が含まれています。
たとえばMGOが加熱などで失われても、同時にDHAがMGOへと変換されるため、DHAが豊富に含まれていればMGOの量は減るどころか増えることも充分にあり得ます。
DHAが豊富に含まれていることは、とても重要な話でして、例えばDHAの量が少ないと、ご家庭で常温保管しているマヌカハニーのMGO量が減少するという不具合を招く可能性があります。
詳しくは別項(DHAについて)に記載しておりますが、UMFを所管するUMF協会はDHAの量を加盟者に義務付けています。しかしながら、グリーンベイはこれを充分なものとは考えておりません。
グリーンベイはこの課題を感じていまして、グリーンベイが輸入するマヌカハニーには、原則としてUMF協会が規定する量と比べて【2倍前後】のDHAが含まれているものを輸入しています。
商品の販売ページにデータの一部を記載しておりますが、マヌカハニー研究の第一人者である加藤陽二教授の研究室(兵庫県立大学)にて、通常の船便で輸入した際の劣化の程度について、グリーンベイは共同研究を行いました。
結果としては、常温の船便でMGOの損失は見られませんでした。
これは上述のDHAが豊富に含まれていることが原因と考えていまして、実際にはMGOの損失は見えないかたちで発生していたと思われます。
このようなことから、グリーンベイはより完全な冷蔵コンテナ便での輸入を行っております。
グリーンベイは国内の輸送について、常温便で問題無いと考えています。
その理由は高温に晒されるとしても、長時間ではないため、実際にデータを計測して劣化が見られなかったためです。
グリーンベイのマヌカハニーにはDHAが豊富に含まれておりますので、直射日光の当たらない所に保管していただければ、冷蔵庫に保管していただく必要はございません。
それでも気になる場合は、冷蔵庫に保管していただいても問題はございません。