デンタルフロスと歯間ブラシ

デンタルフロスは、歯ブラシが届かない歯と歯の間（歯間部）の汚れを取り除く清掃用具です。歯垢（プラーク）を巻き取るようにして取り除くため、むし歯や歯周病の予防や口臭の原因を抑えることに役立ちます。 毎日の歯磨きに加えてデンタルフロスを使うのは少々面倒に感じるかもしれませんが、フロスを使用すると清潔な歯と爽やかな息を保つことができます。また、使用後に感じるスッキリ感は心地よいものです。 デンタルフロスには糸巻きタイプとホルダー付きタイプがあります。糸巻きタイプは必要な長さを切り取って使用し、ホルダー付きタイプは指での操作が難しい方や初めて使う方におすすめです。 ホルダー付きはタイププラスチックの持ち手に糸が付いているデンタルフロスで、簡単に使えるので人気があります。製造元によって形は違いますが、主に「F字タイプ」「Y字タイプ」の2種類があります。 F字タイプは前歯に、Y字タイプは前歯・奥歯ともに使用しやすい形になっています。 歯間ブラシ（I字型・L字型）はフロスと違って歯ブラシに似た構造なので、狭い隙間を磨くのには適していません。そのかわり、広い場所なら歯ブラシと同じ要領でしっかりと磨くことができます。 前歯の広い隙間や、奥歯の隙間を清掃するのに適していますが、無理にさし込もうとすると歯茎を傷つけてしまうため注意が必要です。 糸巻きタイプは一度使ったら捨てることが基本です。ホルダー付きタイプのフロスや歯間ブラシは、先端が摩耗していなければ洗って再度使うことができますが、最大でも2週間程度を目安に交換するのがおすすめです。しかし、ワイヤーが曲がったり毛先が傷んでしまっているものは、使わないように注意してください。

1.デンタルフロスを歯に沿わせて、のこぎりのように前後に動かして歯と歯の間に入れます。 2.歯と歯の接触点を過ぎたら、手前の歯の歯肉の中に糸が隠れるくらい入れます。 3.接触点まで歯面に沿わせて掻き出します。 4.奥側の歯も同様に操作します。 5.最後にもう一度のこぎりのように前後に動かして糸を取り出します。 デンタルフロスと歯間ブラシを併用すると、歯垢の除去率が高まります。

デンタルフロスは歯ブラシと合わせて毎日使うことが望ましい口腔ケアアイテムです。日々、丁寧に歯垢を除去していくことで、将来に残る歯が増えるだけでなく、口臭や虫歯、歯周病などの講習トラブルを予防することにもつながります。 毎食後に使うのがベストですが、夜寝る前の使用だけでも効果があります。就寝中は唾液の分泌が減り、細菌が繁殖しやすくなります。夜にデンタルフロスを使って口内を清潔に保つことで、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。

1.使用後のお手入れ 使い捨てタイプと何回か繰り返し使えるタイプのものがあります。 商品の説明書を読んで使用しましょう。 2.取替え時期 使い捨てではないホルダータイプの場合は、毛が引っかかったり毛羽立ってきたら交換しましょう。 使い捨てのホルダータイプの場合は、毎回交換するようにしましょう。 糸まきタイプのデンタルフロスは使用した部分は廃棄しましょう。