栄養豊富なはちみつとして知られるマヌカハニーは、健康維持のために取り入れたい注目食材。
しかし、さまざまな商品があり、「UMF」「MGO」といった数値もそれぞれ異なるため、どれを選べばいいのか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか?
マヌカハニー歴20年以上、店長の堀井がおすすめする選び方のポイントや注意点をご紹介いたします。
ぜひ参考にしてみてください。
マヌカハニーとは、ニュージーランド原産の樹木である「マヌカ」から採れるはちみつ。
1年のうち4週間ほどしか花が咲かず、採取できる期間が短いことから、希少価値の高いはちみつとして知られています。
マヌカハニーの大きな特徴は、「メチルグリオキサール(MGO)」という成分が含まれていることです。
商品パッケージの表面に「MGO 数字+」で表示されていることが多く、たとえば「MGO 115+」ならマヌカハニー1kgに対して115mgのMGOが含まれていることを表します。
マヌカハニーはアメリカの食品医薬局(FDA)による認証を受けていますが、日本では医薬品として認可されていません。このため、弊店が効果・効能をお伝えすることは現在の法律で禁止されています。
「MGO」には抗菌・殺菌作用があるとされており、一般的に免疫力の対策、風邪やインフルエンザの予防、喉のケア、胃腸のケア、口内炎、口臭予防などを目的にマヌカハニーは購入されていることが多いようです。
そのため、マヌカハニーはほかのはちみつと異なり、薬っぽい風味があることも特徴です。
ビタミンをはじめ、カルシウム、リンといった成分が含まれることもあり、健康維持に役立てたい女性を中心にリピートされてます。
マヌカハニーの成分表示に出て来るのが「UMF」「MGO」「MGS」などの記号や数字で、最初はわかりにくいと感じるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
これらはマヌカハニーの抗菌・殺菌作用を示すもので、数値が高いほど得られる健康効果も高いとされています。
基礎知識として、基本となる3つの基準があることを把握しておきましょう。
●UMF
ニュージーランドのハチミツ協会「UMFHA」の基準をクリアし、ライセンス料を支払っているメーカーにだけ使用が許可された国際規格。マヌカハニーが持つ抗菌力を、医療用消毒液である「フェノール溶液」と比較し数値で表している。
●MGO
マヌカハニー1kgあたりに含まれる「メチルグリオキサール」の量を示す規格。「MG」と表示されている場合もある。
●MGS(モラン・ゴールド・スタンダード)
UMFを提唱し、マヌカハニーの父とも呼ばれるニュージーランドの生物学研究者、モラン博士が新しく定めた健康活性度基準のこと。
【1】偽物に注意!認証の有無をまずは目安に。
マヌカハニーは人気であるがゆえですが、残念なことに偽物や粗悪品が出回っていることがあります。
質の高いマヌカハニーを手に入れるためには、まず、ニュージーランド政府公認の分析機関発行の証明書がついているかをチェックしましょう。
商品ラベルのURLやQRコードからアクセスできる、オンライン保証書をつけている商品もありますので判断材料にしてみてください。
ニュージーランド政府では、マヌカハニーの偽物や粗悪品の流出を阻止するため、ラベリングに関するルールを設けています。
抗菌活性力を示すUMFは、UMF協会の認証を受けた規格なので、表示がある商品は本物である信憑性が高い商品です。
グリーンベイのマヌカハニーはUMF認証を受けた商品を扱っており、すべて証明書がついています。
UMFHAの公式Webサイトでは、認定しているブランドの一覧を公表しているので、目当ての商品のメーカー名があるか調べてみるのもおすすめです。
しかし、認証マークや証明書では判断のつかない不正ケースもあります。
そちらは別項にまとめておりますので、よろしければご参照ください。
【2】目的を踏まえて、UMFやMGOの値をチェック
実際にお客様にいただく質問として多いのは「どのグレードがおすすめ?」という内容です。
私はいつも、その際は8+、10+をご購入することをお勧めします。
なぜかというと、直接メーカーと話をする際に、同様の質問を投げかけてみているのですが、最も多い回答が8+、10+という答えだったからです。
現地で30メーカーを訪問しましたが、その回答のほとんどがこの回答でした。
抗菌作用の度合いを示すUMFやMGOなどの数値は、高くなるほど期待できる健康効果も高まるものの、そのぶん価格は上がります。
どのような目的でマヌカハニーを摂取したいのかを踏まえ、自分に適した数値の商品をチョイスしましょう。
以下では目的に沿ったUMF、MGOの目安を記載するので、参考にしてみてください。
【1歳未満の赤ちゃんは摂取しない】
マヌカハニーは子どもに摂取させたい栄養を豊富に含んでいますが、小さい子どもに与える場合には注意が必要です。
はちみつには「ボツリヌス菌」という細菌の胞子が含まれていることがあり、1歳未満の赤ちゃんが食べると乳児ボツリヌス症を発症する恐れがあります。
1歳以上になれば離乳食も進み、腸内環境が整う時期となるため与えても大丈夫です。
大人より少なめの量を少しずつ食べさせながら様子を見るのがおすすめです。
妊娠中や授乳期間中は、摂取することができます。
薬が飲めないことがあるため、健康維持のためにマヌカハニーを取り入れている方も多いようです。
マヌカハニーをより効果的に取り入れたいなら、食べ方も意識してみてください。
マヌカハニーに含まれるMGOは熱に強いと言われますが、
加熱によるMGOの劣化はあるため、調理に使うよりも、そのまま口に含み、喉の粘膜に張り付けるようにして飲み込む方が高い効果があります。
そのままでは食べにくいと感じる場合は、飲み物やヨーグルトに混ぜたり、トーストに塗ったりして食べるのもひとつの手です。
自分に合う食べ方を見つけて、健康維持のため継続的に取り入れてみてください♪