平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
すでにお聞き及びのお客様もいらっしゃるかと存じますが、初夏報道にあったように、
本年紀州の梅産地は他に例を見ない大凶作となりました。
「紀州南高梅」は元々開花時期の早晩による収量の年次変動が激しいものとして知られていますが、
本年3月20日の雹被害により、着果した実がおとされたり、実に傷が入った事が収量及び品質に大きく影響を与えました。
弊社では紀州五代梅を初めとする調味梅干には、適正期間内の原料梅干を使用しており、
当然本年産も使用致します。
このような状況を受け、選別や味漬の際、普段以上に手間暇かけて漬け込みを行い普段と変わらぬ味を提供するため尽力致しますが、本年産の梅のなかには皮が少ししっかりしたものが混ざることや、見た目や味わいにおいて普段の商品との差異を感じる方がいらっしゃるかもわかりません。
本来であれば一年を通して皆さまにご納得頂ける商品をご提供できる予定でございましたが、上記事由により、本年の原料梅干の予定収量に不安がございます為、誠に不本意ではございますが、本年令和6年11月1日より上代の変更及び内容量の変更と、一部商品の販売停止を余儀なくされる事となりました。
常日頃より弊社の梅干しをお楽しみ頂いているお客様には勝手を申し上げ、大変心苦しい限りですが、
産地並びに弊社の窮状を、何卒ご理解ご高配賜れば幸甚に存じます。