レプトスペリン(leptosperin)はUMF協会が加盟者に対して検査を必須としている、マヌカハニーに含まれる特徴的な成分です。
実はこの成分は日本の学者さんが発見されました。兵庫県立大学の加藤陽二教授です。加藤教授はマヌカハニー研究で世界的に有名な教授で、UMF協会の集まりで講演を行うなど、活躍されています。
マヌカハニーは医薬品として認可されていないため、販売者が効果・効能をお伝えすることは法律で禁止されています。
これはマヌカハニーに含まれるどの成分が、どのような機能をもって人体に影響を与えるのか、未だ証明できていないためです。
レプトスペリンの機能は現在の段階では、研究段階です。そして有名なMGOすら、その機能はまだ証明されていません。
マヌカハニーが健康に良いとされる根源は、実はレプトスペリンかも知れないのです。
マヌカハニーと言う素晴らしい食品の持つ機能の根源がMGOなのか、レプトスペリンなのか。今後の研究に注目しています。
マヌカハニーに含まれるレプトスペリンとMGOは別の成分ですが、ある程度の相関関係があることが分かっています。
つまり、MGOの多いマヌカハニー(=高UMFのマヌカハニー)には多くのレプトスペリンが含まれています。
2016年、マヌカハニー業界に激震が走りました。新手の不正の手法が告発されたためです。
その内容はマヌカハニーに含まれる重要成分MGOが化学的に添加されたものです。
純粋はちみつは、自然のままのでなければなりません。化学的に作られたものを添加することは、違法行為にあたります。
しかしながら、マヌカハニーの分析技術において、MGOが自然由来のものなのか、化学的に作られたものなのか、現段階で見分ける術はないのです。
それでは困りますよね。。。
そこで、UMF協会はレプトスペリンとMGOに相関関係があることに注目しました。
簡単にお話しますと、こういうことです。MGOの量が多いにも関わらず、レプトスペリンの量が少ない場合、MGOは化学的に添加したものであることが疑われます。
UMF協会が定めるレプトスペリンの量は次のとおりです。
UMFマヌカハニーを管理するUMF協会では、加盟者へレプトスペリンの検査を義務付けています。
UMF協会が定める規定量は以下のとおりです。
★UMF5+
100mg/kg以上
★UMF10+
200mg/kg以上
★UMF15+
250mg/kg以上
★UMF20+
250mg/kg以上
UMF協会は製造者の団体なので、あまり基準を厳しくすると自分の首を絞めることに繋がるのかも知れません。
レプトスペリンの規定量はグレードによって異なりますが、私の観点からは少し物足りないものになっています。
人類のマヌカハニーに関する研究は道半ばで、今でも分からないことだらけです。私はマヌカハニーという素晴らしい食品の機能が、詳しく解明されることを祈っています。
現在は不正抑止の指標として役立てられているレプトスペリンですが、もっと役割があるかも知れないと思っています。
私は兵庫県立大学の加藤教授からマヌカハニーに関する沢山のことを教わってきまして、加藤教授のマヌカハニーにかける情熱を知っているつもりです。
マヌカハニーの機能の源泉が明らかになるなかで、レプトスペリンの機能が証明されることに注目し、楽しみにしています。