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中川酒造「越乃白雁」「越乃中川」ー幻の水色の水で仕込む淡麗辛口の酒

公開日:2025/02/17 更新日:2025/02/17
中川酒造は、西山連峰のふもとに位置し、白い雁が飛来する土地柄から「越乃白雁」と名付けられました。伝統を重んじ、地元の良質な米と水、杜氏の技を最大の財産として酒造りを続けています。代表的な銘柄には、大吟醸の「優雅で繊細な味と香り」、純米大吟醸の「華やかな香りと淡麗な味」、コシヒカリ純米酒の「ソフトでなめらかでありながらコクのある味わい」、本醸造の「飲み飽きしない清澄な味」、黒松の「柔らかくきれいな味わい」などがあります。どのお酒も妥協せず、丹念に米を磨き上げて醸されています。
中川酒造の環境と歴史
歴史と沿革 中川酒造は、明治21年(1888年)に創業。大火で焼失した酒蔵から酒造株を買い受け、酒造りを始めました。酒蔵が位置する新潟県長岡市脇野町(旧三島郡三島町脇野町)は、天明年間に幕府の公領として代官所が置かれ、その支配下で発展してきた歴史を持ちます。 西山連峰のふもとにある酒蔵の裏手には山の斜面が迫り、周囲には田んぼが広がります。この地域には昔から白い雁が飛来していたことから、中川酒造の銘柄は「越乃白雁」と命名されました。 創業当初から「手間を惜しまない」精神を大切にし、作業効率よりも味を重視した酒造りを続けています。その姿勢は精米歩合の高さにも表れており、レギュラークラスの定番酒でも60%台の精米歩合で仕上げています。近年では蔵人の世代交代が進み、若い世代が団結して酒造りに取り組んでいます。伝統的な製法を守りながらも、新しい挑戦を続け、独自の味わいを生み出しています。 また、中川酒造の酒は地元の良質な米と水、熟練の杜氏の技によって醸されており、その80%が新潟県内で流通。地元に根付いた酒蔵として親しまれています。 代表的な酒には、 大吟醸:優雅で繊細な味と香り 純米大吟醸:華やかな香りと淡麗な味わい 純米酒:ソフトでなめらかでありながらコクがある 本醸造:飲み飽きしない清澄な味わい 越乃白雁 黒松:柔らかくきれいな口当たりの定番酒 などがあります。 環境と地域 新潟県長岡市三島地域は、面積の約6割が森林という自然豊かな地域。ゲンジボタルとヘイケボタルが同じ地域内で生息するほど環境が守られています。 この地域では、古くから豊富な湧き水に恵まれ、醸造や刃物産業が発展。酒造業も盛んで、最盛期には5軒の酒蔵がありました。現在も3軒の酒蔵が山の麓に位置し、清らかな湧き水を使用して酒造りを行っています。このことからも、三島地域の水が酒造りに適していることがわかります。 冬には雪が降り積もり、酒造りに最適な環境をもたらします。積雪による安定した低温は、麹菌や酵母の働きを助け、雑菌の繁殖を防ぎます。また、雪が空気中の微粒子を包み込むことで空気が澄み、低温でじっくり発酵させる長期低温発酵に適した環境を作り出します。
幻の水色の水
■ 水へのこだわり 酒造りにおいて水は命とも言える存在です。中川酒造では、豊富で良質な水を確保することを最優先に考え、地下10mから汲み上げる西山丘陵由来の井戸水を仕込み水として使用しています。 新潟の長い冬に降り積もった雪が、春になるとゆっくりと地中に染み込み、豊富な伏流水となります。この清冽な水は、カルシウムやカリウム、リン酸、マグネシウムといった微生物の活動を助ける成分を含みながらも、鉄やマンガンといった酒の味や色に悪影響を与える成分をほとんど含みません。 仕込み水として使用する際には、タンクの中で青く透き通るほどの清らかさを見せ、その柔らかさが中川酒造の酒に穏やかで上品な味わいを与えています。 また、酒蔵の近くには湧き水を汲める場所があり、地元の人々がポリタンクやペットボトルを持って訪れる姿が日常的に見られるほど、この水は人々に親しまれています。 ■ 米へのこだわり 中川酒造の酒造りに欠かせないのが、酒米の選定です。仕込み水となる雪解け水は、同時に地元の田園を潤し、良質な米を育てます。 かつて幕府の天領地であり、献上米が作られていた長岡市の三島地域は、現在でも酒造りに適した米が育つ地域として知られています。その中でも、酒造りを熟知した前杜氏が栽培した地元産の米を厳選して使用しています。 中川酒造では、酒造好適米だけでなく、新潟を代表するブランド米「コシヒカリ」や、次世代の新潟ブランド米「新之助」を100%使用したお酒も醸造。異なる米を使うことで、多様な味わいを生み出し、それぞれの個性を活かした酒造りを実現しています。 また、伝統的な高精白技術を用いて、大切な米を丁寧に磨き、洗練された味わいの日本酒を造り続けています。
これからの酒造り
■作り手のこだわり 中川酒造の酒造りは、代々受け継がれる職人の技と情熱によって支えられています。 先々代の杜氏は「現代の名工」にも選ばれた名匠であり、そのもとで培われた技術は平成3年から8年(平成7年は鑑評会中止)にかけて全国酒類鑑評会で連続金賞受賞という輝かしい実績を残しました。 この伝統の技と精神は今もなお蔵に息づいており、手間を惜しまず「味」を最優先にした酒造りが続けられています。 また、良質な仕込み水と地元産の米の特性を最大限に活かすため、米は丁寧に精米。定番酒「越乃白雁 黒松」ですら精米歩合60%台まで磨き上げ、すっきりとしながらも柔らかくきれいな味わいを実現しています。 さらに、蔵では若手の蔵人たちが中心となり、伝統を守りつつ新たな挑戦も続けています。料理に寄り添う飲み飽きない味わいを大切にしながら、米の旨味と心地よい酸味を活かした現代の食卓に合う新たな酒も生み出しています。 その挑戦の一環として、中川酒造初となる山廃仕込みにも着手。従来のすっきりとした味わいに加え、酸味と旨味のバランスが際立つ個性的な日本酒にも取り組んでいます。 創業明治21年(1888年)以来、作業効率よりも「味」を重視する姿勢は今も変わらず、「手間を惜しまない」精神を受け継ぎながら、飲み飽きることのない酒造りを追求し続けています。
更新日04/0804/0104/07集計