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子どもが自分で保湿したくなる「魔法のコトバ」 【現役保育士監修】

公開日:2024/12/20 更新日:2024/12/23
「子どもにも保湿ケアが必要」とわかっていても、じっとしていられない子どもに全身保湿するのは至難の業……。そこで今回は現役の保育士さんに、塗りたくても塗らせてくれない子どもに「うま~く保湿を誘導する」秘訣を教えていただきました!
【意外!生後半年〜思春期までは乾燥肌が続く!?】 子どもは汗をかいてうるおっているイメージですが、生後半年を過ぎた頃から急激に皮脂が少なくなり、思春期を迎えるまでの10数年間、活発な皮脂分泌は行われません。つまり、子どもの肌はカサつきがち! 顔も体も1日2回の保湿ケアが必要なのです。 保湿ケアで肌バリアが整うと、乾燥だけでなく紫外線やアレルゲン、汗などの刺激物質からも肌を守れます。朝はお着替えのとき、夜はお風呂あがりに保湿ケアを行いましょう! 【現役の保育士直伝!子どもが自分で塗りたくなる3つの裏技】 とはいえ、じっとしていてくれない子どもに保湿剤を塗るのは大変! そこでまずは、スキンケアを楽しんでもらうところからスタートしてみるのがよさそうです。今回は、現役保育士の吉沢夏希さんに、活発なお子さんも自分でスキンケアをできるようになる秘訣をうかがいました。
Tips1:ママパパとぬり合いっこ
お手伝い感覚で楽しくスキンケア♪ まずはクリームをママと子ども、それぞれの肌にのせてみて。子どものクリームはママ・パパがのばし、ママ・パパのクリームはお子さんにのばしてもらいましょう。最後に顔の塗り合いっこをして楽しんでください。 【Point①! 「子どもと大人の塗るスピード差を利用する」】 「ママ・パパの左足にクリームを塗っておいてね!」と声をかけ、子どもがその作業に集中している間に、ママやパパは子どもの全身を塗ってしまいましょう。 【Point②! 「達成感をプレゼントしてあげる」】 「左足だけ」など、子どもにどこかひとつのパーツを塗り終わらせてあげましょう。子どもに達成感を味わわせることが大切です。
Tips2:好きなキャラクターや数字
顔や腕、おなかなどに、クリームでお子さんの好きなキャラクターを描いてあげればゴキゲンに♪ 慣れてきたら、一緒に描いてみたり自分でぬり広げたりしてもらいましょう。 【Point!「お絵描きにルールは無し!子どもが夢中になればOK!」】 子どもがママやパパの体に好きなキャラクターを描くのもアリ。他にも、数字やゲーム好きの子には、点や数字を描いて数えさせたり計算させたりするのも手。目と鼻だけを描いて「これだーれだ?」とクイズをするのも楽しいですよ♪子どもが夢中になっている隙に、全身を保湿してしまいましょう。
Tips3:歌に合わせて楽しく塗る
顔は『10人のインディアン』のメロディで「かわいい かわいい リンゴのほっぺ かわいい かわいい ブドウのおめめ ちっちゃな ちっちゃな バナナのおはな おくちはサクランボ〜」と歌いながら、歌詞に合わせて塗っていきましょう。 体は『あたまかたひざポン』の歌に合わせて、頭→肩→膝→お腹と塗り、「最後はおしり〜」「最後はお胸〜」と塗り足して、歌いながら楽しく全身を保湿! 【Point!「意外な歌も、実はアリ!?」】 突然、意外な歌を歌って注目させるのもおすすめ。演歌を歌うと、子どもは「なんだなんだ・・・!」と興味を持ってくれることも。他にもオリジナルの替え歌を子どもと一緒につくって、楽しくスキンケアするものよいですよ!
子どもをその気にさせる魔法のコトバとは?
