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キャリッジ誕生にまつわるストーリー

公開日:2024/08/02 更新日:2024/08/05
エアバギーの大型犬用のカート『Carriage(キャリッジ)』。愛犬が開放的に乗ることができるオープンタイプで、台車としても使用可能なCarriageは、“犬の写心家”として知られるホタパパさんこと初田勝一さん監修のもとに開発された。 長野県白馬村、大自然の中、ゴールデンレトリバーのホタル(13歳)、ジャックラッセルテリアの岳(がく・5歳)、2頭の犬と暮らすホタパパさんを訪ね、現在の暮らしやいっしょに暮らす犬たちのこと、完成したカートへの思いを語ってもらった。
夏になると川遊び、冬になるとパウダースノーが降り積もる。アウトドア・アクティビティを1年中楽しむことができる長野県白馬村。ホタパパさんのご自宅から車で10分も走ると、雄大な山々の眺望が楽しめる渓流がある。大自然で暮らすホタパパさんは愛犬を連れて頻繁に山や川遊びに行くという。 ーー白馬村は計6回チャイムが鳴るんです。基本的にそのチャイムと一緒に生活しています。朝6時に起きて、8時に仕事をはじめ、12時にお昼、15時におやつ、18時に仕事を終えます。ホタルと岳の散歩はだいたい10時頃かな。ホタルは川に行ってちょっと遊んだらそれで満足。あとはもうずっと寝ています。
ペイ・フォワード―優しさの連鎖
心を写すと書いて“写心家”とご自身の職業を称されるホタパパさんは、全国津々浦を周り、老犬と飼い主たちの写真を撮り続けている。そこにはどんな思いがあるのだろうか。 ーー愛犬に対しての感情を一瞬で思い出させる写真になるよう心がけています。愛犬が亡くなったあとの写真は悲しい思い出じゃなくて、本当に幸せな一枚に仕上げたい。 あとは、使命感みたいなもんです。若い元気な犬であれば「ここに集まってください」と言えばいくらでも来られる。老犬になるとこちらから出向いていかないと撮影できないんです。例えば、11月に北海道に撮影が決まっているとブログに書く。そうすると白馬村から北海道までの道中の人から撮影依賴が来て、スケジュールが埋まっていくんです。 旅先では犬専用のホテルなどに宿泊されているのですのか? ーー宿泊施設に泊まっていたら赤字なので最初の頃は高速道路のサービスエリアに車を停めて車の中でホタルと寝ていました。でも、高知に行った時に「うちに泊まりなさい」とある方に声をかけていただいたんです。僕は気を使う方だったのでお断りしたら「ホタパパは自分の好きなことしているから野宿しようが関係ない。けど、付き合っているホタルが可哀相だ。ホタルのために泊まってくれ」と言われて「それもそうだな」と思い泊めていただくことに。 3日間お世話になった後にお金を払おうとすると、またそれで「そんなつもりで泊めたんじゃない」と怒られ「感謝の気持ちがあったら、もしホタパパがどこかで住居を構えて、そこに訪問してくれる人にやさしくしてほしい。それが巡り巡ってわたしのところに帰ってくるから」とおっしゃっていただきました。今はその気持を忘れないように、白馬村に来る方を大切におもてなしするようにしています。
老犬と暮らすということ
ホタパパさんのご自宅にお邪魔すると、部屋のいたるところから犬への愛情がひしひしと伝わってくる。ホタパパさんはこの場所を『ルシオール』と名付け、ガーデンで写真撮影もおこなっているという。 ーールシオールはフランス語で「ホタル」という意味なんです。今までのように全国を回るのがしんどくなってきて、ホタルの終の棲家にしようと思って、この場所をつくりました。10歳を越えたあたりで周りの方に「ゆったりした暮らしをさせてあげなさい」と、まるで我が子のようにホタルを思って言ってくださっていました。ホタルはのんびりできて、家にいるのが一番幸せなんじゃないかな。
