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恩田酒造「舞鶴」(まいつる)ー米から酒まで一貫した酒造りを行う長岡市のシャトー

公開日:2025/03/18 更新日:2025/03/18
恩田酒造は、新潟県長岡市にある歴史ある酒蔵です。日本有数の豪雪地帯である長岡の豊かな自然環境を活かし、清らかな水と厳選した酒米を使用した酒造りを行っています。伝統的な手法を守りながらも、時代のニーズに応じた新しい酒造りにも挑戦しており、地元の人々に親しまれる酒を醸し続けています。地元の食文化との相性を大切にした味わいが特徴で、晩酌酒から特別な日に楽しめる銘柄まで、幅広いラインナップを展開しています。
新潟県と「越の国」
かつて新潟県は「越の国(こしのくに)」と呼ばれ、その歴史は古代までさかのぼります。「越(こし)」は古代の地名で、日本海沿岸の広範な地域を指していました。その後、時代とともに越前(福井県)、越中(富山県)、越後(新潟県)と分かれ、新潟県は「越後」として知られるようになりました。新潟県の中央部にある長岡市の南端、六日市は、かつて古志郡の中心地であり、「古志(こし)」の名が示す通り、「越の国」の中心的な地域でした。 この地は、古くから人々が暮らしていたことが考古学的にも証明されています。その象徴が、縄文時代中期(約5000年前)に作られた「火炎土器」です。新潟県の長岡市近郊では、特徴的な炎のような装飾が施された火炎型土器が多数発掘されており、これらは国宝にも指定されています。この土器は、縄文人の高度な造形技術や豊かな文化を示すものであり、新潟が日本の歴史の中でも重要な役割を果たしてきたことを物語っています。 新潟県は豊かな自然に恵まれ、古くから農耕や漁業が発展してきた地域です。その文化の源流は、縄文時代の人々の営みに遡ることができ、「越の国」としての歴史とともに、今日までその伝統が受け継がれています。
恩田酒造の歴史
恩田酒造は、明治八年(1875年)に創業し、新潟県長岡市六日市町に蔵を構える歴史ある酒蔵です。古くから越後の地で酒造りを続け、その伝統を五代目・恩田紀男氏が受け継いでいます。 蔵の代表銘柄である「舞鶴(まいつる)」の名は、冬の酒造期に庭で鶴が舞い遊んでいたことに由来しています。この時期に仕込まれる酒は、厳しい雪国の寒さの中でゆっくりと醸されることで、芳醇な味わいと繊細な香りを生み出します。恩田酒造の酒は、まさに「雪国の地酒」として親しまれています。 戦時中には、米不足の影響で一時酒造りを中断するという困難も経験しましたが、戦後、再び伝統の酒造りを復活させました。現在も、小規模ながら質の高い酒を追求し、越後長岡の風土に根ざした手造りの酒を守り続けています。 恩田酒造の特徴のひとつは、酒米「一本〆」の自社栽培と自社精米にあります。自ら育てた米を丁寧に磨き、蔵で仕込みを行うことで、酒米の個性を最大限に引き出した酒造りを実現しています。しぼりたての「にごり酒」や、米の旨味を生かした「純米酒」、低温発酵でじっくり仕上げる香り高い「吟醸酒」など、多彩な酒を生み出してきました。中でも、水を一切加えない力強い味わいの「原酒」や、春に仕込んだ酒を生のまま熟成させた「生貯蔵酒」は、恩田酒造のこだわりが詰まった逸品です。 恩田酒造は、酒米の栽培から精米、仕込み、貯蔵までを一貫して自社で行う、全国的にも珍しい酒蔵です。この「シャトー」のようなスタイルは、土地の恵みを最大限に活かし、一つひとつの酒に独自の個性と物語を宿らせています。恩田酒造の酒は、新潟の自然が生み出す水と米、そして蔵人の情熱によって、唯一無二の味わいを醸し出しています。
恩田酒造 酒造りのこだわり
恩田酒造は、米の栽培から酒造りまでを一貫して行う、全国でも珍しい酒蔵です。この独自の製造方法は、フランスのワイン醸造における「シャトー」スタイルにも例えられ、自社栽培の酒米を使用することで、土地の個性を最大限に活かした酒造りを実現しています。 酒米へのこだわり:田んぼから始まる酒造り 恩田酒造の酒造りは、酒米の栽培から始まります。蔵の裏に広がる田んぼで、酒造好適米「一本〆」を自社栽培し、春の田植えから秋の収穫まで、社員が一丸となって米作りに携わります。この米作りへのこだわりは、単に品質の良い原料を確保するだけではなく、酒造りの第一歩から蔵人の手で管理することで、理想の酒質を追求するためのものです。 雪国ならではの水と気候を活かす 新潟は日本有数の米どころであり、恩田酒造が位置する長岡市六日市町は、豊かな自然環境に恵まれています。蔵は越後山脈の麓にあり、冬には大量の雪が降る豪雪地帯です。この雪解け水が長い時間をかけて地中を流れ、蔵の井戸水として酒造りに使われます。清冽でミネラルバランスに優れたこの水が、恩田酒造の酒に透明感のある味わいとキレの良さを与えています。 また、長岡の寒冷な気候も恩田酒造の酒造りには欠かせません。冬の厳しい寒さの中で低温発酵させることで、米の旨味を引き出し、香り高く、雑味の少ない酒を生み出すことができます。 伝統と最新技術の融合 恩田酒造では、昔ながらの手仕事を大切にしつつ、最新の技術を取り入れながら酒造りを行っています。米の精米から醸造、貯蔵に至るまで、細部にわたる品質管理を徹底し、毎年の気候や米の出来に合わせて最適な製法を選択しています。 特に、酒造りの工程で重要なのが「仕込み」と「火入れ」です。収穫した米を丁寧に精米し、厳選された酵母とともにゆっくりと発酵させ、ふくよかな香りとコクを引き出します。さらに、火入れを施すことで、酒の風味を安定させ、貯蔵中の熟成によって深みのある味わいを作り出します。 地域に根ざした酒造り 恩田酒造の酒は、地元長岡の気候や風土に育まれた、まさに「土地の酒」です。伝統を守りながらも、新たな技術を取り入れ、時代に合わせた酒造りを探求し続けています。
更新日04/0804/0104/07集計