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リサイクル着物 呉服のきくや
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呉服屋でも超メジャーな作家さん以外はよくわからない
呉服屋でも超メジャーな作家さん以外はよくわからない
公開日:2025/04/11 更新日:2025/04/11
今週のお題は「呉服屋でも超メジャーな作家さん以外はよくわからない」です。当店はしがない場末のリサイクル着物店ですが、それなりに着物を生業としていると思われているのか(まあそりゃそうでしょ)、着物を販売しているときに落款があると「この作家さん誰ですか?」なんて聞かれるんですけどほとんどの落款なんて誰のだかさっぱりわからないです。今日はそんなお話を…。 ええ、わかりますよ。着物ってファッションの側面があるのはもちろんなんですが、伝統工芸という面もありまして、作家さんや職人さんとは切っても切れない関係ですよね。当然自分が販売している着物を作った作家さんの落款なんて全て頭に入っていて見ただけで名前が出てくる、なんて思われているのをひしひしと感じます。 お客様に着物を選んでいただいて下前衽に落款があり「この作家さんは誰ですか?」なんて聞かれてもほとんどの落款なんてわからないんですが、正直に「わからないですねぇ」と答えるとなんかちょっと複雑そうな、この人イマイチな人じゃないの?的な顔で見られることがあるんですよ。まあ大したことのない場末のリサイクル屋というのは認めますが、そこでひるんでしまうと本当にアカン呉服屋みたいに見られるから何事もなかったように話をそらすのですが、本当に落款なんてよほどのメジャーな作家さん以外、呉服屋でもわからないものなんですよ。 え?私が落款を覚えられないから呉服屋みんなそうだと開き直ってるんじゃないかって?そんなことありませんっっ!!毎月28日の仕入れの日でも落款のついている着物が出品されることは珍しくないのですが、多くの場合「落款入ってるね、誰かこれ知ってる?」と言われても誰の作品か判明することは少ないです。そもそも落款なんて特に有名でもない作家さんや工房が付加価値を持たせるために入れてるというものも多いですから落款がついているからといっていいものとは限らないのが現状です。ほら、落款がついているとなんとなくいいもののように思っちゃうじゃないですか。
こう言ってしまってはリサイクル品を扱っている方に失礼な言い方になってしまうのですが、リサイクル店はどちらかというと作家には疎いと思います。いや、本当に申し訳ない言い方なんですが、今まで私が経験してきた上で総合的に判断してそう思ってるので許してください。もちろんめちゃくちゃ詳しい人もおられますが、それはごく一部…というかそれはリサイクル店を経営している上で培ったノウハウではない可能性が高いです。 …というような言い方をすると「お前は知っとるんかい」なんて言われそうなんですが、私は元々は新品屋出身ですからそれなりに作家さんや工房の付き合いがありましたのでほんの少し、多少は知っております(遠慮)。 基本的にリサイクル店の商品の仕入れは当店も毎月参加しているオークションがほとんどです。あとは店頭での買取が少々。そうすると作家名などを勉強する機会がないんですよ。もちろん人間国宝級とまではいかなくても有名どころの作家さんでしたらオークションで出品されたら「おおおお!」なんてどよめくし値段がつり上がります。おそらく何も知らない方でも2-3年参加していれば、何がどんな値段で落札されるかノウハウが積み上がっていくでしょう。 作家さんでなくても大島紬の5マルキと9マルキの大島の絣の違い、ヒトモトとカタスの違い(注)、紬の証紙の見方、総相良刺繍など非常に手の込んだ逸品などは参加していたらわかるようにはなります。人間国宝級や一流どころは有名ですからオークションの現場でもみんな知っていて「この落款はあの人の作品だな」なんてのはわかります。 注:大島紬の絣の細かさは「マルキ」で表されます。一番絣が大きいのが5マルキ、一番細かいのは12マルキです。またもともと絣は「ヒトモト」と呼ばれる十字になった絣だったのですが、現在は大島紬の絣を構成する絣糸を少し少なくした(コストダウンした)T字の「カタス」と呼ばれる絣が主流です。
ところがそれほど有名ではない作家さんは全くわからないんですよ。「作家」と呼ばれる方も非常に多くて正直いちいち把握しきれてません。普通の工房でコツコツと物作りをしていた職人さんが、バブルの頃に問屋から「作家さんとして付加価値をつけて売り出しましょう」といわれて作務衣を着て落款をつけた着物を展示会で実演販売したというような話もよく聞きますし、そもそも作家さんと職人さんの境界が非常に曖昧ですからそんなところまでは把握できないのが現状です。 現在も新品着物の販売は展示会が主流です。私がこの業界に入ったのはバブルがはじけて昭和が終わってすぐの頃です。着物という衣服は庶民の生活から乖離して特別な時、節目の時に着る衣装という位置付けになっていました。庶民の生活から乖離してしまっているので店頭は閑古鳥ですから展示会などイベントを開催しての販売が非常に多かったのです。その時に必要なのが作家さんコーナーなんですよ。 作家さんのコーナーは比較的高単価の30万-50万程度のものがほとんどですし、実演販売をすることでお客様の目を引くことができます。場合によってはその作家さん専門のアドバイザー(着物の販売だけに特化した販売のプロ)も一緒についてきて商品のセールスポイントを説明してもらえます(注)。私のいた店では作家さんの商品が売れるか売れないかで展示会の成功、失敗が決まるといっても過言ではないという位置付けでした。
