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オリーブを育てる上の害虫対策

公開日:2025/01/28 更新日:2025/04/08
オリーブを育てる際に重要な害虫対策について、最初から改めて詳しくお伝えします。オリーブは比較的丈夫な植物ですが、いくつかの害虫が発生する場合があります。それぞれの害虫の特徴、被害内容、そして対策を包括的に解説します。 1. 主な害虫とその対策 1-1. オリーブアナアキゾウムシ(オリーブゾウムシ) 特徴: 幼虫が幹や枝に穴をあけ、中に潜り込んで木を弱らせます。 被害内容: ・樹皮に卵を産み付け、孵化した幼虫が樹の内側を食害し水や養分を吸い上げる妨げになります。 ・発生時期は4~11月頃 兆候 ・幹に穴が空いている ・幹の周りに細かなおがくず状のものが落ちている 対策: 4月下旬・7月の中旬・9月下旬の年3回MEP乳剤(スミチオン等)の50倍液を主幹及び主枝にまんべんなくたっぷりと(特に枝又部・窪みなどに)ジョウロ又は低圧噴霧器等で垂れ流す様に散布し、オリーブアナアキゾウムシを防除する。その際 葉の部分には薬剤がかからないように注意する。(薬害のおそれ有り) *地植えの場合、土上に出た根に付く場合もあるので根元周りにも散布する。 *オリーブアナアキゾウムシは見つけ次第補殺する。 *似たような被害を与える害虫にテッポウムシ(カミキリムシの幼虫)がいます。 対策はアナアキゾウムシと同じです。 1-2. オリーブミバエ 特徴: メスのミバエがオリーブの果実に卵を産み付け、幼虫が果実の内部を食害します。 被害内容: 果実が腐敗し、収穫量や品質が低下します。 大量発生すると、ほぼすべての果実が被害を受ける可能性があります。 対策: フェロモントラップを設置して成虫の捕獲を行う。 被害を受けた果実を早めに取り除き、幼虫が土に戻って増えるのを防ぐ。 スピノサドなどの特定農薬を使用して成虫を駆除する。 定期的に観察を行い、初期段階で対応する。 1-3. オリーブハマキガ 特徴: 幼虫がオリーブの若葉や新芽を巻き込むようにして食害します。 被害内容: 若葉や新芽が食べられることで、木の成長が遅れます。 重度の場合、収穫量に影響を与える可能性があります。 対策: 冬の剪定を行い、越冬場所を減らす。 葉に害虫が付着している場合は早期に除去する。 バチルス・チューリンゲンシス(Bt剤)など、環境に優しい生物農薬を使用する。
1-4. コナカイガラムシ 特徴: 葉や枝に寄生し、樹液を吸い取ります。また、甘露を出し、これがスス病を引き起こします。 被害内容: 葉が黄変したり、落葉したりします。 スス病が広がると光合成能力が低下します。 対策: 葉や幹に付着した害虫をブラシや水で洗い落とす。 天敵(テントウムシや寄生バチ)を導入する。 天敵に影響を与えにくい殺虫剤を選んで使用する。 2. 害虫を予防するための環境づくり 2-1. 剪定で風通しを良くする 樹冠を広げるように剪定することで、風通しを良くし、湿気を抑えて害虫が発生しにくい環境を作ります。 2-2. 排水性の良い土壌 オリーブは水はけの良い土壌を好みます。水分が過剰になると害虫が発生しやすくなるため、砂や小石を混ぜて排水性を改善します。 2-3. 健康な木を保つ 栄養不足の木は害虫に弱くなります。適切な肥料(窒素、カリウム、マグネシウムなど)を定期的に施し、木を健康に保ちましょう。 2-4. 雑草や不要な落ち葉の除去 地面に残った雑草や落ち葉は、害虫の繁殖場所になることがあります。定期的に取り除き、清潔な環境を維持します。 3. 定期的な観察と早期対処 害虫の被害を防ぐためには、早期発見が重要です。週に一度は木全体を観察し、葉、果実、幹に異常がないか確認しましょう。 初期段階で害虫を見つけた場合は、手作業で除去するか、適切な方法で対処します。 4. 農薬使用のポイント 害虫が大量発生した場合、農薬の使用が必要になることもありますが、以下のポイントを守りましょう: 指定された用量を守る。 人体や環境への影響を考慮し、安全性の高いものを選ぶ。収穫前には農薬の使用を避ける。 オリーブの木は手入れ次第で美しく健康に育ちます。害虫を予防する基本的な環境管理と、必要に応じた適切な対策を組み合わせることで、長期的に元気な木を維持し、実り豊かなオリーブを楽しむことができます!
更新日04/2004/1304/19集計