信頼性重視の12V業務用蓄電池

突然の停電は、業務の中断だけでなく、サーバーのシャットダウンやネットワーク障害など、重大なトラブルを引き起こします。とくにIT機器やセキュリティ設備を扱うオフィスでは、バックアップ電源の信頼性が業務継続のカギを握ります。 UPS（無停電電源装置）を導入していても、バッテリーの性能が落ちていては意味がありません。定期的な交換が必要ですが、性能と耐久性、扱いやすさのバランスを取るのが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。 そうした課題に応えるのが、電菱製の密閉型レギュラータイプバッテリー JR62-12です。公称電圧12ボルト、10時間率で62アンペアアワーという十分な容量を備えており、中小規模の設備に求められる電力をしっかりカバーします。 スタンバイ用途とサイクル用途の両方に対応しており、UPSや非常用電源、防犯・防災設備、エレベーター制御機器、通信ラックなどに幅広く使用可能です。放電深度50パーセントで使用した場合、約600回の充放電サイクルに対応。フロート充電では、期待寿命3〜5年の運用が見込まれます。 最大放電電流は5秒間で744アンペアと高く、起動時に大電流を必要とする機器でも問題なく対応可能。内部抵抗は6.8ミリオームと低いため、電圧の安定性も高く、安定した電力供給が求められるシーンで安心して使用できます。 最大充電電流は18.6アンペアに対応。適切な充電器やソーラーシステムと組み合わせれば、短時間での充電が可能です。フロート充電電圧は13.5〜13.8ボルトで、温度補正にも対応。温度変化のある設置環境でも過充電を防ぎ、バッテリーの劣化を抑制します。 外形寸法は226×135×207ミリメートル、総高214ミリと、設置場所に困りにくい設計。重さは18.7キログラムと安定感のあるサイズながら、取り回しの工夫次第で設置も容易です。端子はM6ボルト仕様で確実な接続が可能。推奨トルク値や最大トルク値も明示されており、施工時の安全性も確保されています。 筐体は難燃性ABS素材で作られており、火災対策が求められる施設にも安心して設置可能。密閉型構造により液漏れのリスクもなく、メンテナンスの手間も最小限に抑えられます。

保存性能にも優れており、20度の環境下で1か月後の容量保持率は98パーセント、3か月で94パーセント、6か月でも85パーセントを維持。長期保存でも性能劣化を抑え、いざというときにしっかり機能するバッテリーです。 電源トラブルが業務に及ぼす影響を最小限に抑えたい。そんなニーズに、JR62-12は確かな性能で応えてくれます。信頼性と扱いやすさを兼ね備えたこのモデルを、今後の電源対策の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。現場の安心と業務の継続を、しっかりと支えてくれる存在です。