うつわの特性と、購入の際にご理解いただきたいこと②
公開日:2024/12/24 更新日:2024/12/27印花や印判手、染付などでうつわに模様や絵付けを施す際に、作業時の力のかかり具合や焼成時の要因などにより、生じる、にじみや、かすれ、ずれなどを指します。
かすれや濃淡がある方がうつわの表情が豊かになることもあり、あえて出す場合が多くあり、これらは基本的に良品として扱っています。
表面に縦横いずれか、5mm以上ある線キズや擦れキズについては不良品として扱っております。
※ただし、うつわの作風によっては、基準を超えていても、使用上問題がない場合は当店でも良品としています。
ヒビは、素地(裏)にまで侵食しているもので2mm以上あるものは、破損の恐れがなくとも、不良品として扱っています。
欠けは、3mm以上あるものは不良品とし判断しており、高台の欠けも5mm以上あり、引っ掛かりがある、使用に問題が出るものは不良品として扱っております。
フチや裏面は2~4mm程度のヒビがあってもその上から釉薬がかかって焼きしまってる場合、作風などによって良品にするものもあります。
釉薬がかかることで水分などが入らないようになっているため、使用上問題はございません。
表面に小さな塵や石が付着して突起物になっている場合があります。
3mm以上あるものは不良品として扱っております。
もし気になる場合は、砥石や紙やすりで削って目立たなくすることができます。
※ただし、うつわの作風によっては、基準を超えていても、使用上問題がない場合は当店でも良品としています。
粉引や白いうつわなどにみられる、淡いピンク色の斑点やまだら模様のことを御本手といいます。
このピンクは釉薬にある顔料によるものではなく、還元焼成によって現れる現象で、白いうつわに表情が生まれるため、味わいが出ます。
安土桃山時代からある表現方法で、萩焼や朝日焼などが有名です。
狙ったように出すことは難しく、一つ一つ異なって出るのが面白さとも言えます。
うつわは、ろくろや、手で練り上げたり、型を使って成形していきます。
いずれも伝統的で、人の手を使って成形するため、出来上がったものの形が、完全な丸でなかったり、高さや大きさが少し違っていたりと1点ずつ異なります。
ある程度のゆらぎは、うつわがもつ個性として良品判断としていますが、あまりにも個体差が大きいものは不良品としたり、個別撮影をして別商品として取り扱っております。
たたら成形は粘土を切り糸などで一定の厚さの板状にして、手成形する方法になります。そのため、うつわの立ち上がり具合や曲がり具合などに差が出やすくなります。
これはたたら成形ならではの特徴ですので、あまりにも個体差が大きいもの以外は良品としております。
うつわを置いたときに、釉薬のたまりや、高台の素地の状態によって、少しガタつく場合がございます。
ガタつきの大きいものは当店で削るか不良品として扱いますが、普通に置いた状態でガタつきが目立たないものは、良品として取り扱っております。
もしガタつきが気になる場合は、砥石や粗目の紙やすりなどで削っていただくときれいにお使いいただけます。
金属の特性上、緑青(銅の錆)や黒い斑点のようなピンホールができることがあります。
口に入る部分にあるもの、柄の部分に2mm以上あるものは、不良品として扱っております。
使用する木材の部分によって、木目や色味等も異なり、写真のような木の節も含みます。
1つずつ異なる天然の木の表情として、良品として判断しております。
毎日どんどん使って、味のある《お気に入りのうつわ》で、心ゆたかにおうち時間を過ごしていただけたらうれしいです。