エラスチンとは、弾力に優れた繊維の主成分で、タンパク質の一種です。
おもに血管や皮膚、肺といった弾力のある組織内に存在します。
エラスチン減少による血管の老化によって動脈硬化や心筋梗塞、脳血栓などの重篤な病気になったり、靭帯の伸縮性が失われて怪我をしやすくなったりする可能性も…。
40歳を過ぎてエラスチンが著しく減少し始めてからは、特に注意が必要です。
コラーゲンとは、皮膚や血管、軟骨など組織を構成している繊維状のタンパク質の一種です。
肌がたるんだりシワができることのないように表皮層をしっかりと支える役割を担っています。
一方で、伸縮性のあるエラスチンは、肌の弾力やハリを保つ役割を担っています。
また、エラスチンはコラーゲンを束ねる役割がある為、エラスチンが不足した肌は弾力とハリを失うだけではなく、コラーゲンをとどめておくことも難しくなってしまいます。
伸縮性がないコラーゲンだけでは、お互いを結束することができません。
そこで弾力のあるエラスチンが、バラバラと緩んでしまうコラーゲンをまとめ、弾力と強度を両立させることで、ハリのある肌を維持します。
体内でつくり出すことができるコラーゲンに対し、エラスチンは乳児期から青年期にかけて線維芽細胞の中で一度作られたあとは年齢とともに壊れていくだけで、基本的には再生しないといわれています。
では、エラスチンを増加させるにはどうしたら良いのでしょうか?
鍵となるのはエラスチンのもととなる線維芽細胞!
線維芽細胞が活発に働くことで、エラスチンの生成が促進されます。
繊維芽細胞の活性化には「カツオエラスチン」が有効といわれています。
希少部位のカツオの動脈球という魚特有の組織を原料として生産されたもの。
カツオの動脈球には、エラスチンが豊富に存在しています。
1.肌弾力と末梢血流を維持し、うるおいを守ることで、たるみのない健康な皮膚を維持。
2.柔軟性のあるしなやかな血管を維持。加齢に伴い血管の柔軟性は低下し、硬化した血管は脈波速度が速くなります。
3.日常生活における、立ち座りや階段の昇り降りなどの、膝の屈伸運動時の違和感改善。
さらにコラーゲンの生成や再構築に関わるビタミンAなどを一緒に摂取するとより効果的です。
ただし、これらの食材を日常的に摂取するのはかなり大変…。
うまく組み合わせて摂取するために、サプリメントなどで補うこともオススメです!
1.機能性の科学的根拠が消費者庁に届出された「機能性表示食品」のものがオススメです。
現時点(2024年10月17日)で届出が受理されているエラスチンは「カツオエラスチン」を配合した一部製品のみです。
2.エラスチンを酵素分解することにより低分子化(ペプチド化)し、より吸収性に優れたものがエラスチンペプチドです。
カツオエラスチン(=カツオ由来エラスチンペプチド)
3.硬いコラーゲンと弾力性のあるエラスチンは共存することによって、より力を発揮します。
4.ビタミンなどその他の美容・健康成分がバランスよく配合されたものを選ぶと効率的です。
5.エラスチンは日常的に摂取することが大切です。習慣化させるために、飲みやすいものを選び、飲む時間を決めるなどの方法がオススメです!
①~⑥で述べたように、エラスチンは美容(肌弾力、保湿)や健康(末梢血管改善)に様々な良い効果があります。
エラスチンは年齢とともに減少していくので、紫外線対策はもちろん、食事やサプリメントで毎日外から補給するなどのインナーケアが大切です!
<参考文献>
・近畿大学
お肌のハリに欠かせない「エラスチン」。その機能にせまる。
・林兼産業株式会社
カツオエラスチン|機能性素材|知る・楽しむ