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DR STRINGS - FAQ① DRについて -

公開日:2025/01/12 更新日:2025/01/13
Q:何故ハンドワウンドに拘るのですか?
A:DRは効率的な大量生産よりも、プレイヤー目線の弦を生産することを哲学としています。 かつて生産効率を上げる為にマシンワウンドを導入したことがありました。 ですが、両者のサウンドの違いに気付き、あらゆる弦において徹底検証を行いました。 結果、より良いサウンドを作る為には職人の手によるワウンドが最も効果的だと確信し、現在もハンドワウンドによる生産を続けています。
Q:マシンワウンドの方が正確では?
A:マシンワウンドは、数値上の均一さや大量生産には最適な生産方法です。 しかし、マシンワウンドでは日々変化する素材の状態や、弦全体のバランスの点に置いて、本当の意味で均一にワウンドを調整することが出来ません。 DRの経験豊富な職人たちは、その日の素材の状態を見ながらマイクロ単位の調整を行います。 また、マシンでは十分な圧力で巻くことのできないラウンドコアの弦も人の手でワウンドする事で、完成度の高い弦となります。 DRは、一本一本の弦に対し、しっかりと向き合い生産を行っています。
Q:コンプレッションワウンドとは?
A:職人の高い技術により成し得た「コアに対して密接に、間隔を詰めてワウンドする技術」です。 これにより、ワウンド材とコア材の接触面積が増え、より自然に一体となって弦が振動します。 空間がある状態では、振動エネルギーの損失が起きますが、このエネルギー損失を最大限に抑える事が可能になります。 この技術により、芯のある、パワフルなサウンドが可能となります。
Q:K3コーティング™とは何ですか?
A:サウンドを損なわず、長寿命を実現した夢のコーティングそれがK3コーティング™です。 K3コーティング™は一般的なコーティング剤に比べ硬質で、弦の表面を締める事で音質向上に効果のあるコーティングです。コーティング剤が柔らかいとサウンドがボワつく傾向があるのに対し、K3はサウンドが締まる効果が期待できます。またワウンド材にのみコーティングしている為、ワウンド弦のフィーリングは残ったままです。(断面図参照) 例えば、教会の鐘をサビから保護しようと考えた時、ビニールシートやラップを張り付ける方法をとるでしょうか?サウンドを優先するならば硬質なメッキを施すのがベストだと思いませんか? DRはコーティングから生産まで全て自社で行っているため、常に素材の状態に合わせたコーティング、ワウンドを行うことでより高品質なコーティングを供給しています。 世に溢れるコーティング弦の殆どが外注です。 DRはコーティングから生産まで全て自社で行っている為、常に素材の状態に合わせたコーティング、ワウンドを行うことでより高品質なコーティング弦の供給を可能としています。
Q:なぜDRはベース弦が有名なのですか?
A:DRではワウンド技術だけでなく、使用する素材も厳選しています。 全てアメリカ産の素材にこだわり、より弦として有能な素材を日々選別し、使用しています。 ベース弦の方が、多くの素材を必要とする事。そして全ての弦がワウンド弦ですので素材の良さ、ワウンド技術の高さが伝わり易かったのだと考えます。 もちろんギター弦も同様の製法、素材を使用していますので、最高の品質であることには間違いありません。
Q:DRの弦は寿命が短いと聞きましたが…
A:寿命が短いというのは多くの場合、弦交換の方法で対応できます。 DR弦の多くは「ラウンドコア材」を採用しています。 ラウンドコア材はヘクスコア材に比べ角が無い為、ワウンド材が緩みやすくなっています。 弦交換の際に、正しく折り目を付けず切断する事で、衝撃によりワウンド材が緩むことがあります。 その緩みは一見では判りにくいですが、コア材とワウンド材の間に空間が生まれ、振動エネルギーの損失や、磁気への反応低下などが起き、サビや汚れによる劣化に似た症状を発生させます。(図1参照) ワウンド材の緩みは弦の切断面で判断することもできます。(図2参照) ワウンド材が緩むとコア材が飛び出した様な断面となり、緩んでいない場合はしっかりと面で切れているのが確認できます。また、「コンプレッションワウンド」によってすき間を埋めたワウンドを施したDRの弦は長寿命を実現しています。
Q:DRの弦は錆びが多いと聞きました…
A:以前のパッケージは一般的な弦と同様のパッケージを採用していましたが、現在は 気化性防錆フィルムの世界的ブランド「ゼラスト」と「DR Strings」の共同開発による防錆パッケージを採用しています。 錆は結露により、水蒸気が冷やされて出来た水滴が金属表面に付着すると金属表面に不均衡電位が生じ、電気化学反応によって形成されます。 新パッケージにはパッケージ内部の封筒内側に気化性防錆材加工を施したものを採用しており、その防錆材は常温で徐々に気化して錆の原因である大気中の水蒸気に溶解します。(図参照) この防錆成分によって、弦表面にできる不均衡電位を抑え、電気化学反応を抑制して防錆します。弦が「ゼラスト」に包装されている間は、常に防錆効果が持続します。(屋内保管時で3年間以上) 弦がゼラスト包装から取り出されると、約2時間以内で弦に付着した防錆成分も再気化します。 オイルなどと違い、気化も早く、音、弦表面の変化が無く、人体にも完全に無害な成分で、非常に優れた防錆性能を発揮します。 新パッケージは防錆パッケージのステッカーが目印です。
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