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カトモクの曲げわっぱ

公開日:2024/10/08 更新日:2025/03/17
大まかなカット
材料の大まかなカット
建材メーカーさんに特注で製作していただいている曲げ用ベニヤは、最初から多少曲がっており、大きな材料を一回切りでは正確な寸法がでません。 そのため、まずは少し大きめにカットしていきます。
仕分け材料
材料の仕分け
カトモクの「曲げわっぱ」は、2枚のベニヤを丸く接着することで形を形成しております。 天然木のベニヤは、赤みがあったり節があったりするため、 ・極力きれいなものを外側 ・赤みがあったり節があるものを見えない内側 と一枚一枚分けていきます。
外側用ベニヤ、内側ベニヤの加工
《外側用ベニヤ》 曲げわっぱ外側のつなぎ目は傾斜をつけています。 角度を付けて成形した刃物で欠き取ります。 《内側用ベニヤ》 少し長めにカットした内側の材を、正確な寸法で切り直します。 曲がったベニヤを曲がっていない厚めの板で押さえながら、寸法が狂わないようにカットしていきます ここのカットによって内径の寸法が決定するため、単純な横切りですがとても重要なカットとなります。 外側用ベニヤ、内側用ベニヤの2種類の部材が完成しました。 これで曲げわっぱの成形に入れます。
高周波接着機
高周波接着
2008年に曲げわっぱ専用に製作した高周波接着機です。 内側から外側に向かって高周波を流すことで、接着剤を乾燥させます。 この機械で丸い形を成形します。
カット
カット
カトモクの曲げわっぱ時計の2、3つ分の大きさができますので、時計奥行きサイズに合わせてカットしていきます。
帯作り
ガラスが落ちないようにするための帯作り
時計を組み立てる際、ただの丸い筒ではガラスや文字盤が落ちてしまうため、ガラスを止めるための帯をカットしていきます。 まずは幅割りです。 「自動送り」という装置をつけて材料を通していきます。 特注ベニヤは単板2枚合わせで繊維方向が表裏で違い、通常よりゆっくり通さないと表面が荒れてしまうため、このパーツを作るのに地味に時間がかかります。 幅を設定にしたら、わっぱの内径にきっちりはまる長さにカットしていきます。
帯貼り
帯貼り
筒の方に接着剤をつけて、帯を貼ります。 以前は、糊付機を使い帯の方に接着剤をつけてましたが、なぜだか強度的に納得がいかず、今は手間でも筒の方に接着材をつけています。 どっちにつけても同じようですが、木工にはこんな訳のわからいけどこっちのほうが良いみたいなことが、ちょくちょくでてきます。 これでようやくカトモク曲げわっぱの形になりました。
研磨1
研磨1
ワイドサンダーという機械を使って、時計の表と裏に来る面のカットした際の段差・焦げを落とし、奥行きとなる寸法をきっちり決めていきます。
研磨2
研磨2
続いて、今度はエンドレスサンダーという機械を使い外周の研磨を行います。 ここでジョイント部分を滑らかにすることと、加工中に外側についてしまったキズや汚れを落としていきます。
研磨3
研磨3
最後に内側の帯の部分を研磨します。 そしてより細かい研磨紙で外周、表面、そして角の面を落としていきます。 より細かい研磨紙で磨くことによりきれいな表面が生まれます。