サプリメント(Supplement)は、薬や薬品ではなく、健康食品であり、普段の食事から摂取しにくい「栄養成分を補給する健康管理の目的のための食品」のことを指します。
薬は病気やケガの治療、症状の緩和を目的とし、病気の方が使用することを想定していますが、サプリメントなどの健康食品は、健康維持や栄養補給を目的とし、健康な人が使用することを想定しています。
このため、サプリメントは、身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とはされておらず、すぐに変化が起きるものではありません。逆に、薬よりも強くはなく、日々のケアとして摂取することが可能です。
高齢化社会の日本では、2004年あたりのコエンザイムQ10ブームや黒酢ブームを皮切りに、○○ダイエットが流行ったり、テレビでも成分が取り上げられたりと、今でも健康ブームが続いています。
最近ではCovid19のコロナ禍によって、健康意識に拍車がかかり、コンビニエンスストアやドラッグストアでは当然のようにサプリが販売され、男性も女性も、老若男女問わず、日常的なことになりつつあります。
海外は、日本よりも健康意識が高いと言われています。ここではアメリカを例にすると、アメリカのサプリメントの市場規模は、日本の3倍あり、サプリメントの品質や安全性は世界の基準と言われます。
これは日本が国民皆保険である一方で、アメリカなど一部の国では全員が保険に入っているわけではなく、好きな病院に自由にかかることができないことが主な原因となっています。
つまり、病院に行けば多額のお金がかかるからこそ、普段から健康食品やサプリメントを摂取することで少しでも健康に生きようというヘルスリテラシーが高いのです。
さらにアメリカでは、製造工程において、cGMP基準(current Good Manufacturing Practice:現行『医薬品等の製造 管理および品質管理に関する基準』)をクリアした工場で製造されなければ、サプリメントとして販売することができません。これは世界で最も厳しいということで有名なFDA(Food and Drug Administration)という政府機関の審査に入っています。
この基準は非常に厳格であり、商品の品質を保つためだけではなく、事故を防ぐためでもあります。
一方、日本では、医薬品製造の場合は、必ずGMPを守らなければなりませんが、食品に関しては法的な規定がなされていません。これが昨今の健康食品の様々な被害を生み出している可能性は否定できないでしょう。今後は対象が拡大される可能性がありますが、アメリカのサプリメントの方が安全な可能性が高いというのは明らかであり、知識を持ってトレンドに流されない方でアメリカ製を選ぶ方が増えているのは、これが理由なのかもしれません。
また、日本のサプリメント市場は規制が比較的緩やかで、製品の品質や成分表示の明確性に差があります。一方、アメリカでは全成分表示が義務付けられ、成分やその含有量だけでなく、製造過程や原材料まで透明化されています。これが日本国内でアメリカ製サプリメントへの信頼性を高める理由の一つとなっています。
ナチュラルハーモニーでは、cGMP認証のサプリメントはもちろん、このような目が肥えたアメリカの方々の間でも人気なサプリや注目されているブランドなど数千以上のサプリメントを取り揃えています。
結局、サプリと食事はどちらがいいのか?
この議論が終わることはありません。
しかし、どちらかが正しいのではなく、それぞれの特徴や利点を理解し、適切に組み合わせることが最も効果的だと考えます。
食事は、単に栄養だけではなく、味や香り、食感などの楽しみを提供し、心身の満足感をもたらします。さらに嚙む動作は、歯や口の健康にとても重要です。
また、自然の食品にはビタミンやミネラル以外にも多様な植物化合物(フィトケミカル)や食物繊維が含まれており、これらが相互作用して健康維持に寄与します。食事から摂取する栄養素は、吸収率が良く体内での利用効率も高いという利点があります。
一方でサプリメントは、食事だけでは十分に摂取できない栄養素を手軽かつ効率的に補給できるというメリットがあります。特に忙しい現代社会では、栄養バランスを常に完璧に整えることは難しく、特定の栄養素を補充したい場合や、不足しがちな栄養を安定して摂取したい場合に効果的です。また、特定の健康課題や美容目的に特化した成分を集中して摂取できるという利点もあります。
サプリメントはあくまで「補助食品」であり、基本となる食生活を無視することはできません。まずはバランスの良い食事を心がけ、その上でサプリメントを補助的に活用することで、健康や美容効果を最大化していきましょう。