■テディベアの歴史
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よく語られているのはアメリカのセオアド・ルーズベルト大統領のニックネーム「テディ」から取られたのではないかというものです。 1902年、ルーズベルト大統領が趣味だったクマ狩りにいきました、しかし一匹のクマも現れません。同行していたハンターはそれを不安に思い大統領に一匹の子グマを差し出し「このクマを撃ってください」とお願いしました。
しかし、大統領は「そんな卑怯な事はできない」と言い放ったそうです。 その話がワシントンポスト誌に美談として大きく掲載され話題となりました。 このときの紙面に、ベリーマン氏によって描かれ、挿絵に登場した子グマが「テディ(ルーズベルトの愛称)のベア」・・・「テディベア」と呼ばれ始めたといわれています・・・
この頃、世界で最初にぬいぐるみを作ったドイツのシュタイフは1880年に創立し、すでに子グマのぬいぐるみが誕生しようとしていました ルーズベルト大統領とベリーマン氏の風刺画の人気が増すとともにシュタイフのクマのぬいぐるみはテディベアと呼ばれるようになっていったようです。 |
「話し掛けて、頬を寄せて、抱きしめて・・・・
うれしい時も寂しい時も、
ぬいぐるみは子供のハートの一番近くにあるおもちゃ。
だからこそ、最良のものを与えてあげたい。」
〜シュタイフ社創始者アポロニア・マルガレーテ・シュタイフ〜
シュタイフの歴史・メリーソート社の歴史
シュタイフ
創立1880年■ドイツ |
メリーソート
創立1930年■イギリス |
100年以上の歴史を持つテディベアのルーツといえるメーカーです。ドイツの職人の手作業で一体ごと丁寧に作られた伝統の逸品。限定のテディベアにはシリアルナンバーが刻まれた証明書が入っています。(写真は昔の工場の風景) |
英国の伝統的なぬいぐるみメーカーのアイドルはチーキー。どんな人もこのお顔の愛くるしさに虜になっちゃいますよ。限定生産品が多く一度逃すと入手困難な物も多い(写真は昔の工場の風景) |
1847年(シュタイフ)
南ドイツの片田舎キンゲンにシュタイフ社の生みの親マルカレーテ・シュタイフが誕生。
マルカレーテ・シュタイフは幼児期に小児麻痺を患い両足、右手が不自由となるハンデを
負ってしまい生涯車椅子と過ごす事になる。
1877年(シュタイフ)
マルカレーテ・シュタイフはハンデを乗り越えフェルト店「フェルト・メール・オーダー・カンパニー」を誕生させる。
これがシュタイフ社の始まりです。当時の売り物はフェルトの玩具、
アイデアマンだったマルガレーテはこれを鳴くように工夫などしてお店は繁盛していく
1880年(シュタイフ)
シュタイフ社を設立、義理の妹へのプレゼントにとフェルトで作ったゾウの針刺しが人気をとなり
同時リーズでさまざまな動物を誕生させる
1902年(シュタイフ)
「クマのぬいぐるみをつくろう」 マルガレーテの甥リチャードが当時ヨーロッパのサーカスで人気を博していたクマ
のスケッチを描き肌触りの良い友達のような熊のぬいぐるみを作りたいと提案する。
マルカレーテ・シュタイフはこの提案はコストが高くなる事に躊躇するが了承する。これによりテディベアの原型「55PB」誕生。
リチャード・シュタイフは現在のテディベアの基礎ともいえるリアルで両手足が動く5ジョイント構造を作ったシュタイフの歴史
に重要な人物で彼の名前の付けられたテディベアも多く発売されています。
1903年(シュタイフ)
ニューヨークで開催された「モイプチ・スプリング・トレードフェアー」にリチャード・シュタイフは試作品として作られた
「ベア55PB」を展示。話題を呼び3000体の発注を受ける
1904年(シュタイフ)
人気を博したシュタイフ社に対し粗悪な模造品が多く出回るようになる。
シュタイフ社は粗悪品から品質とブランドを守る為にフランツ・シュタイフのアイデア左耳に
象の型押しのボタン「ボタン・イン・イヤー」を取り付けることになる。
現在のシュタイフタグは色でベアの種類を見分ける事ができる様になっています。
1907年(シュタイフ)
市場での人気は更に高まり97万4000体のベアを生産する
1908年(シュタイフ)
ロシア大公ジョージは王女エクセニアのためシュタイフ社にテディベアを発注。そのベアは「アルフォンゾ」と名づけられ彼女
に生涯愛され続けます。1917年ロシア帝国のロマノフ王朝は滅亡を間近で経験した貴重なテディベアとして知られています
1912年(シュタイフ)
シュタイフ社でもっともレアなベアの一つとも言われる「オセロベア」製造
1914年第1次世界大戦勃発 工場での強制的な軍需品製造の為生産が激減
1930年(シュタイフ)
テディベイビー製造、そのデザインは現在も愛され続けています
1931年(メリーソート)
英国にて紡績業を営んでいたW・ゴードン・ホームズ氏は1920年モヘアの織物工場を手に入れぬいぐるみメーカー
メリーソート社を創立
1939年第2次世界大戦勃発 また工場での強制的な軍需品製造の為生産が激減
1947年(メリーソート)
カナダのイートンデパートが宣伝広告のためにパンキンヘッドを誕生させる。メリーソートは数年間パンキンヘッドの
ぬいぐるみを製作・納入する
1953年(シュタイフ)
シュタイフ社テディベア誕生50周年を祝い「ジャッキー・ベイビー」誕生
1957年(メリーソート)
チーキーの誕生、名前の由来は大きく笑うとこまっしゃくれた口元からそう命名された。このベアをみてエリザベス女王は
「生意気そうな顔ね」とつぶやいたそうです。
1980年(シュタイフ)
シュタイフ誕生100周年
1903年のレプリカをシュタイフ社が限定発売。あっという間に完売し数量限定のベアがシリーズ化される
シュタイフミュージアムが会館
1987年(メリーソート)
パンキンヘッドの複製品を製作するがその名前はイートンデパートに商標登録されていたため
「アンセスター オブ チーキー」(チーキーの祖先)と命名される
2003年(シュタイフ)
シュタイフ社テディベア誕生100年を迎える
2005年(シュタイフ)
シュタイフ社新ミュージアムオープン
シシュタイフ テディベア オークションハイライト
これまでにオークションで高額で落札されたベアのほんの一例 歴史的な価値のあるテディベアや人気のテディベアにはすごい価値があります (円換算は為替相場によって変動しますのでおよその金額とご理解ください)
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製造年 |
落札年 |
およその落札金額 |
Louis Vuitton 2000 |
2000年 |
2000年 |
20000000円 |
BP28 |
1903年 |
2000年 |
15000000円 |
HARLEQUIN |
1920年 |
1999年 |
10700000円 |
HAPPY |
1926年 |
1989年 |
10000000円 |
TEDDY GIRL |
1905年 |
2000年 |
16200000円 |
ALFONZO |
1908年 |
1989年 |
1650000円 |
BLACK BEAR |
1912年 |
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1650000円 |
ELLIOT |
1908年 |
1993年 |
7500000円 |
そしてあなたのテディベアも・・・? |