注:展示会は大体の場合店にある在庫だけで販売するわけではなく、問屋が商品を出品して応援してくれます。展示会が主流になるとお客様は「たくさん出品されるし来場特典もあるから展示会で買おう」と考えますから余計に店頭は売れなくなります。店頭が売れなくなると仕入れて在庫にしていてもお金を眠らせておくだけですので在庫はどんどん少なくなってしまい、より展示会に重点を置くようになります。店頭に何か買いに行ってもあまり商品がなくて展示会に誘われた方も多いと思いますがこういう理由なんです。作家さんは「○○呉服店の展示会で衣桁2つ分のコーナー展開でスペース確保しました」などといわれて問屋から派遣されて商品を並べて販売しますので呉服店側の社員は展示会当日に作家さんの商品が運び込まれてようやくどんな商品が出るのか知ることになります。もちろん、先ほど書いたように作家さんの商品が売れるか売れないかで展示会の成功が左右されるので、展示会の企画説明会の時に作家さんの作品の一部を紹介するということもあります。 作家さんはそういう業態で動いている方が多く、問屋さんが取ってきた仕事に派遣されます。結構売れている作家さんですと毎週土日は展示会に派遣されて実演販売している方も多いでしょう。そういう作家さんですと「作った作品は全部買うから別の問屋に商品を出さないでほしい」など、問屋との専属契約になっていることもあります。 というわけでいわゆる「作家さん」といっても超有名人間国宝級や有名作家は別として、多くの作家さんはお付き合いのある問屋から派遣されて展示会場に行くことが多く、そうするとその問屋とお付き合いのない小売店とは同じ業界にいながら全く接点がないことになります。当時私の勤務していた新品呉服店は毎月1回展示会を開催しており、必ず作家さんを呼んで企画の柱として実演販売をしておりましたが、あくまでもその問屋さんの付き合いのある作家さんが来るのみでそのほかの作家さんはまったくわかりません。
私はかつて新品呉服店に勤務していた経験があるため、展示会で一緒に仕事をした作家さんは当然面識がありますし、その作品についても忘れることはありません。またリサイクル店を経営している人の多くは昔問屋や小売店で働いていたという方も多く、そういう方でしたらその問屋や小売店が扱っていた作家さんについてはわかるのですが、接点のない作家さんも多く、そういう作家さんはいくら落款を見せられてもさっぱりわかりません。 私のように新品呉服店や問屋で働いていた経験のある方なら、まだ自分が扱ったことのある作家さんに限って落款の判別ができるのですが、最近多い着物好きが高じてリサイクル着物をネット販売するようになった、という方ですと作家さんとのおつきあいはほぼ皆無と思いますので落款から作家名を教えてほしい、と言われてもわからないと言われることが多いと思います。ただしそういう着物好きが高じてリサイクル店をしている方は完全に沼にはまってしまった真性の着物ファンなので同じ視点で商品を扱っており、ユーザーとしては安心できるかもしれませんね。 というわけで落款が付いていても誰の作品だとかそういうのは全くわからないことが多いのですが、実は落款なんて正直なところあまり意味はないと思うんですよ。私が昔何度か工房の見学にいった某職人さんは業界では非常に評価の高い方で、某着物雑誌にも何度も掲載されているのですが、その方は「自分の名前は一切出さないでほしい、反物を見て気に入ってたまたま私の作品だったらそれが一番嬉しい、私の名前がついているからという理由で買うのは順序が逆や」とおっしゃってました。 その着物の色や柄がどれだけ気に入ったかが一番重要ですので、落款があろうとなかろうと、有名作家であろうとそうでなかろうと関係ありませんので当店の商品で気に入った着物に落款が入っていて気になっても商品説明に書いていないということはわからないだけなのでそこはあまりいじらずにそっとしておいてください笑。
とはいえ気に入った着物のルーツというかどういった素性のものなのか気になってしまう気持ちも十分わかるんですけどね。そして私自身もそんなこといいながらやっぱり気になって商品登録時に落款を撮影してGoogle画像検索にかけたりするんですがわからないことが多いです笑。この業界に入って30年以上になりますがまだまだ分からないことばかりです。 この文章は毎週水曜日配信の当店のメルマガからの転載です。配信ご希望の方は商品購入時にメルマガ配信のチェックを外さないようにお願いいたします。
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