ホタルがいなくなったときのことを考えることはありますか? ーー今よりも、4~8歳ぐらいのときの方が、ホタルがいなくなったらどうしようと思い、泣けてくるときがありました。「ホタルが大きな病気になって余命何ヶ月とかになったら俺はどうすんねやろ」って。でも10歳を越えて、病気を乗り越えて、ひとつひとつ強くなっていった自分がいる気がします。 まだ若い頃と違って色々と苦労があるんでしょうね。 ーー老犬との暮らし方はお客さんに教わりました。中には僕より思いの強い人がいて、自分のところの犬が亡くなったら後追い自殺するのかなってくらいの方もいました。そこの子が亡くなったときにすぐ電話が掛かってきて「ホタパパ、一番の恐怖から逃れられた」と言っていました。 愛犬の死は、自分の犬が家に初めて家に来た時のことを思い出させるそうです。火葬場から骨壷に入れて帰ってきて自分の家の玄関を開けるとき、自分の犬が子犬だったころのことがフラッシュバックするらしいんです。骨壷の重さが子犬が初めて家に来た時の重さとまったく同じ、ぬくもりもまったく同じなんですって。それを出会った老犬の飼い主さんたちに教わったので、これを語り継ぐのがぼくの役目だと感じています。
Carriageが生まれた理由
今回、AirBuggy for Petのニューモデル、Carriageの開発に監修という形でたずさわったホタパパさん。そのいきさつをお伺いした。 ーー山奥に車で行って15分歩いたところにすごいきれいな川があるんですけど、その距離をホタルはもう往復できないんです。でもカートに乗せればそこに行ける。行きはまだ元気だから小走りで行って、思う存分、川で遊んで、帰りはカートに乗せて帰ってくる。大好きな公園に行きたいけど、遠くて歩いて行けないとか、海が好きな子だったら砂浜をずっと歩けない、でも泳がせてやりたい。そんな願いを叶えたくて、GMPインターナショナルの代表にどうしてもカートを作ってほしいとお願いしたんです。笑顔になるようなバギーを作ってほしいって。 AirBuggy for Petとの出会いはいつ頃だったんですか? ーー約2年前、札幌で写真展をやったんです。その時、GMPインターナショナルのスタッフの方がいらっしゃって、AirBuggy for Petを宣伝されていました。この人ひょっとしたらぼくの望みを叶えてくれるかもしれないと思い、その場で声をかけさせてもらったんです。「大型犬のバギーが欲しいからいっぺん考えてほしい」と。すると「東京に来てうちの社長を説得してくれれば」とスタッフの方が言ってくれたんです。代表も全く白紙の状態から、よく会ってくれて作ってくれたなと思っています。
ホタパパ × AIRBUGGY = 笑顔
ホタパパさんは多くの人に“笑顔”になってほしいという思いをCarriageに込めたという。 ーーCarriageに乗ってお出かけすると、ホタルも笑顔になるし、その笑顔を見ているぼくも笑顔になる。さらに、ぼくらを見ている周りの人も笑顔になるんです。中には「あんな老犬になってまで外に連れ出して可哀想」なんて言う人もいます。でも、ほんとうに老犬の幸せを知っている方は、ぼくとホタルを見て「幸せそうね」と言ってくれるんです。すべての人がそれを見て笑顔になって幸せになってくれたらと思っています。 機能的にはどんな特徴があるのでしょうか? ーールーフがないので老犬が開放的に乗ることができ、荷物が多いときは、台車としても使えます。また、オプションのルーフを取り付ければ、元気に動きまわる若い犬も安心して乗せることができます。また、AirBuggyは今まで3輪カートが主でしたが、今回は大型犬向けのため安定性を考えて4輪にしています。ただ、AirBuggyの特徴である三角構造にはこだわっていて、軽快な押し心地はそのままです。この商品のどこかに”スマイル”をを入れて欲しいとGMPさんにお願いしたら“スマイルイエロー”という色を考えていただきました。
AirBuggy for Petユーザーの方へメッセージをお願いします。 ーー老犬や介護についてすごい暗いイメージを持っている方が多いんですけど、実際はそうではないということを知って欲しいです。老犬は1つひとつしてあげなければいけないことが増えていく、それがすごく幸せな時間なんです。たとえば、ぼくはホタルをカートに乗せてあげるたびに幸せを感じます。出来なくなることが増えていくことで絆が深まっていく。そのためのひとつの道具としてカートがある。ドアの向こうはたくさんの笑顔が待っています。その笑顔に出会うために、ぜひAirBuggy for Petでいろいろな場所にお出かけして欲しいと思っています。
PROFILE
初田勝一、通称ホタパパ。1966年、京都府生まれ。写心家。長野県白馬村を拠点に、ゴールデンレトリバーのホタル(13歳)と、ジャックラッセルテリアの岳(5歳)といっしょに、全国津々を旅しながら写真撮影をおこなう。また、企業とコラボし、飼い主と犬の視点に立ったドッググッズの開発や各種イベント活動にも力を注いでいる。