アンティックフィニッシュで革をヴィンテージ風に染める技
公開日:2025/01/29 更新日:2025/01/29レザークラフトの醍醐味は、使い込むほどに風合いが増す「経年変化(エイジング)」にあります。しかし、より早くアンティークな雰囲気を出したい場合、仕上げ剤を活用するのが効果的です。そこでおすすめなのが、クラフト社の「アンティックフィニッシュ」です。
【アンティックフィニッシュとは?】
アンティックフィニッシュは、アメリカのフィービング社製のペースト状染料で、革の凹凸部分に染料を定着させ、深みのあるアンティーク調の仕上がりを実現します。通常の染料とは異なり、油分を含んでいるため、しっとりとした質感が得られるのも特徴です。
【アンティックフィニッシュの使い方】
①下塗り
まず、レザーコートまたはタンコートを下塗りします。これにより、染料が均一に広がりやすくなります。
②塗布
歯ブラシや柔らかい布を使い、アンティックフィニッシュを革の凹部にすり込みます。この時、傷つきにくいブラシを選ぶと、より綺麗に仕上がります。
③拭き取り
布で余分な染料を拭き取ります。凹部に染料が残り、立体感のある仕上がりになります。
④乾燥&仕上げ
乾燥させた後、乾いた布で磨くと光沢が増し、より高級感のある仕上がりになります。最後に、再度レザーコートやタンコートで仕上げをすると、色落ちしにくくなります。
【どんな作品に向いている?】
ヴィンテージ調の財布やバッグ
アンティーク風のベルトやレザーブレスレット
カービング(彫刻)を施したレザーアイテムの陰影付け
特に、カービングを施したレザーに使用すると、デザインの立体感が際立ち、より芸術的な仕上がりになります。
【使用時の注意点】
・換気をしながら作業
・有機溶剤が含まれているため、長時間吸い込まないように注意しましょう。
・手袋・マスクの着用を推奨
・皮膚への直接の接触を避けるため、作業時は手袋をつけると安心 です。
・使用後の道具は水洗い
・乾燥すると落ちにくくなるため、作業後はすぐに洗いましょう。
【まとめ】
アンティックフィニッシュは、革に深みのあるヴィンテージ風の仕上がりを施すための必須アイテムです。使い込んだような味わいのあるレザー作品を作りたい方に、ぜひおすすめしたい仕上げ剤です。レザークラフトの表現の幅を広げるために、ぜひ取り入れてみてください!