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青木酒造「鶴齢」(かくれい)ー江戸時代から続く北越雪譜の伝統を継ぐ酒

公開日:2025/03/11 更新日:2025/03/11
新潟県南魚沼市に蔵を構える青木酒造は、享保2年(1717年)創業の老舗酒蔵です。八海山を源とする清らかな水と、雪深い南魚沼の厳しい気候風土の中で、300年以上にわたり酒造りを続けています。代表銘柄「鶴齢(かくれい)」は、米の旨味を生かしたキレの良い味わいが特徴。地元南魚沼産の酒米を使い、手造りによる丁寧な仕込みを大切にしています。伝統を守りながらも、飲む人の心に寄り添う酒を目指す蔵元です。
青木酒造を取り巻く環境と歴史
青木酒造は、全国有数の豪雪地帯として知られる新潟県南魚沼市、魚沼地方に位置します。この地は、古くから雪深い気候風土の中で稲作が盛んに行われ、特にコシヒカリをはじめとする良質な米の産地として名高い地域です。また、八海山をはじめとする名峰が育む豊かな自然と清らかな水が、人々の暮らしと文化を支えてきました。魚沼地方は、江戸時代には北前船による流通や、越後杜氏の活躍によって発展し、質の高い酒造りが根付いていきました。 青木酒造は、そんな歴史と文化の中で享保2年(1717年)に創業。以来300年以上、雪国ならではの厳しい寒さと豊かな雪解け水を活かし、酒を醸し続けています。代表銘柄「鶴齢(かくれい)」は、地元の南魚沼産の良質な酒米と八海山系の清冽な仕込み水を用い、越後杜氏の卓越した技術で仕上げられています。新潟の酒に多い「淡麗辛口」とは一線を画し、米の旨味をしっかりと残した「淡麗旨口」を追求し、時代を超えて愛される酒造りを続けています。伝統を守りながらも革新を恐れず、次の100年に向けて歩みを進める蔵元です。
鈴木牧之は、明和7年(1770年)に新潟県塩沢(現南魚沼市)で生まれた商人であり随筆家です。現青木酒造の先祖にあたる人物とされ、同蔵の代表銘柄「鶴齢」の名も、牧之が名付けたと伝えられています。彼は雪国・魚沼の暮らしや風土を広く全国に伝えるため、生涯をかけて記したのが『北越雪譜』です。この書は構想から出版までに30年を費やし、江戸時代後期に出版されるとたちまち評判となり、雪深い地域の生活や風俗、方言、伝承、特産品である越後縮(ちぢみ)の産業まで、詳細に紹介したベストセラーとなりました。また、青木酒造の銘酒「雪男」も、『北越雪譜』に登場する雪山に住む毛むくじゃらの異獣をモチーフにして生まれたものです。鈴木牧之は、雪国文化の豊かさを後世に伝えた偉大な文化人と言えるでしょう。
青木酒造のこだわり
青木酒造の酒造りは、「和合(わごう)」の精神を何よりも大切にしています。この「和合」とは、酒米を育てる農家、酒を醸す杜氏や蔵人、販売を担う酒販店や飲食店、そして鶴齢を愛飲するお客様——すべての人々が互いに信頼し、支え合うことで初めて良い酒が生まれる、という考え方です。新潟・魚沼地方特有の厳しい雪国環境は、人々に「耐え忍ぶ心」と「助け合いの精神」を根づかせました。そうした文化の中で、青木酒造の酒づくりは長年受け継がれています。 創業1717年、300年以上の歴史を誇る青木酒造は、雪の恵みを活かした酒造りを行っています。酒米は魚沼の清らかな雪解け水で育ち、仕込み水も山々からの雪解け水を使用。そのため「雪無くして青木酒造の酒は生まれない」とも言われます。また、雪を利用した「雪室(ゆきむろ)」貯蔵では、電力に頼らず安定した低温で酒を熟成。雪の冷風を循環させることで、自然のクリーンルームともいえる環境を作り出し、雑味のない澄んだ味わいを実現しています。 「和合」を社訓とする青木酒造は、酒販店や飲食店との信頼関係を築くことも重要と考えています。直取引による流通を中心に、品質へのこだわりと安定供給を両立。さらに、精米歩合や酒米の違いによる味わいの変化を楽しめるようなラインナップで、飲み手に新しい発見を提供し続けています。地域貢献にも積極的で、売り上げの一部を山岳救助隊に寄付するなど、地元に根ざした活動を行う姿勢も特徴です。 「地元あってこその酒蔵」と語る12代目・青木貴史氏のもと、青木酒造はこれからも雪国ならではの文化と伝統を守りつつ、未来に向けた酒づくりを続けています。
鶴齢と雪男
青木酒造の代表銘柄「鶴齢(かくれい)」は、魚沼地方の食文化に寄り添った酒として知られています。冬の保存食である干物や漬物、塩や醤油を効かせた濃い味付けの魚沼料理と絶妙に調和し、新潟らしいキレの良さを持ちながらも、米本来の旨みをしっかり感じられる「淡麗旨口」を追求しています。飲み飽きることなく、日々の食卓に寄り添う味わいが魅力です。 ■ 鶴齢 純米吟醸 魚沼産「越淡麗」を全量使用し、55%まで磨き上げた純米吟醸酒。名峰・巻機山の伏流水で仕込まれ、炊きたての白米を思わせる穏やかで優しい香りが特徴。軽やかさの中にしっかりとした旨みが感じられ、上品でバランスの取れた味わいが楽しめます。 ■ 雪男 本醸造 江戸時代の随筆『北越雪譜』に登場する「雪男」をラベルに配した一本。山で遭難した人々を助けたという雪男の逸話にちなみ、売上の1%が山岳救助隊への寄付に充てられています。米の旨みを生かしながら、キレのある辛口に仕上げたシャープな本醸造酒。冷やでも燗でも楽しめる万能タイプです。 ■ 鶴齢 純米大吟醸 新潟県産「越淡麗」を100%使用し、長期低温発酵によってじっくりと仕込んだ純米大吟醸。果実を思わせる華やかな香りと、柔らかな口当たりが印象的です。コクと旨みが美しく調和し、初心者から日本酒通まで楽しめる、正統派の一本に仕上がっています。 雪国・魚沼が育んだ恵みと、青木酒造の丁寧な手仕事が詰まったこれらの酒は、地域の風土や文化を映す味わいとして、多くの人に親しまれています。
更新日04/0804/0104/07集計