グニラさんとのFIKAの時間「スウェーデンのクリスマスの迎え方」#05
公開日:2024/12/17 更新日:2024/12/17アドベントの期間には、クリスマス当日を指折り数えながら楽しむような飾りつけもします。
例えばこの4本のキャンドル立ては、アドベントキャンドルと呼ばれるもので、アドベント期間が始まる最初の日曜日に一番左のキャンドルに火を点け、2週目にその隣のキャンドル、3週目にはもう一つ隣のキャンドル、と一本ずつ灯すキャンドルが増えていくので、クリスマスには右肩上がりのキャンドルになるのだそう。
今回お宅に伺ったのはアドベント1週目の12月初旬でしたので、左の一本だけに火が灯っています。
クリスマスが近づくごとに灯す炎が増えていくなんて、とてもロマンチックです。
玄関にはアドベントカレンダーも飾ってありました。
これはユールトムテではなく、サンタクロースでしょうか。
12月1日から24日までの期間、毎日一つずつその日のポケットを開けて、中に入っている小さなプレゼントを楽しみながら、クリスマスをカウントダウンします。
グニラさんのお宅のアドベントカレンダーは布製で、日付けのポケットに描かれたクリスマスのイラストが賑やかで楽しいです。
明日のポケットには何が入っているのかな?と思うワクワクが、待ち遠しいクリスマスをもっと楽しみにさせてくれます。
リビングの中央には、フェルトの赤いお星さまが可愛らしい、天井に届きそうな立派なクリスマスツリー。
去年までは毎年、スウェーデン時代の習慣を引き継いで、生のモミの木を購入してクリスマスツリーにしていたそうですが、環境のことや、これから先の準備の大変さなどを考慮して、今年からはイミテーションのツリーにすることに決めたのだそう。
言われなければイミテーションとは気づかないほど、精巧な造りのクリスマスツリーです。
「森からツリー用の木を切って来て、それをクリスマスイブの朝に家の中に設置して、それから飾りつけをしていたわね。」
と、子どもの頃のツリーの思い出を教えてくれるグニラさん。
たっぷりのオーナメントは、麦わら細工のものが多く飾られていました。
パンが主食のヨーロッパでは、麦わらには実りを司る穀物の神様がいると言われており、クリスマスには麦わら細工で数々のオーナメントが作られてきました。
日本では稲でお正月のしめ飾りを作ったり、燃やした灰を稲田に撒く行事があったりと、主食がパンのヨーロッパでは麦わら、米の日本では稲、という違いはあれど、新たな年の豊かな実りを願う気持ちには通じるものがあるように感じます。
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