格調高く奥ゆかしい輝きは
職人の技術によるもの
モーニングジュエリーとは葬儀の席に着用するジュエリーの事です。
天然石のジェット(和名:黒玉)は、旧石器時代より人類が身に着けていた有機質の黒い宝石です。遥か古代に堆積した石炭層の中から見つかる木の化石で、主な成分はダイヤモンドと同じ炭素です。掘り出されたままの姿ではけっして美しい宝石とは言えませんが、 職人の手 によって削りだされ、丁寧に磨き上げられることで、しっとりとした艶が生まれます。この輝きは経年では失われず、出土した古い時代のジェット製品も、曇ることなく作られた当時の美しさを、今もなお保っているそうです。
肌当たり優しく、軽量
樹木の化石であるジェットは非常に軽く柔らかい宝石です。
肩こり等の理由でネックレスがあまり得意でない人でも、真珠やオニキスに比べ て気になりにくく、カバン・バッグにしまって持ち運ぶ際にも荷物になりにくいで す。そして真珠やオニキスなどの鉱石と比べて、着用時のヒンヤリ感がほとんどあ りません。汗にも強く変色し難く、使用後のお手入れの簡単さも特徴です。 色質感はただ真っ黒というだけではなく、さりげない気品と温もりのある漆黒に、 着けているのを忘れてしまうかもしれない軽さで、モーニングジュエリーの新しい スタンダードに成り得るのが『ジェットジュエリー』です。
英国の女王が愛用した宝石
ジェットを愛用した人物の中で最も有名なのが、英国のビクトリア女王です。 ビクトリア女王は、愛するアルバート公を亡くしてから、喪服の緩和令までの20 年以上に渡って、謁見する女性たちにジェットを身に着けることを奨励しました。 こうしてジェットは、故人を偲ぶ服喪用の装身具、モーニングジュエリーとしての地位を確立し、現在、日本の皇室においても使用されています。
粗悪品も多く出回る"ジェット"
ジェットは取れる原石の中でも『ジュエリークォリティの原石』はわずか数%程度と言 われています。残りの90%以上ですが、色が悪かったり、密度が薄かったり、石など が混じりこんでいたりと様々です。 市場に流通している製品の中にはジュエリークォリティにギリギリ満たなかったもの (もしくは粗悪品)も無いとは言えません。それらは、色が悪くこげ茶色だったり、そ れを隠す為に染色されていたり、密度などの問題で割れやすかったりなどがありま す。不純物(小石など)のある珠に糸を通してネックレスを組む際、その不純物で糸 が傷ついてしまう為に切れやすくなっている可能性もあります。そういったものは入 念に磨けないため、触感が悪く照りも少ないモノが多いです。
高密度・艶・照りのあるものを
採掘された宝石は、品質により「ジェムクォリティー」「ジュエリークォリティー」「アク セサリークォリティー」の3つに分けられます。弊社の製品で使用するジェットは、 希少性の高いジェット原石の中でも高品質な『ジュエリークォリティー』。全体の 9%にしかなりません。 更にその中でも高密度の艶・照りのあるジェットを約20年の付き合いのある専門 業者より輸入し厳選して使用しております。 密度が低く不純物が多い原石を使 用してしまうと、ヒビ割れをしやすく、色や照りも悪くなってしまうからです。
和装と洋装との違い
弔事に際に着けるジュエリーのマナーは色々と意見がありますが、多くの場合、和装では結婚指輪以外はNG。洋装ではジュエリーを着けるのが正式と言われています。 男性がネクタイを締めるのと同じイメージ・考え方ですね。
マナーの考え方の中には、「日本(和装)はジュエリーをつけていなかったのだから、洋装でもつ けなくてよい」といったようなものもあります。
マナーとは周囲を不快にさせない一定の行儀作法ですので、もし急な弔事で用意が難しい 場合にはジュエリーをつけないほうが、場に相応しくないジュエリーを無理につけるよりも良い かと思います。
ジュエリー選びのマナー
弔事のジュエリーといえば主に真珠が連想されま す。真珠は涙の宝石と言われており、欧米でも昔からモーニングジュエリーとして活用されていました。 真珠と言っても基本的に煌びやかなものはNGです。アコヤ貝のブラックがベストですがホワイト系の シンプルなものが好ましいです。真珠以外にも、 ジェットやオニキスがオススメです。特にジェットは 軽量で加工がしやすいので、ジェット珠のネックレス に合わせてコサージュの代わりにジェットの彫りブローチを着けるコーディネートというのもあります。
ネックレスのマナー
大きすぎない珠で一連のシンプルなものが 良いでしょう。 二連のネックレスなどは「不幸が重なる」を連 想させるので絶対に避けましょう。 また、貴金属チェーン+一粒珠のペンダント のようなタイプはダメではありませんが、 チェーンなどの地金はプラチナやK18WGの白金色で長すぎず細身でシンプルなものが好ましいです。
リング・ピアス・イヤリングのマナー
指輪はコーディネートのワンポイントとして真珠やジェットの一粒珠などのシンプルなもの であれば許容されます。 カット石が付いたもの・派手な装飾造型のも のは避けてください。(もちろん結婚指輪OK です)ピアス・イヤリングもリング同様シンプル な一粒珠直結タイプが良いでしょう。 珠が1つでもブラブラした揺れるタイプのもの は避けてください。
天然ジェットのモース硬度は2.5〜4.0と柔らかいです。
その中の比較的硬度が高いハードジェットを熟練の研磨技術で[漆黒の輝き]のジェットに仕上げます。
約20年のお付き合いがある専門業者より、お互いの信頼の絆で高品質なジェットのみを輸入しております。
念珠は社内工房で製作しております。
こだわりは熟練の念珠師がボサ玉の下にエボ結びを入れ高級感を出し、手間をかけて一連一連丁寧に仕立てております。
房にしてもこだわり、女性に人気の二色使いの房や、黒房の頭房の中紙黒まで全て特注品を使用しております。
ネックレスは社内工房で製作しております。
組む糸は何種類も試してジェットに一番やさしい糸を使用し、ゆるすぎず硬いすぎす、ちょうど良い塩梅で熟練職人が一本一本丁寧に仕立てております。
何年過ぎても糸やクラスプ内の結び目を見れば、自社製品か他社製品かわかります。
当店の高品質な天然ジェットのネックレスや念珠は元より、社内工房で製作しております。
熟練職人のこだわりで「私たちの製作したネックレス・念珠は通常使用の2〜3年で簡単に切れてしまう様な仕事はしません」と言い切っております。