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朝日酒造「久保田」「朝日山」ー世界に認められた新潟県の一大ブランド蔵

公開日:2025/04/03 更新日:2025/04/03
朝日酒造株式会社(あさひしゅぞう)は、新潟県長岡市に本社を置く老舗の酒蔵で、代表銘柄「久保田(くぼた)」で知られています。創業は1830年(天保元年)にまでさかのぼり、当初は「久保田屋」として地域に根差した酒造りを行ってきました。 新潟県の恵まれた自然環境、特に信濃川水系の豊富な清水と、寒冷な気候、そして地元産の酒米を活かしながら、淡麗で飲み飽きしない高品質な酒を醸しています。特に「久保田」は1980年代の地酒ブームを牽引したブランドのひとつで、食中酒として全国で高い人気を誇ります。 また、朝日酒造は伝統を守りつつ、最新の技術も積極的に取り入れ、品質の向上と安定した酒造りに取り組んでいます。蔵見学やイベントも行っており、地域と酒文化をつなぐ存在としても注目されています。
朝日酒造の歴史
朝日酒造の歴史は、1830年(天保元年)、新潟県長岡市越路地域(旧・朝日村)で始まりました。創業当初は「久保田屋」という屋号で、地元に根差した酒造業を営んでいました。1920年(大正9年)には法人化され、「朝日酒造株式会社」として本格的な酒造企業としての歩みをスタート。初代社長には平澤與之助が就任しました。 近代化の流れの中で、1929年には琺瑯タンクを導入し、木桶による仕込みから設備の近代化を進めます。1970年代には東京出張所(現・関東支店)の開設、自醸酒100%を目指した第二号蔵の竣工など、販売力と製造力の強化を同時に推進しました。 1985年には、今や全国的に名を知られる代表銘柄「久保田」が誕生。淡麗かつ品格ある味わいは、日本酒ファンの支持を集め、地酒ブームの一翼を担いました。この成功を背景に、精米棟や調合棟、朝日蔵など次々と蔵の整備を行い、品質向上を図ります。 同時に、朝日酒造は地域貢献や環境保護にも力を注いできました。ホタルやもみじの保全活動をはじめ、地元の自然環境を守るための複数の会を設立・支援し、農業生産法人「あさひ農研」では自社用の酒米栽培にも取り組んでいます。 1999年には復活米「千秋楽」を使った純米大吟醸「越州」を発売し、2000年代には蔵の文化資産「松籟閣」が国の重要文化財に登録されるなど、文化的価値の継承にも注力。2015年には太陽光発電所を竣工させ、環境負荷の少ない酒造りにも着手しました。 そして2019年には「ISO 9001-HACCP」認証を取得し、品質管理体制も国際基準に対応。朝日酒造は、伝統を守りながらも進化を続ける酒蔵として、地域とともに歩み続けています。
久保田の誕生と成長
​朝日酒造は、1830年(天保元年)に新潟県長岡市の朝日村で「久保田屋」として創業しました。​この屋号は、現在の主力銘柄「久保田」の名前の由来となっています。​創業当初から品質本位の酒造りを続け、地元で高い評価を得ていました。​明治時代中頃からは、地名にちなんだ「朝日山」という銘柄で酒を販売し、これが現在も続く代表的な銘柄となっています。 ​ 1920年(大正9年)には、「朝日酒造株式会社」として法人化され、初代社長に平澤與之助が就任しました。​その後も最新の設備を導入し、品質向上に努めました。​しかし、1980年代に入ると、日本酒業界は大量生産・大量販売による価格競争が激化し、品質低下が懸念される状況となりました。 ​ このような状況の中、朝日酒造は高品質な日本酒を適正な価格で提供することを目指し、1984年に新商品の開発を開始しました。​新潟県醸造試験場長であった嶋悌司氏を迎え、淡麗辛口の日本酒の開発に取り組みました。​そして、1985年5月21日、「久保田 千寿」と「久保田 百寿」を発売しました。​これらの商品は、当時の日本酒業界に新たな価値観をもたらし、「淡麗辛口=新潟の酒」というイメージを確立する一助となりました。 ​ 「久保田」の成功により、朝日酒造は全国的な知名度を獲得し、新潟県の地酒ブームを牽引する存在となりました。​その後も、食の多様化に対応するため、新商品の開発や既存商品の品質向上に努めています。​2017年には「久保田 純米大吟醸」やアウトドア向けの「久保田 雪峰」を発売し、新たなファン層の獲得に成功しました。​さらに、「久保田 萬寿」や「久保田 千寿」のクオリティアップ、「久保田 スパークリング」の開発など、時代のニーズに応じた商品展開を行っています。 ​ このように、朝日酒造は創業以来、品質本位の酒造りを貫きながら、時代の変化に柔軟に対応し続けています。​その結果、「久保田」は日本酒ファンから長年にわたり愛される銘柄となり、新潟県を代表する日本酒としての地位を確立しています。
朝日酒造のポリシーと取り組み
朝日酒造は、新潟県長岡市の越路地区に蔵を構え、豊かな自然に囲まれたこの地で酒造りを続けています。蔵の周囲には田んぼや里山が広がり、春の新緑、夏のホタル、秋の紅葉、冬の酒蔵見学と、四季折々の風景が楽しめる自然と文化の共生地域です。こうした地域環境とともに歩み、発展することを企業の理念として掲げ、地域貢献と環境保全にも力を注いできました。 なかでも象徴的な活動のひとつが「ホタルの里づくり」です。ホタルは清らかな空気と水を必要とする生き物であり、その生息は環境の良さの指標ともされます。朝日酒造では地域と連携し、ホタルが住める環境を維持・再生する取り組みを続けています。また、蔵の近くにある紅葉の名所「もみじ園」の山荘修復や庭園整備にも協力し、文化的景観の保護にも貢献しています。さらに、2001年には「公益財団法人こしじ水と緑の会」を設立。里山や水辺の自然保全活動に対する助成を行い、未来に向けて持続可能な地域づくりを支えています。 環境への配慮だけでなく、安全・安心な酒造りにも徹底的に取り組んでいます。朝日酒造は、2019年に「ISO 9001-HACCP」の認証を取得。清酒やリキュール、甘酒、酒粕に至るまで、設計・製造・販売のすべての工程で国際的な品質マネジメントの基準に則った管理体制を構築しています。 具体的には、原料米に対して残留農薬やカドミウム濃度の検査、水の定期的な水質検査、酒・酒粕にいたるまでの放射性物質分析などを実施し、科学的根拠に基づいた品質管理を徹底。また、お客様の声を積極的に収集・分析し、社内で共有することで商品開発や品質向上にもつなげています。 このように朝日酒造は、環境と調和しながら、確かな品質で安心・安全な日本酒を届けることに真摯に向き合い、酒を通じて地域社会と自然に恩返しする酒蔵であり続けています。
更新日04/0804/0104/07集計