サージカルテープ

サージカルのサージカルは英語で「surgical」と書き 、「外科の」「手術の」を意味し、主に医療現場で用いられています。用途は、処置や手当の際に、ガーゼや包帯、チューブ、カテーテルを患部にしっかり固定するために用いられます。サージカルテープは粘着力や伸縮性の高いものが開発されており、ハサミが不要で手でカットできるなど、患者さんだけでなく、手当をする医療従事者側ともに使い勝手がよくなりました。

サージカルテープは用途や皮膚の状態に合わせて様々な種類があります。不織布テープが汎用性が高い点で、医療現場では頻繁に使用されています。 不織布タイプ：幅広く使われ、汎用性がある プラスチックタイプ：応急処置など素早い操作が必要な時 低刺激性タイプ：顔まわりの皮膚が薄い箇所、弱くかぶれやすい肌向け 弾力タイプ（粘着包帯）：止血処置の圧迫固定など

サージカルテープは、表面に背面処理剤、中央に基剤、下に粘着剤の施されたテープがロール状になったものです。この背面処理剤、基剤、粘着剤の素材や粘性などによって、サージカルテープを差別化しています。

敏感な目元に貼るテープの選択は非常に重要です。まつ毛エクステの施術時は、上まぶたの引き上げや下まつ毛を固定するためにテープを使用します。目周りの皮膚は非常に薄く敏感でカットしやすく、皮膚の角質まで剥がれずに済む低刺激な肌にやさしいタイプが好まれています。そのため医療現場で使用しているようなサージカルテープを使用するサロンが増えているようです。

ドラッグストアでは、不織布テープのような汎用性が高いテープが多く店頭で置かれていますが、病院での処置や在宅治療で用いるカテーテルの固定で使うサージカルテープは、お店によっては取り扱いがない場合もあるので、病院の薬局やインターネット通販で入手することがほとんどです。病院で処置された場合は、医師にどのサージカルテープを自宅で用意したら良いか確認することをおすすめします。個人の判断で選んでしまうと、肌トラブルが起きる場合もあります。 特に、高齢者の皮膚は薄くなり、乾燥し弾力性がなくなっています。そのため何かにこすっただけ、ぶつかっただけで、皮膚がめくれてしまうので、サージカルテープを剝がす時には注意が必要です。

粘着剤にはアクリル系合成粘着剤を用いることが多く、人によっては皮膚トラブルを起こす場合があります。皮膚トラブルの例は、サージカルテープを貼っている箇所が「赤くなる」「蒸れる」「かぶれる」「かゆくなる」といった症状です。