創業1899年、ピーターパンのパンの125年の歴史。
公開日:2024/11/12 更新日:2024/11/12<Q:ピーターパンってどんな会社ですか?>
A) 瀬戸内海の真ん中にある広島県福山市の老舗ベーカリーで創業明治32年(1899年)。現在の当主で4代目になります。
40年ほど前から保存料を使用しない無添加パン作りをはじめ、2002年に米粉パンを発売、2006年に国産小麦パンシリーズを発売しました。
創業 明治32年3月10日
1899年。今年で125周年となります。
創業者 初代 廣川市松
(戦争で初代市松の写真はすべて焼失)
明治32年3月、日清戦争と日露戦争の真中
江戸時代から続く城下町福山に’’廣川日進堂’’ を創業
創業当時からパンを作っており、現在(2024年時点)で日本で9番目、西日本では一番古いパン屋さんであるとのこと。
≪引用≫
老舗食堂さん
教えていただきありがとうございます!
2代目 廣川享一郎
明治、大正、昭和と激動の時代を生き抜き、その間3度の戦争を経験。
辛酸をなめながら同業者の世話を行い、堅実に製パン業界の発展に尽力した。
特に昭和20年の福山空襲ではレンガ窯の一部を除きすべて瓦礫と化したが、いち早く工場と住居を再建し、焼け出された親族や社員に住居を提供、食糧難の時代に必死でパンを作り続けた。
3代目 廣川博重
世界大戦後、焼け野原となった福山のがれきの中に会社を再建。
青年期、当時の若者のあこがれであった軍人を志願。陸軍に2等兵で入隊後、消灯後も便所の灯りで勉強して幹部候補生に合格。終戦時は少佐となっていた。
復員後は家業の廣川日進堂の事業に邁進。
ほかに先駆けて積極的な経営を行い、地元有数のパンメーカーに育て上げた。
若くして、広島県東部パン組合の理事長となり、学校給食事業や同業者の世話にも力を尽くした。福山ロータリークラブの会長として、社会奉仕にも積極的に取り組んだ。
4代目 廣川徹
東大卒のパン屋さんという異色の経歴。
会社名及びブランド名を’’ピーターパン’’に変更、
’’株式会社ピーターパン’’の設立。
独自の商品・流通を理念に商品開発に努る。
広島大学附属福山中高等学校から、東京大学経済学部経営学科に進学。
一度は日本鋼管株式会社(現JFE)京浜製鉄所に入社したが、自社(廣川日進堂)からの要請を受け、広島県福山市に帰る。
廣川日進堂を継承、企画部長として独自の商品開発を始める。
平成8年より代表取締役社長となる。3代目博重の想いを尊重し、「独自の商品と流通」を経営理念の中核にすえ、国産小麦のパン、米粉パンや糖質制限パンなどを開発する。
一方流通面では、無線活用による残業パンシステム、自動販売機でのパン販売、移動販売車、東京での見本市出展や関東圏への販売、海外での見本市出展や販売など新しい試みを続けている。2017年広島県東部パン組合理事長を務める。