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米沢織特集

公開日:2024/08/07 更新日:2024/09/17
米沢織を初めて見た際にまず「なんて美しい織物なんだろう」 米沢織の歴史や工程など詳しいことは知らない時の気持ちのときめきを覚えております。 言葉にしますとトリアセテート糸を使用したジャガード織ということになるのですが この言葉以上の言い表すことの出来ない価値があるのが米沢織です。 生地の表情はどの柄をとっても非常に美しく、柄を見ながらデザインを考えていくのが 仕事ではありますが我々にとっても楽しい時間となっております。 岩佐の製品にとって大切な素材の一つとして米沢織は欠かすことの出来ないものです。 米沢織をまとった岩佐の製品は我々の自信作です。 皆様の大切な持ち物の一つに加えて頂けますと幸いです。 代表取締役社長 岩佐浩司
発祥の地、米沢。
米沢織とは、山形県米沢地方から産出する織物の総称である。 江戸時代、藩主上杉鷹山(うえすぎようざん)の産業奨励により始まった。 紬(つむぎ)・縮緬(ちりめん)・黄八丈・袴地(はかまじ)・糸織・紋織などがある。 江戸時代中期,米沢藩主上杉治憲 (鷹山) が、越後から織工を招き、製織業を伝えたのに始る。 真綿から引いた手紡ぎ糸あるいは玉糸を用いた平織組織の横絣で、銘仙より格が上とされて、 男女の着尺や羽織地に愛用された。明治以後は,長井地方を中心に生産され,長井がその集散地にあったため、長井紬と呼ばれ、独自の品質をつくり上げた。
世界中で唯一日本の三菱レイヨンだけが生産している、トリアセテート素材”ソアロン”を使用。 トリアセテート素材”ソアロン”は、高純度パルプを主原料とした肌に優しい高質感素材です。天然繊維の ナチュラルな触感と、合成繊維の機能性を持ち合わせた新世代の「自然を身につける」環境にも優しい素材を使用しています。
100年以上前の織機を使って。
ここでは、100年前の旧式織機が使われています。 旧式織機でやさしくゆっくりとつくられる織物は、綿、シルク、麻など天然素材の持つ本来の風合いが活き、どこか懐かしいぬくもりのある質感が生まれます。そして強く、使うたびに味わいが増すところが魅力なんだそうです。 こだわりは尽きることなく、商品によっては糸をねじりあわせる「撚糸」や染色も自社で行うほど。そして洗い後の乾燥は自然のまま。また、すべて無縫製で仕上げられるため、肌あたりがよいのが特徴です。
生地の染色時にこれらの加工を施しているので、むらがなく安定した効果が得られます。効果は半永久で持続します。本体部分だけでなく、マチ・持ち手などのすべてのパーツが加工した素材で作られています。独特の光沢感と、深い黒に染まることでフォーマル用としては人気の高い高級素材です。長くご使用してもらうフォーマルバッグに最適の加工です。
Q.米沢織と他産地の違いはなんですか?
米沢織には古くからの歴史があり、麻織物、絹織物から始まり現在では、化合繊、合繊との複合織物も含め、和装、紳士、婦人服、フォーマルウェア等、幅広く生産出来る産地となっています。 織の分野では世界一といわれるイタリアのコモに匹敵する技術力を持っている産地です。
トリアセテートを使用する理由
Q. トリアセテート糸を扱う難しさと、トリアセテートを使用する理由について教えてください。 A. 使用する理由はいくつかあります。 ①オンリーワン素材にするため。 ②天然パルプを主原料としている為、ECO、サステナビリティに対応できる。 ③優れた光沢と発色性が表現できる。 この3つを軸にして素材開発をする中でトリアセテートを使用しています。 しかし、トリアセテートはとても繊細な繊維のため、整経から織までのLOT管理や染色加工時のシワ、表面品位の維持のために、丁寧に時間をかけた作業と熟練された技術が必要です。そのため各工程にスペシャリストが必要で分業制にすることで、各工程の効率、高品質を実現しています。
コロナの影響は?
Q. 色々なところでコロナの影響を耳にしますが、米沢織はどうでしたか? A. コロナが発生し、外出制限などで消費が低迷した影響をまともに受けた形になり、生産量はピーク時の30%まで落ち込みました。2022年秋くらいから終息に向かったことで徐々に回復したものの、現在までピーク時の80%で落ち着いております。生産等、問題は多くありますが、あきらめることなく米織の技術を生かし新商品開発、新規販路開拓等、取り組んで参ります。
End storyインタビューを終えて
米沢が織物産地として発展した要因には天・地・人が上げられています。 ●天・・・米沢地方が豪雪で、寒冷地帯でもあるため、屋内の作業を選ばなければならなかった。 ●地・・・米沢には古くから原料としての麻があり、その後、蚕で産地が栄えるなど天然素材の扱いが得意な上、豊富だった。 ●人…名君鷹山公以来、常に新しい商品開発を積極的に取り組む根気と粘り強い気質。 米沢の職人気質は上記の昔ながらの歴史が作り上げてきるのでしょう。 ブラックフォーマルに重要な、黒の良さは素材にトリアセテートを使用することで深みのあるフォーマルブラックに染まることができます。高級ブラックフォーマルウエアーに米沢織が使用されるのも納得です。 分業制にすることで、品質や企画力を向上させ、産地で全てを補うことができるため小ロットを実現できる点が、他の産地に無い強みになっています。だからこそ「岩佐」でも数多くの米沢織ジャガードの使用し、柄のバリエーションも多く使用することが可能になっています。今までもこれからも、日本製に拘る「岩佐」にはなくてはならない織物。今後の新開発に期待でワクワクします。