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【風と土と縁】紅茶産地ブランド紹介 佐賀 嬉野茶 嬉野紅茶

公開日:2025/03/21 更新日:2025/03/21
嬉野紅茶特集
風と土と縁が織りなす至高の味わい
佐賀県南西部に位置する嬉野市は、日本を代表する茶どころとして知られ、その中でも「嬉野紅茶」は独特の個性と深い味わいで注目を集めています。 ここでは、「風」「土」「縁」の三つのテーマを通じて、嬉野紅茶の魅力とその背景にある地域の自然、歴史、そして人々のつながりを紐解きます。
風:自然が育む嬉野の息吹
嬉野市は、周囲をなだらかな山々に囲まれた盆地に広がり、霧深い気候と清涼な風が特徴です。 この「風」は、茶葉に独特の香りと味わいを与える自然の贈り物。標高300~800mの山間部に広がる茶畑は、昼夜の寒暖差と豊富な霧に恵まれ、茶葉がじっくりと旨味を蓄える環境を生み出しています。 例えば、国見岳(813m)や虚空蔵山(608.5m)といった山々が風を導き、茶畑を優しく包み込む様子は、まるで自然が茶葉に命を吹き込むかのよう。 嬉野川や塩田川の清流がもたらす湿気もまた、茶葉に繊細な風味を加える一因です。 この自然条件が、嬉野紅茶の特徴である「スッキリした飲み口」と「深みのある香り」を生み出します。 特に、玉緑茶の製造技術を応用した嬉野紅茶は、茶葉がくるんと丸まった形状で知られ、急須の中でゆっくり開きながら風味を放つ様子は、風そのものを感じさせるようです。
土:歴史と大地に根ざした茶の遺産
嬉野の「土」は、約600年にわたる茶栽培の歴史と、肥沃な大地に根ざしています。 その起源は室町時代、1440年(永享12年)に遡ります。中国から渡来した陶工が、不動山皿屋谷で茶樹の栽培を始めたのがきっかけと言われ、以来、嬉野の土壌は茶の成長を支える基盤となりました。 江戸時代には、長崎街道の宿場町として栄えた嬉野で、茶祖・吉村新兵衛が茶園を拡大し、産地としての礎を築きます。 この時期に植えられたとされる樹齢350年の「大茶樹」は、今もその雄大な姿で歴史を物語っています。 嬉野の土壌は、火山灰由来のミネラルを含み、茶葉に豊かな味わいを与えます。 釜炒り茶の伝統もこの土から生まれ、かつては大きな鉄釜で炒られた茶葉が「ぐり茶」として親しまれました。 現在では蒸し製法が主流ですが、土と歴史が育んだ技術は、紅茶作りにも活かされ、渋みの少ないまろやかな風味を生み出しています。 生産者たちは有機質肥料を用いた土づくりを重視し、大地との対話を続けています。
縁:生産者と伝統が紡ぐ人のつながり
嬉野紅茶の魅力は、生産者や伝統が織りなす「縁」にもあります。 ここでは、無農薬や低農薬にこだわる農家たちが、玉緑茶の技術を応用して紅茶を生産。 「うれしの紅茶MART」のような取り組みでは、個性豊かな生産者が集い、それぞれのストーリーを紅茶に込めています。 生産者たちの情熱が、嬉野紅茶を支える縁となっています。 伝統もまた、縁の大きな要素。550年前に中国から伝わった釜炒り製法は、手揉み茶として現代に受け継がれ、最近では紅茶作りにも復活の兆しが見られます。 毎年4月に開催される「うれしの茶ミット」では、新茶のふるまいやお茶摘み体験を通じて、地域住民と訪れる人々が交流し、茶文化の縁を深めています。 さらに、全国地紅茶サミットへの参加など、嬉野紅茶は日本各地の紅茶産地ともつながりを広げています。
嬉野紅茶の特徴
嬉野紅茶は、佐賀県嬉野市で生産される日本独自の「和紅茶」として知られ、緑茶とは一線を画す独特の風味と個性が魅力です。 以下に、その主な特徴を挙げます。 ■渋みの少ないまろやかな味わい 嬉野紅茶は、渋みが控えめでスッキリとした飲み口が特徴。 緑茶の蒸し製法や玉緑茶の技術を応用することで、茶葉の苦味が抑えられ、柔らかな旨味が広がります。 後味にほのかな甘みを感じることもあり、ストレートで楽しむのに最適です。 ■香り高いアロマ 嬉野の山間部で育つ茶葉は、霧と昼夜の寒暖差により豊かな香りを蓄えます。 特に、「べにふうき」や「べにひかり」といった紅茶向け品種を使用したものは、花のような芳香やフルーティーなニュアンスが楽しめます。 ■くるんと丸まった茶葉の形状 玉緑茶の伝統を引き継ぎ、茶葉が丸くカールした形状をしているのが特徴的。 急須やカップの中でゆっくり開きながら抽出されるため、風味が徐々に広がり、視覚的にも楽しめます。 ■日本らしい繊細な個性 海外の紅茶に比べ発酵度が軽めで、緑茶のニュアンスを残した「和紅茶」らしい仕上がり。 渋みや重厚感よりも、軽やかで繊細な味わいが際立ち、日本茶の文化と調和しています。 ■地域性と生産者のこだわり 嬉野の自然環境――標高300~800mの茶畑、ミネラル豊富な火山灰土壌、清流の湿気――が茶葉に独自のテロワールを与えます。 また、無農薬や有機栽培に取り組む生産者が多く、一人ひとりのこだわりが味に反映されています。 ■多様な楽しみ方 ストレートティーだけでなく、ミルクティーやアイスティーにしてもバランスが良く、和菓子との相性も抜群。季節や気分に合わせて幅広く楽しめる柔軟性を持っています。 嬉野紅茶は、自然と伝統、そして生産者の技術が融合した逸品です。 飲むたびに嬉野の風土や人々の情熱を感じられる、まさに「地域の結晶」と呼ぶにふさわしい紅茶です。
個性豊かな嬉野紅茶の味わい
嬉野紅茶は、地域の風土と人々が一体となって生み出した結晶です。 茶葉が開くまで渋みが少なく、旨味がじんわり広がるのが特徴で、緑茶とは異なる日本らしい「和紅茶」として愛されています。 不動山の茶畑で育った紅茶は香り高く、盆地の霧が育んだ茶葉はまろやか。生産者ごとのこだわりが加わり、一杯ごとに異なる物語を楽しめます。 風が運ぶ自然の恵み、土に刻まれた歴史、そして縁が紡ぐ人の温もり――嬉野紅茶は、飲むたびにその全てを感じられる特別なお茶です。 ぜひ、嬉野の茶畑を訪れ、この風土と縁の結晶を味わってみてください。
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