小坂町は、神秘の湖と呼ばれる十和田湖と鉱山の歴史を感じる近代化産業遺産の建物群が彩る、自然と文化の魅力あふれる町です。
小坂鉱山従業員及び家族の慰安施設として建てられた、日本最古級の芝居小屋です。外観は正面屋根のアメリカ木造ゴシック建築の影響を受けた軒飾り、唐草がからんだ棟飾りなど、白亜の西洋建築です。
内部には、切穴(すっぽん)や回り舞台といった人力によって動く仕掛けや、花道、昔ながらの桟敷席など、往時の趣を今なお残しており、黒子のガイドによる館内見学もできます。
現在も4~11月のほぼ毎日常打芝居(人情芝居、舞台ショー)が行われ、芝居を見物しながら飲食も楽しめるよう、各種弁当の取り扱いやそば処も備え、訪れる人たちを楽しませています。
明治38年(1905年)に建設され、明治期から大正期にかけて鉱産額日本一を誇った小坂町のシンボルです。近代化産業遺産として認定されています。(経済産業大臣)ルネッサンス風の華麗な外観や玄関ホールを入ると見事な曲線美を描く「らせん階段」は、建築学的にも高く評価されています。館内では小坂町の物産を揃える「明治百年堂」や昔の洋食屋さんを思い出させる「レストランあかしあ亭」、レンタル衣装(有料)により写真撮影ができる「モダン衣装室」などが楽しめます。
レールバイクの乗車体験、全国で唯一構内を動くブルートレインへの宿泊体験(日時限定)など鉄道に関するさまざまな遊びや、全国でも珍しい貴重な車両を観ることができるレール遊びの複合施設。当時そのままの姿の機関車は懐かしい雰囲気と歴史を感じさせてくれます。
約20万年前に火山の陥没によりできた二重カルデラ湖である「十和田湖」は、清澄な水で高い透明度を誇り神秘の湖と呼ばれています。
冬は雪景色の中で氷結しない『青』、遅い春を迎え芽吹いた緑が輝きを増す『新緑』、そして紅葉の時期の『赤』。訪れるごとにその表情を変える自然の美しさは必見です。
小坂町に群生するアカシアは約300万本以上ともいわれています。
6月にはいっせいに花が咲き、町中が甘い香りに包まれます。そこから生まれた高級なアカシア蜂蜜は小坂町の特産品のひとつです。「アカシアの花」が町のイメージにふさわしいことから、町の花として制定されています。
【高速バスあすなろ号で】
盛岡駅から乗車し『小坂高校前停留所』(所要時間約1時間30分)で下車※徒歩15分またはタクシー3分ほどで小坂町の中心部です。
【夜行高速バスジュピター号で】
『鹿角花輪駅前停留所』で下車後、秋北バスで約40分
【鉄道で】
盛岡駅からJR花輪線で『十和田南駅』で下車後、駅前バス停留所から約25分