クリスマスローズのごご購入後の管理の仕方

クリスマスローズは地中海原産です。気候は、冬温暖で、夏は乾燥するという条件です。 ナーセリー(生産者農家)では原産地の地中海気候に合わせ、温室やビニールハウスで育てられますので、御購入後は寒さにあまり当たらない温かいところにて管理してください。 クリスマスローズはどちらかといいますと乾燥を好む性質ですが、やはり成長期はそれなりに水をやってください。

成長が止まる6月から夏8月にかけての高温期は、クリスマスローズの休眠期に当たります。 日本人の感覚としては、葉が青々としているわけですから水が必要とされると思い、他の植物と同じように水やりを頻繁にされて枯らされたことがあったのではと？ そこで皆様、春の植え替えとなったのですが、結果としてそれは1番やってはいけないことなのです。 ではどうしたら良いか？ 原産地の気候を考えますと乾燥地帯、つまり乾燥させることです。地中海の向かい側はアフリカです。

チューリップやヒヤシンスは、同じ地中海であっても砂漠地帯であって、球根となって夏を越します。 では、クリスマスローズはと言いますと、少し気候の違ったところに自生があると見え、完全に休眠しないのです。つまり半休眠だったのです。 そこを理解しない、と言うよりも、そういった解説がなされなかったのではと思われ、宿根草と同じと思われ水をしっかりやられた結果、本来乾燥地帯の植物の根はより空気を好むにかかわらず、加湿にて根が呼吸できずに弱ったり枯れたりするわけです。 ではどうすれば良いかといいますと、半日陰にてやや水やりを控えまして、ほんの少ししおれる程度に管理してほしいのです。少ししおれる頃が水やりのタイミングです。 ナーセリーではそのような水やりをされているかと思われます。

そのようなことで春の植え替えはせずに、ナーセリーで育てられた培養土にて秋の植え替えまで管理してください。 実は一番大事な事は、夏の6〜8月にかけて、他の植物同様クリスマスローズも花芽をつくります。 つまり栄養、植物にとっては肥料が必要となるわけです。必ずこの夏の間に施肥してください。 ここで言えることは、花芽を形成する生殖成長だけの、つまり求肥活動だけする半休眠なのです。 　石田精華園では、春に施肥すれば半年間肥効がある長期化成肥料を施肥したり、サービスにお付けしております。 成長と花芽の両面の効果がある、優れた肥料です。 ここで弊園のクリスマスローズの育て方の解説は入力した。当時、夏の肥料は不必要と誤った解説をしてしまいました。 翌年には、誤りに気付きましたが訂正せずに今日に至ってしまい、改めましてお詫びいたします。 現実的には、培養土を含めて、長期化成肥料をお付けしておりました。

培養土は、弊園では「クリスマスローズの土 3号」として荒い培養土を販売しておりますが、クリスマスローズの生態に合わせた培養土となっております。 なぜなら、夏は乾燥を好む、それでいて肥料分を吸収するのに水やりが必要だからです。 先ほど書きました、半休眠状態でいて求肥活動はすると言うことを考え、しかも地中海の夏は涼しいのですが、日本の夏は暑いと言う気候に合った土は、つまり通気性の特別良いクリスマスローズの土3号となります。 通気性抜群で、水をやってもすぐに乾燥状態になる特性を持ち合わせた培養土なのです。 そう考えますと、夏の間水やりをしっかりやりますと、それだけ肥料分を吸収することとなり、クリスマスローズに充分栄養が回り立派な花芽を作るわけです。 従来の細かい培養土では、暑い夏の日本では、水やりの回数が多いと根腐れをしやすくなります。 その辺は、プロの生産者は上手に育てられているのですが、愛好家の方々はそう上手に行かないようです。

そこで春の植え替えということとなり、春の植え替えは秋から成長した新根を切ることとなり、大事な春から夏の成長期及び花芽分化期にとって決して良くないことがおわかりになるのではと弊園では考えるのです。 　或いは根を大事にする余り、クリスマスローズの土3号を御使用されましても、育ってきた培養土を少しだけ落とされ、周りに使用するということになり、結果として周りの土、つまり3号に合わせた水やりをされ、過湿となり根腐れすると言うこととなり、御相談を受けることとなってしまいます。 やはり植え替えは秋ですね。 ただいま弊園ではインスタグラムを投稿しておりますので、参考までにご参照願います。

リピーターさんもいち押しの当園のクリスマスローズの土です。播種専用から開花大株用までの4種類と各種セットを準備いたしております。クリスマスローズがうまく育たないという方はぜひ一度使用してみてください！