マヌカハニーに含まれる抗菌活性成分(MGO)の元になる成分です。
DHAはジヒドロキシアセトンの略で、一般に知られる魚の油とは意味が異なります。
DHAは時間の経過とともにMGOに変化していきまして、専門的な言葉では、DHAはMGOの前駆体ということになります。
収獲されたばかりのマヌカハニーは、(固体による部分はありますが)DHAからMGOへの変換が十分でなく、MGOの数値は低いものとなっています。
このためメーカーは収穫したマヌカハニーを、一定期間寝かせてMGOの上昇(MGOが増える)を待ちます。
このマヌカハニーを寝かせる工程は、言い換えるとDHAがMGOに変換されるのを待っているとも言えます。
マヌカハニーはMGOの上昇を待つために一定期間寝かせると書きましたが、実はこの期間を短縮する裏技があります。
実はDHAは、加熱をするとMGOへの変換が早くなる特徴があります。
しかし・・・加熱で変換が促進されたマヌカハニーのMGOは、割と早期に消失することが分かっています。
これは大きな問題になりますので、もう少し詳しく書いてみます。
例えばUMF10+という商品があったとします。これが加熱によって変換が早められたものである場合、賞味期限内であっても、UMFの数値が低下している可能性があります。
加熱によってDHAからMGOへの変換が促進されたマヌカハニーは粗悪品といって良いと思います。どうかお気をつけくださいませ。
UMFマヌカハニーを管理するUMF協会では、加盟者へDHAの検査を義務付けています。
UMF協会が定める規定量は以下のとおりです。
★UMF5+
DHA150mg/kg以上
MGO83mg/kg以上
★UMF10+
DHA250mg/kg以上
MGO261mg/kg以上
★UMF15+
DHA400mg/kg以上
MGO512mg/kg以上
★UMF20+
DHA500mg/kg以上
MGO826mg/kg以上
DHAの規定量はグレードによって異なりますが、私の観点からは少し物足りないものになっています。
MGOは熱に強い物質と言われていますが、光や熱によってダメージを受けることが分かっています。
そのようにMGOがダメージを受けた場合でも、そのマヌカハニーにDHAが豊富に含まれていれば、DHAからMGOへの変換が並行して行われているので、MGOの量は減少せずに済みます。
逆にDHAの量が少ないと、賞味期限内にMGOが減少する(UMF値が減少する)可能性が考えられます。
DHAの含有量は製品本体に記載されるものではありません。
しかし私は、少し極端な言い方をしますと、DHAの含有量を見れば製品の良心が(ある程度ですが)分かると思っています。
グリーンベイのマヌカハニーは原則として各グレード、製品に含まれるMGO量の【2倍前後】のDHAが含まれていることを確認しています。