おかげさまで17周年。直売店「翁家」の感謝祭

問屋さんへの卸を脱却するために楽天市場に出店し、軌道に乗りつつあった2年後、ネットだけではなくリアルにお客様と応対するために開店した直売店「翁家」。 なんとか17周年を迎える事になりました。 9月27日（金）、28日（土）、29日（日）の3日間、普段は直売店に関わっていない店長もお店で売り子を頑張りました。 去年、先行販売のチョコせんべいは結構な数を用意したのにもかかわらず、毎日午前中で完売。 チョコせんべいは僕の担当なので、通常の仕事をやりながらもイベントに間に合わせるために必死に作りました。 ミニマヨはリアルでの販売が初めてなので、お客様のリアルな反応が楽しみだったのですが、楽天市場のお客様同様に好評でホッといたしました。

店頭では、自社レシピの長岡醤油赤飯を蒸かして、新聞折り込みのお赤飯引換券をお持ちの方にプレゼント。 凄い！熱々！ 毎年これが楽しみなのよ！ …というお声と笑顔をいただき、僕らも幸せな気持ちになりました。

去年もそうだったんですが、レジで会計が終わり、商品をお渡しして「ありがとうございました！」と言おうとするタイミングで、逆にお客様から「ありがとうございます！」と声をかけられる事が多々あり、「いえいえこちらこそありがとうございます！」的なやりとりで…アンガールズのジャンガジャンガ的な感じになる不思議。 それとは別にレジで会計が終わってもモジモジして何か言いたそうな女性がいたので、「どうかされました？」と声をかけると、造形大の生徒さんで長岡市のお菓子のお店を研究しているので取材させてほしいと言われ、15分くらいウチが何にこだわっているか、何が他と違うのかをお話させていただきました。 彼女から言われた事で印象に残っているのが、「こちらのお店はお客さんとお店の方の距離がとても近いですね。」という言葉。 正直…本来、お客様とお店側で超えてはいけない接客の距離というものがあると思うんですが、お店で接客するウチの母も含め、田舎のお店って親しみやすさと馴れ馴れしさをはき違えた言葉のチョイスをしてしまう事があるので、もしかしたら良くない意味での距離の近さなのかと思ってドキドキしましたが、どうやら良い意味で距離が近いと言っていただけたようなのでホッとしました。

普段、工場で仕事をしているスタッフにもリアルにお客様と接するいい機会なのでも少しの時間ですが、お店に立ってもらいましたがいい刺激になったようで、お昼交代の時に40代のスタッフが「社長、わたし身体が動く限りこの会社で働きたいですー！」と、ニコニコ話してくれた言葉に…マジで泣きそうになりました。 18年前、楽天出店前で会社が本当に大変だった時に中心になって動いてくれていたけれど、いろいろ人間関係で辛くなって退社した女性が、18年ぶりにお店に顔を出してくれて、社長、元気ですか？テレビや新聞見ましたよ！と声をかけてくれて。 彼女が辞める時、「専務、早く社長になってください！そうしたらまた戻ってきますから！」と言ってくれたよね。もう…社長になってずっと待ってるのに！と話したら、僕がその言葉を覚えていた事にビックリして、「今、再婚してパートしか出来ないんで…また連絡します！」と連絡先を交換して笑顔で別れました。 お店で立ちっぱなしで身体はクタクタだけど、心は満たされた3日間でした。