日本人の頭の形には特徴がある！
日本人の子どもの頭の形の特徴は？
日本人の子どもの頭の形には、いくつかの特徴的な傾向があることをご存知ですか？
今では矯正ヘルメットなどがあるくらい、みんなが気にする子どもの頭の形。
実は生活の変化によって子どもの頭の形も変わってきた！？
日本人の子どもの頭の形の特徴
◆短頭傾向（短頭症気味）
・頭の前後の長さが短く、横幅が広い（丸みのある形）。
・欧米人に比べて後頭部が平らになりやすい。
・遺伝的な影響もあるが、寝かせ方や生活習慣の影響も大きい。
◆絶壁頭（後頭部が平らになりやすい）
・仰向け寝が多いため、後頭部が圧迫されやすい。
・頭の骨が柔らかい乳児期は特に形が変わりやすい。
・日本の寝具（布団や固めのマットレス）も影響していると言われる。
◆斜頭（左右非対称になりやすい）
・頭の向き癖があると、片側が平らになり、左右非対称になることがある。
・向き癖を防ぐために、抱っこの仕方や寝る向きを意識することが大切。
◆頭頂部がやや平ら（上から見ると台形っぽい）
・日本人の骨格の特徴として、欧米人に比べて頭頂部がやや平らなことが多い。
・これは成長とともに目立たなくなることが多い。
頭の形は変化している？
生活の変化と子どもたちの頭の形が変化していることを知っていますか？
◆昔（和室・うつぶせ寝が多かった時代）
絶壁は少なめで、比較的後頭部に丸みがあった。
◆現代（仰向け寝推奨・ベッド生活）
・短頭・絶壁傾向が強まり、頭の形を気にする親が増えている。
・矯正ヘルメットを検討する家庭も増えている。
頭の形を整えるための工夫
矯正ヘルメットは高額・・・？
日頃からできる工夫もあります！
1. 向き癖を改善する工夫
赤ちゃんは左右どちらかを向く癖がつきやすく、それが続くと片側が平らになったり、頭の形がゆがんでしまいます。
◆寝る向きを変える：
頭の向きが片側に偏らないよう、頭の位置を日ごとに変える。
◆興味を引くものを置く：
おもちゃや親の顔を反対側に置き、自然にそちらを向かせる。
◆授乳の向きを交互にする：
母乳・ミルクをあげるとき、左右の抱き方をバランスよくする。
2. 抱っこや遊びの工夫
普段の関わり合いの中でのちょっとした工夫が頭の形に変化をもたらします。
◆縦抱きを増やす：
仰向けで寝る時間が長いと後頭部が平らになりやすいので、縦抱きやスリングを活用。
◆うつぶせ遊び（タミータイム）：
首がすわる前でも、1日数回・短時間から始めると効果的。（※目を離さないよう注意！）
◆横向き寝（昼寝時）：
寝返りができるようになったら、横向きで寝かせる時間を増やす。（※窒息に注意しながら）
3. 寝具を工夫する
寝ている時間の多い赤ちゃん、使用している寝具をもう一度見直してみましょう。
◆柔らかすぎない布団・マットレスを選ぶ：
沈み込みすぎると、頭の形が固定されやすい。
◆ドーナツ枕・頭の形をサポートする枕を使う：
長時間の使用はNGだが、昼寝時に取り入れるのも◎。（ただし、効果には個人差あり）
頭の歪みは治すべき？
多くの場合、頭の歪みは見た目への影響のみです。
・頭の形が左右非対称になる
・顔のゆがみ（耳や目の高さの違い、頬の左右差）
・ヘルメットや帽子が合わない
・歯並びへの影響
健康的な重度の問題へ発展することは少ないですが、気になるかたは無料相談やかかりつけの医療機関へ一度相談してみるのも一つの方法です。