小規模オフィス向け12V蓄電池

突然の停電でオフィスのサーバーが停止し、作業中のデータが失われる。そんなトラブルは、小規模オフィスや自営業の現場でも大きな損失につながります。事業継続を守るために、UPS（無停電電源装置）を導入している方も多いですが、その心臓部であるバッテリーの性能に不安を感じている方も少なくありません。 「どれくらいの電力をどれだけの時間、安定して供給できるか」 それがUPS用バッテリーを選ぶ際に最も重要なポイントです。信頼できる蓄電池を選ぶことで、業務の停止やデータ損失といったリスクを最小限に抑えることができます。 電菱製の密閉型レギュラータイプバッテリー JR55-12は、そうしたニーズに応えるために設計された高性能モデルです。公称電圧12ボルト、20時間率で55アンペアアワーの容量を持ち、UPSや防災設備、通信機器のバックアップ電源として十分なスペックを備えています。 最大放電電流は5秒間で660アンペア。瞬間的に大きな電流が必要となる起動時でも安定した供給が可能です。さらに、内部抵抗は8ミリオームと低く、放電中の電圧降下を抑えることで、接続された機器に安定した電力を届けられます。 充電においても効率性に優れ、最大充電電流は16.5アンペア。適切な充電器を使用すれば、業務の合間でも効率よくバッテリーを回復できます。スタンバイ用途としては、フロート充電電圧が13.5〜13.8ボルトに設定され、過充電を防ぎつつ長寿命を実現。サイクル用途では、放電深度50パーセントを基準とした設計で、約600回の充放電に耐える耐久性を持っています。 保管や使用環境への適応力も高く、使用温度範囲は充電時でマイナス15度から40度、放電時はマイナス15度から50度まで対応。保存性能においても20度環境で1か月後98パーセント、3か月後94パーセント、6か月後でも85パーセントの容量保持率を維持します。 筐体には難燃性ABS樹脂を採用し、安全性にも配慮。端子にはM6ボルトを採用し、トルク管理もしやすく確実な接続が可能です。サイズは226×135×207ミリメートル、総高214ミリ。重量は17キログラムと、設置しやすさと容量のバランスが取れた仕様となっています。

密閉型の構造で液漏れの心配もなく、オフィスの一角や設備スペースにそのまま設置して使用できます。定期的な点検は必要ですが、日常的なメンテナンスはほとんど不要なため、業務の手を煩わせることもありません。 UPSの信頼性を高めるためには、バッテリーの質がすべてを左右します。JR55-12は、コンパクトながら安定した出力と長寿命を兼ね備え、業務の継続性を守るための確かな電源となる一台です。 もし現在お使いのUPSバッテリーに不安があるなら、ぜひこの機会に見直しを。小規模オフィスやショップの安心と安全を支えるバックアップ電源として、JR55-12は確かな選択肢となるでしょう。