白龍酒造「白龍」（はくりゅう）ーモンドセレクション連続受賞の世界が絶賛する酒

​白龍酒造株式会社は、1839年（天保10年）に創業した新潟県阿賀野市の老舗酒蔵です。 同社は、豊かな自然環境と伝統的な越後流の酒造りを180年以上にわたり継承しています。​ 白龍酒造の所在地である阿賀野市は、阿賀野川水系の豊かな水と肥沃な土壌に恵まれた地域で、酒造りに最適な環境が整っています。 同社は、地元農家と契約し、酒米の最高品種である「山田錦」や「越淡麗」を使用した酒造りを行っています。 これらの酒米を38％まで高精白し、低温でゆっくりと醸すことで、芳醇な香りと淡麗な味わいを持つ酒を生み出しています。​ また、白龍酒造は1994年から26年連続でモンドセレクション金賞を受賞しており、その品質の高さが国内外で評価されています。 同社の代表銘柄「笹屋茂左衛門」は、モンドセレクションで12年連続金賞受賞、最高金賞を5回受賞するなど、その実力が伺えます。 ​ 白龍酒造は、伝統を守りながらも常に新しい挑戦を続け、地域と共に歩む酒蔵として、多くの人々に愛される酒造りを目指しています。

新潟県阿賀野市は、豊かな自然と歴史に彩られた風土を持ち、酒造りにおいても非常に恵まれた地域として知られています。旧水原町を含むこの地は、雄大な飯豊連峰を遠景に望み、阿賀野川水系に連なる福島潟の水郷地帯に位置しています。湿地帯と田園風景が広がるこの地域は、清らかな水の流れに育まれた豊かな水資源があり、古くから「米どころ越後」として名を馳せてきました。 秋になると、越後平野一帯は黄金色の稲穂で覆われ、阿賀野市周辺は日本有数の穀倉地帯となります。この地で収穫される米は、全国でも高品質な酒造好適米として知られ、地元酒蔵ではその米を活かした酒造りが行われています。また、飯豊連峰に積もった雪がやがて伏流水となって地下にしみわたり、やわらかで清らかな水となって湧き出すことも、酒造りに理想的な条件の一つです。 気候的にも、阿賀野市は典型的な雪国であり、冬には低温が長く続きます。この冷涼な気候は、ゆっくりと発酵を進める酒造りにとって最適であり、雑菌の繁殖も抑えられることから、品質の高い日本酒を生み出すうえで重要な役割を果たしています。 さらに、阿賀野市には歴史的な背景も深く刻まれています。江戸時代には幕府の直轄地「天領」として「越後府」が置かれ、政治・経済の要所として栄えました。明治維新後には「水原県」として県庁が設置されたこともあり、新潟県の礎を築いた地としての誇りも息づいています。 また、阿賀野市のシンボルともいえる「瓢湖」は、毎年冬になるとシベリアから白鳥が飛来し越冬する地として全国的に有名です。このような自然の営みが生活の一部となっている風景もまた、酒造りに携わる人々の心に深く根ざしています。 水と米、そして雪という酒造りに必要な三つの要素が揃った阿賀野市は、まさに理想的な酒造地であり、そこから生まれる日本酒は自然と歴史、そして人の技が結集した賜物といえるでしょう。

白龍酒造は、1839年（天保10年）に創業した新潟県阿賀野市の老舗酒蔵です。その歴史は、当時北前船の交易でにぎわっていた湊町・新潟にルーツを持つ回船問屋から分家したことに始まります。当時、北海道との交易において新潟産の酒は非常に重要な物産とされており、その需要に応えるかたちで酒造業をスタートしました。 「白龍」の名は、創業者が船に関わる家業を背景に、海の神を象徴する“龍”の字を冠して命名したもの。地域と海運の繁栄を願い、この地での酒造りを志した精神が、現在にまで受け継がれています。 以来180年以上、白龍酒造は新潟の自然と文化に寄り添いながら、淡麗辛口の新潟清酒を造り続けてきました。蔵では越後杜氏を中心とする職人たちが、伝統の技と日々の真摯な姿勢をもって酒造りに取り組んでいます。越後杜氏は、新潟を代表する酒造技術者集団で、日本三大杜氏のひとつとして全国に名を知られています。 さらに、白龍酒造が使用している「白龍」の商標は、1910年（明治43年）に登録されたもので、平成30年には特許庁より「商標登録継続記念証」が授与されました。これは、明治時代から商標権を継続してきた希少な存在として評価された証でもあります。 歴史と伝統に裏打ちされた酒造りと、時代を超えて守り続けられる銘柄「白龍」。白龍酒造は、これからも新潟清酒の魅力を伝え続ける存在として歩みを進めています。

白龍酒造は、1839年（天保10年）の創業以来180年以上にわたり、新潟・阿賀野の地で酒造りを続けてきた老舗蔵です。海運業から酒造業へと転じた歴史的背景を持ち、酒造りの地として選ばれた旧水原町（現・阿賀野市）は、豊かな水と良質な米、厳しい冬の寒さという、日本酒に理想的な風土がそろった地です。 その恵まれた環境を活かし、「白龍」は淡麗でありながらふくよかな旨みを湛えた日本酒として広く知られる存在となりました。特に麹造りには強いこだわりがあり、米の状態や品種に応じて微調整を加えながら、ブレない味を守り抜いています。 白龍酒造のもう一つの特長は、酒米の契約栽培による「顔が見える酒造り」です。地元農家とともに設立した「酒米協議会」を通じて「五百万石」や「越淡麗」などの高品質な酒米を育て、同じ気候・水環境で育まれた米で醸す酒には、阿賀野の魅力が詰まっています。 国際的にも高い評価を受けており、1994年からモンドセレクションにおいて31年連続で金賞を受賞。その中でも「特撰大吟醸 笹屋茂左衛門」や「大吟醸 白龍」は、最高金賞を21回受賞しており、世界的な品質基準を満たす銘酒として認められています。さらに、2017年には25年連続で優秀品質賞を受賞した企業だけに与えられる「プレステージ・トロフィー」も授与されました。 しかし、白龍酒造が最も大切にしているのは、地元・新潟の人々に愛される味を守り続けること。蔵の顔ともいえる通酒（普通酒）であっても決して手を抜かず、毎日飲める「いつもの美味しさ」を届けることにこだわっています。 越後杜氏の技と地元農家との連携、そして蔵人の誠実な手仕事により、「白龍」は今日もまた、世界と地元の両方から求められる美酒を生み出し続けています。