まごわやさしい　ご存じですか

日本の伝統的な食事には、長い年月をかけて人々の知恵によってはぐくまれてきた食文化の良さがあります。 また、気候と地形の多様性に恵まれ、季節ごとに旬の食べ物があり、また地域ごとに産物があるという特徴があります。 ごはんを中心に、魚、肉、牛乳・乳製品、野菜、海藻、豆類、果物、茶など多様な副食などを組み合わせた食生活で、一食、一日単位ではなくとも、数日から一週間の中で組み立てることができます。 まめ、ごま、 わかめ、 やさい、 さかな、しいたけ、 いもの頭文字 をとって「まごわやさしい」。 これ らの食材には、不足しやすいビタ ミンやミネラル、食物繊維などが含まれます。 生活 習慣病予防につながる 「まごわやさしい」 を積極的 に食事にとり入れましょう。

大豆や小豆などのまめ類や、豆腐や納豆などの大豆加工品。 代表的な大豆には、たんぱく質やカリウム、マグネシウムなどが含まれています。

ごまやピーナッツ、アーモンド、ぎんなん、栗など。 ごまやアーモンドには、たんぱく質、食物繊維、カルシウムが豊富です 。さらに、黒ごまには抗酸化物質であるアントシアニン、アーモンドにはビタミンEが含まれています。

わかめ、ひじき、のりなどの海藻類。 わかめやひじきはカリウム、カルシウム、食物繊維が豊富です。 寒天の原材料も海藻類です！

野菜類全般のこと。 にんじんやほうれん草にはビタミンAが多く含まれ、白菜には葉酸やビタミンCなどが含まれています。 1日の野菜摂取目安は350gで、そのうち緑黄色野菜を120g、淡色野菜・いも・きのこを230g摂取することが理想的とされています。

魚の他、エビカニや貝類など、魚介類。 魚介類はたんぱく質の重要な供給源で、特にいわしやさばなどの青魚には食事から摂取する必要があるDHA（ドコサヘキサエン酸）・EPA（エイコサペンタエン酸）を含んでいます。 カルシウムを手軽に摂れます。

きのこ類は、食物繊維が豊富で、加熱してもボリュームが減りにくいのが特徴です。また、低カロリーで、満足感のある食事づくりに役立ちます。

じゃがいも、さつまいも、里いも、山いもなど。 炭水化物と食物繊維などを豊富に含みます。

発酵食品とは、微生物（乳酸菌、麹菌、酵母など）の働きによって食物が変化し、人間にとって有益に作用した食品のこと。発酵によって主に３つのメリットがもたらされます。 １）食品の保存性がアップする ２）味わいや香りがアップする ３）栄養価や健康調節機能がアップする 発酵食品に含まれる乳酸菌や納豆菌には、腸内環境を整える働きがあります。それらを含む発酵食品をとり入れることで免疫力が高まり、健康維持に役立ちます。

参考：和食の特徴｜農林水産省 日本人の長寿を支える「健康な食事」｜厚生労働省