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シュナイダーエレクトリックのUPS どれを選ぶ?

公開日:2024/09/27 更新日:2024/10/03
地震や台風などの災害による停電や、落雷などによるサージに備えておきたいUPS(無停電電源装置)。初めてUPSを導入するときには、その種類の多さにどれを選べばいいのか迷うかもしれません。シュナイダーエレクトリックのUPSから用途、容量に合ったものを選ぶポイントを紹介します。
まずは対象機器の選定から
停電が起きたときに、ハードディスクやデータの破損を防ぎたい機器、サージから守りたい機器、停電中業務を止めたくない機器を選定します。 容量が大きいUPSほど価格も上がりますから、オフィス内の全ての機器に使用するのは現実的ではありません。 バックアックしたい機器を選定したら、UPSに接続する機器の最大消費電力(VA/W)を計算します。 出力容量はVA(ボルト・アンペア)、W(わっと)、A(アンペア)などの単位で記載されています。全ての機器に、VA、Wが記載されていれば、総容量を算出するのは簡単ですが、どれか一方しか記載されていないこともあります。その場合は、以下のように計算します。 記載されている表示がWの場合: VA=W÷力率 記載されている表示がVAの場合: W=VA×力率 記載されている表示がAの場合: W=(A×電源電圧)×力率 ※ 力率とは電力の使用効率のこと。PCなどの機器は通常0.6~1.0なので、力率が不明な場合、VA総容量を算出するなら0.6、W総容量を算出するなら1.0としておきます。
対応電圧を確認
入力電圧(電源環境)と、出力電圧(接続する機器の対応電圧)を調べます。入力と出力は基本的に同じ電圧で、日本は100V系が主流です。
UPSの形状を選択
UPSは主に、ラックマウント型とタワー型に分かれます。設置場所に合った形状、サイズを確認しておきましょう。
バックアップ時間もチェック
UPSを使用する目的によって、必要なバックアップ時間を確認します。PC、サーバーなどの安全なシャットダウンの時間だけ電力供給をしたいのであればバックアップ時間5分でも問題ありません。非常用発電機を設置していて、その起動を待ちたいのであれば10分あったほうが安心です。 また、停電中も業務を続けたいのであれば、バックアップ時間3時間といったUPSを選ぶといいでしょう。 対象機器の最大消費電力、対応電圧、形状、バックアップ時間が決まったら、UPS一覧から条件に合うものを探します。 容量は、算出した最大消費電力よりも大きいものから選択します。 例:最大消費電力が780VA/545Wの場合は容量1Kのもの スモールオフィスや家庭向きのUPSを条件から絞り込むと以下のような機種になります。
最大消費電力が小さく 置き場所が狭いなら
作業時間を稼ぎたいなら
容量が大きめのものが必要なら
その他のチェックポイント
対象機器によっては、給電方式や出力波形、配線方式も確認しておくとよいでしょう。給電方式、出力波によって一瞬電源供給が断たれる「瞬断」が起きてしまう場合があるためです。通常の使用では大きな問題は生じませんが、精密機器や重要なデータを扱う機器などでは影響が出る可能性もあります。
■給電方式 主に3つの給電方式があります。 ●常時商用給電方式:商用電源(コンセントからの電力)をそのまま使用して給電し、停電などが起きたときに内蔵バッテリーの出力に切り替えます。切替のときに「瞬断(10msec程度)」が発生するデメリットがありますが、回路格子柄がシンプルで電力ロスが少なく、低価格、小型、軽量が実現できます。 ●ラインインタラクティブ方式:基本構造は常時商用給電方式と同じですが、AVR(電圧安定化)機能が付いていて、常時商用給電方式より安定した電圧が供給できます。 ●常時インバータ給電方式:商用電源からの電力を、インバータ経由で出力し、同時にバッテリー充電も行います。電源のノイズを除去し、電圧値を常に調整し、安定した給電が行えます。 ■出力波形 出力波形には正弦波と矩形波があり、正弦波のUPSであれば特に気にする必要はありません。矩形波の場合、故障や不具合などが起こる可能性があり、注意が必要です。ただし、矩形波のUPSは安価であることが多く、精密さを求めない場合には選択肢に入れてもいいでしょう。 正弦波:なめらかな曲線を描く電流の波形です。 矩形波:直線的で角ばった形状をした波形です。
■配線方式 「単相」と「三相」という配線方式があり、単相は1つの波形からなる交流電流、三相は3つの単相が組み合わされている波形からなる交流電流です。三相のほうが大容量の電力を送れて、工場などで用いられています。 さらに細かく分けると、単相2線式、単相3線式、三相3線式、三相4線式となります。 単相2線式は100Vの電圧線と中性線の2本で構成されており、100Vの電圧しか使用できません。単相3線式は上下の電圧線の電圧が200Vになり、200Vの電圧を使用可能です。 三相3線式も200Vの電圧が使用でき、三相4線式では240Vと415Vとなります。UPSでは、データセンター用の大型UPSでは三相、一般オフィスや家庭用では単相が用いられています。 ■バッテリー種類 UPSのバッテリーは、鉛蓄電池とリチウムイオン電池の2種類ですが、最近はリチウムイオン電池のものが増えてきています。鉛蓄電池はバッテリー寿命が2~5年程度でしたが、リチウムイオン電池だと10年程度もつとされています。もし、古い型のUPSを導入する場合は、バッテリーもチェックしておくといいかもしれません。
まとめ
●UPSを選ぶ際は、まず接続する機器を選定するところから ●最大消費電力、対応電圧、形状、バックアップ時間から目的に合ったものを選択する ●機密情報を扱う機器などに使う場合は、給電方式、出力波形もチェック