デニムは染料で染められて作られています。
デニムに使われる染料には特有のにおいがあり、デニムの特徴のひとつでもあります。
もともとデニムの染料には天然のインディゴが用いられていましたが、現在は主に合成の染料が使われており、合成染料特有の独特なにおいがあります。
このにおいはデニムが出来上がるまでの過程である程度落ちていくこともありますが、昨今の環境問題への取り組み等、時代の変化とともに仕上げの工程なども変化しているため、においが強く残るケースも増えてきています。
はじめて着用するときや、袋から出したときに強いにおいを感じることがあると思いますが、デニムを染める際に使用されている「合成染料」によるものが理由の一つにあげられます。
においが気になるなと思ったときに、においの軽減が期待できるお手入れ方法をご紹介いたします。
※商品の品質表示を見て洗濯方法等の注意事項を確認してからお試しください。
普通のお洗濯の場合でも日光や乾燥によって消臭効果が期待できますが、デニムの場合も外で陰干して空気に触れさせることで少しずつにおいの軽減が期待できます。
お洗濯する方法などを試していただく前に、まずは屋外での陰干しを試していただくのがおすすめです。
《やり方・方法》
天気のいい日に風通しのよい日陰で陰干し。
室内でなく屋外で陰干しにするのがおすすめです。
※ご注意ください※
直射日光を長時間あてると変色する可能性があるため、干すときは陰干しにしてください。
生活のなかの色々な場面で活躍する「重曹」には消臭効果があり、お洗濯にも活用されることがあります。
気になるデニムのにおいも重曹を使ってお洗濯することで、においの軽減が期待できます。
《やり方・方法》
▼洗濯機を使用する場合
・デニムと適量の重曹を洗濯機に入れます。
・弱水流コースや手洗いコースなどでお洗濯します。
・風通しのよいところで陰干ししてしっかり乾かしてください。
▼手洗いする場合
・洗面器に40℃ほどのお湯を張ります。
・小さじ1杯ほどの重曹を溶かし、その中に衣類を30分ほどつけ置きします。
・脱水後は風通しのよいところで陰干ししてしっかり乾かしてください。
※ご注意ください※
・におい移りや色移りをすることがあるので、他のものとは一緒にせずデニムだけでお洗濯してください。
・重曹は水に溶けにくく洗濯機のつまりの原因になる場合もあります。洗濯機によっては重曹が使えない場合もあるので、説明書等をご確認ください。
・デニムの素材によっても重曹を使えない場合があるので、商品の品質表示・重曹の説明書きをご確認ください。
・お洗濯の際は一緒に使う洗剤等の注意事項もよくご確認ください。
色止めに効果があるとされるお酢には消臭効果もあり、普通のお洗濯にも活用されることがあります。
気になるデニムのにおいもお酢を使ってお洗濯することで、においの軽減が期待できます。
《やり方・方法》
・デニムを洗濯機に入れて中性洗剤を入れます。
・弱水流コースや手洗いコースなどでお洗濯します。
・すすぎの際にお酢を大さじ2杯くらい入れます。
・風通しのよいところで陰干ししてしっかり乾かしてください。
(重曹同様手洗いも可能です。)
※ご注意ください※
・におい移りや色移りをすることがあるので、他のものとは一緒にせずデニムだけでお洗濯してください。
・穀物酢などの純粋なお酢を使用してください。
・お酢を塩素系漂白剤と一緒に使用することは絶対におやめください。
・お洗濯の際は一緒に使う洗剤等の注意事項もよくご確認ください。
以上、デニムのにおいの軽減が期待できるお手入れ方法をご紹介しました。
においが気になるお洋服を収納する際は出来るだけ通気性をよくして、風通しのいいところに吊るして保管するのがおすすめです。