【◎年少〜年中編】 ①「お風呂から出たら塗るよ」 お風呂から出る前に、「出たら塗るよ」「口に入れないでね」「自分でのばしてね」など、次に行なうことを伝えておきましょう。それでも難しい子には、お風呂の中で塗ってしまうのもおすすめです! ②「○○ちゃんの脚に触れてママは幸せだな〜」 クリームを塗りながら、あなたの体に触れることが幸せ、楽しいとアピールしてみましょう。 ③「ここは溝があるからママじゃないとムリだよね。自分で塗れるの?まさか、できないよね?」 子どもによっては煽るのもアリ。「じゃあ塗らなくていいよ」と言うと、「オレ、ぬれるから」となることも! 【◎年中〜年長編】 ④「アイドルのAくんはクリームをちゃんと塗っているから、あんなにかっこいいんだね!」 「アイドルのAくんって、どうやってクリーム塗るんだろうね? ○○くんわかる?」など、お子さんの憧れの人やキャラクターを引き合いに出してみましょう。子どもが作戦に乗ってくれて塗り始めたら、必ず「え! アイドルのAくんかと思った!」と伝え、憧れの人に近づいていると教えてあげてください。 ⑤「ママ、上手に塗れたかな?」 わざと塗り残しをつくってみましょう。「全然塗れてないよ~」と笑われたところで、「どうやればいいかわかんないよ。お手本見せて」と返せば、得意満面でお手本を見せてくれるはず。すかさず「え、そんなに上手に塗れるの? すごい! まさかお腹も塗れるの?」とテンポよく全身を促してあげましょう。 ⑥「〇〇ちゃんが塗ってくれたら、ママの今日嬉しかったことが増えるな~」 お風呂から出る前に、今日あった出来事をひとつ褒めてあげましょう。「先生に元気よく挨拶できたね。ママ嬉しかったよ。さすが○○くんだね! そんなお兄さんの○○くんにお願いがあるんだけどね、お風呂から出たらクリームを自分で塗ってほしいんだ。もし、できたらママの今日嬉しかったことが増えるな~」と声をかければ、さらにお母さんを喜ばせようと頑張ってくれるはず!
教えて①子どもにおすすめのクリームは?
活発で動き回る子どもには、ベタつかずパパッとぬれるミルクタイプがおすすめです。肌への刺激となるものは無添加のシンプルなものを選びましょう。ファンケルのおすすめは、子どもの肌に必要な成分を厳選した「ベビーミルク」です!
イラスト:きくちりえ(Softdesign) 特徴①うるおいを与え、肌あれを防ぐ 肌にやさしくうるおいを与える「アミノ酸(ベタイン)」、肌あれを防ぐ「甘草成分誘導体」、肌なじみがよく皮脂の役割をする油分を補う「スクワラン」「ホホバ油」、皮膚の水分蒸散をコントロールする「セラミド誘導体」配合。顔も体もこれ1本で、乾燥や肌あれから守ります。 特徴②お子さんでも使いやすいポンプタイプ&ベタつかない! 押せば出てくるポンプタイプだから、使いやすくて塗るのもラクチン! ベタつかず、スルスルのびて肌によくなじむから、子どもも自分で簡単に塗り広げられます。 またベビー全身泡ウォッシュ、ベビーミルクに、くまのオリジナルスタイをセットにしたかわいいギフトボックスも!ご出産祝いなどにオススメです♪
教えて②大人用スキンケアへの切替えは?
思春期を迎えると皮脂分泌が活発になり、肌状況も変化してきます。そのときの肌状態に合わせて、大人用の無添加スキンケアに切り替えるといいでしょう。 毎日完璧じゃなくて大丈夫! 毎日完璧な保湿ケアを求めると、お母さんもお子さんも疲れてしまいます。上手く塗れなかった日は、お子さんが寝てしまってから、パパッと塗ってもOK! どの年齢のお子さんでも、自分で頑張って塗り終わったあとは、「頑張ったね」「自分で塗ってくれてありがとう!」「ママとっても助かったよ!」と肯定の声かけをしてあげましょう!
【監修】吉沢夏希さん
(株式会社ドクタートラスト) 保育士。社内保育室で勤務しながら、外部相談窓口サービスの相談員として、妊娠中のお母さん、育児中のお父さんお母さんを全力でサポートしている。