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越銘醸(こしめいじょう)「越の鶴」ー江戸時代から続く由緒ある合併蔵

公開日:2025/03/17 更新日:2025/03/17
越銘醸は享保徳川吉宗の時代に創業の山家屋(やまがや)と、1845年創業の山城屋が合併して、1934年に長岡市(旧栃尾市)にて創業しました。 四方を山に囲まれた小さな盆地に位置し、雪深い里であることから、かつては上杉謙信が幼少期を過ごしたという土地柄です。 近隣には日本名水百選の泉が湧き出し、酒造りにこの上ない好条件となっています。
越銘醸を取り巻く環境
新潟県長岡市の栃尾地域に位置する越銘醸は、豊かな自然環境と長い歴史に支えられた酒蔵です。周囲を山々に囲まれ、冬には2〜3メートルもの雪が積もるこの地は、良質な水と安定した低温環境をもたらし、酒造りに理想的な条件を備えています。 名峰・守門岳の恵みと清らかな水 蔵の近くには、守門岳(すもんだけ)がそびえています。この山は古くから神の山として崇められ、300年を超えるブナの原生林が広がる豊かな自然を湛えています。守門岳の山々に降り積もった雪は、ゆっくりと溶け出し、長い歳月をかけて地下水となり、清らかで柔らかな水を生み出します。この水は、越銘醸の酒造りに欠かせない要素の一つとなっています。 また、栃尾は名水の里としても知られ、古くから人々の生活を支えてきました。日本名水百選に選ばれるほどの清らかな水源が点在し、豊かな自然とともに発酵を促す理想的な環境を形成しています。 城下町・栃尾に根付く歴史 栃尾は、戦国時代には上杉謙信が青年期を過ごした地として知られています。彼はこの地で武芸や学問を修め、ここから越後の統一へと進んでいきました。そのため、栃尾は今も歴史の薫る町として、多くの史跡が残されています。 江戸時代になると、この地域は長岡藩の代官町として発展しました。そして、徳川幕府8代将軍・徳川吉宗の時代(享保年間)には、すでにこの地で酒造りが行われていました。 戊辰戦争と越銘醸の関わり 越銘醸の酒蔵は、1868年の戊辰戦争においても歴史の舞台となりました。この戦いでは、越後長岡藩が新政府軍と戦いを繰り広げましたが、その際、越銘醸の前身である蔵が兵糧所として利用されました。ここでは、米沢藩の兵士たちのために、蒸米を炊き出す作業が行われたと伝えられています。 戦乱を乗り越え、また度重なる天災にも耐えながら、越銘醸は長い年月をかけて現在の酒造りへとつながる歴史を紡いできました。
越銘醸の歴史—受け継がれる伝統と革新
長岡市栃尾に蔵を構える越銘醸の歴史は、江戸時代までさかのぼります。創業は1845年(弘化2年)。当時、江戸幕府第12代将軍・徳川家慶の治世下で、越銘醸の前身である酒造業は「酒造株」を取得することで正式に始まりました。 江戸時代の酒造株制度と越銘醸の誕生 「酒造株」とは、幕府によって認可された酒造業者の許可証のことで、酒造りが免許制であった時代の重要な制度でした。これは、酒の主原料である米が限られた貴重な資源であったことから、幕府が酒蔵ごとに生産量を調整し、公平な取引を行うために導入されました。越銘醸の創業は、当主・小林家の縁戚にあたる多田家からこの酒造株を譲り受けたことに端を発しています。 火災からの復興と近代への歩み 1787年(天明7年)には火災により酒蔵が消失しましたが、その重要性からすぐに再建され、現在も栃尾の歴史ある酒蔵として受け継がれています。昭和時代に入ると、酒造りを支える施設は一新され、現在の蔵の多くは昭和期に築かれたものです。古い土蔵も残されており、外観は歴史を感じさせながら、内部は最新の設備を整え、菌床管理を含めた高度な酒造りを可能にしています。 二つの酒蔵の統合—越銘醸の誕生 越銘醸の名が正式に誕生したのは昭和9年(1934年)。それ以前、栃尾には小林家が営む「山城屋」と今成家が営む「山家屋(やまがや)」という二つの酒造店がありました。時代の変遷と経済の変動を背景に、この二つの酒蔵が合併。栃尾町初の株式会社として「越銘醸株式会社」が設立されました。 自然災害を乗り越え、受け継がれる伝統 栃尾という地に根付く酒造り 栃尾は、戦国時代に上杉謙信が青春時代を過ごし、初陣を飾った地でもあります。また、秋葉信仰発祥の地としても知られ、東京・秋葉原の地名の由来にもなりました。この歴史ある町で、越銘醸は地元の米と水を活かし、代々受け継がれる蔵や文化と向き合いながら、真摯に酒造りを続けています。 伝統に根ざしながらも、新たな時代の波を捉え、さらなる進化を遂げる越銘醸。その酒は、栃尾の豊かな風土と、時代を超えて受け継がれる職人の技によって、これからも人々に愛され続けることでしょう。
越銘醸の酒造りのポリシー
越銘醸は、手造りの酒造りを基本とし、伝統を守りながらも、時代の変化に適応することで「美味しい酒」の追求を続けています。その理念のもと、経営の変革を積極的に進め、品質向上と持続可能な地域社会の発展に貢献しています。 時代に即した経営改革とDXの導入 令和3年度より、越銘醸は酒造りにおける「時代の転換期」を迎えました。これまでの経営方針、システム、労働環境を抜本的に見直し、DXを導入。より細やかな顧客ニーズに応えるため、最新の技術を活用した生産管理や情報共有を進め、経営の改善を図っています。伝統的な手造りの技と、新しい技術の融合により、これまで以上に高品質な酒を届ける体制を整えています。 人材育成—技術の継承と多様な人材の活躍 酒造りの品質向上には、人材の育成が不可欠です。越銘醸では、社員一人ひとりが持つ能力を最大限に発揮できるよう、専門技術の向上とオールマイティな人材の育成を目指しています。そのために、次のような教育・訓練の環境を整備しています。 効率的な生産管理と酒造技術の向上を目的とした研修の実施 社員のキャリア形成を促進し、専門性を高めるための研修制度 職場全体での業務を担える多能工化の推進 また、社員が「働きがい」を持てる職場環境を実現するため、経験や特性を活かせる配置や適正な評価制度を導入。努力が正当に評価され、やりがいを持って働ける職場づくりを進めています。 地域との共生—持続可能な米づくりへの貢献 越銘醸は、酒造りを通じて地域農業の振興にも力を入れています。かつて、豪雪地帯の酒造りは、農閑期の重要な労働でした。越後杜氏たちは江戸時代から関東や尾張へ出稼ぎに行き、冬の間に技術を磨きながら、地域経済を支えてきました。 現在、日本全国で米価の下落が続く中、越銘醸は「地域産米のブランド化」を目指し、原料米の価値向上に取り組んでいます。高品質な日本酒を作り続けることで、地元の米生産者の地位向上を促し、Iターン・Uターン者が定着しやすい環境づくりを支援しています。 SDGsの理念を取り入れた持続可能な酒造り 越銘醸は、持続可能な社会の実現を目指すSDGsの理念を酒造りにも取り入れています。地域に根差した酒造りを通じ、次世代に豊かな自然と文化を受け継ぐことを使命とし、以下のような取り組みを行っています。
更新日04/0804/0104/07集計