ディアーズキッチンについて

当店のパンは国産小麦を使用し、こだわった材料で粉の状態から焼き上げまで行う、今では数すくなくなってきたフルスクラッチベーカリーです。 「ちゃんと小麦の匂いがするパン」をあなたへお届けしたいので、焼き立てすぐ3D瞬間冷凍機にて冷凍保存。 おいしさ・香りを閉じ込めて丁寧に梱包し、責任をもっておいしいパンをお届けいたします。 ディアーズキッチンオンライン店長　和田義裕

1994年に創業したディアーズキッチンは、30年にわたり地元の食卓に寄り添い、伝統的なパン作りを大切にしてきました。 奈良県生駒の自然豊かな場所で、丁寧にパンを焼き続けています。 和田義裕は、そのパン屋の息子として生まれ育ち、オンライン専門の冷凍パン専門ショップ「ディアーズキッチンオンライン」を立ち上げました。ここではいつでもご自宅にいながら焼きたての風味を楽しめる商品を提供しています。 国産小麦100％や厳選された材料を使用し、最新の特殊冷凍技術で瞬時に凍結させています。トースターで数分リベイクするだけで、本物の焼きたてパンの味わいをお楽しみいただけます。 このストーリーでは、冷凍パンに込めた想いや創業の裏話、そして商品の魅力についてご紹介します。

パン作りにおける素材や製法へのこだわりは確かに重要ですが、僕が一番大切だと考えているのは、やはり焼きたての風味です。 ベーカリーの息子として育った僕は、幼少期からその新鮮な味わいを知り、親しんできました。 そして大人になりさまざまなパンを食べ歩いた経験から、たとえ一流のシェフが作るパンでも、時間が経つにつれてその美味しさは衰えてしまうことを痛感しました。 子供の頃、父の店で毎日当たり前に楽しんだ焼きたてのパンは、実は非常に貴重な体験だったのです。 通常、ベーカリーでは焼きたてのパンを売り場に出しますが、時間が経つと水分は失われ、グルテンやデンプンの質が落ち、パサパサとした食感になってしまうこともあります。 さらに、コンビニやスーパーで売られているパンは、たくさんの添加物が使われてふわふわ感を不自然に保っています。 僕はもっと多くの人に焼きたてパンの特別な瞬間を日常的に感じてもらいたいと思うようになりました。それが、ディアーズキッチンオンラインを立ち上げたきっかけです。 最新の瞬間冷凍の技術を駆使して、どこにいてもいつでも焼きたての風味を楽しめるパンをお届けすることで、今まで特別だった、いつでも自宅にいながら焼きたてを食べられる体験を、毎日の当たり前に変えることができます。 朝、トースターでパンをリベイクするだけで、キッチンは焼き立てのパンの香りで満たされ、自然と家族がダイニングに集まります。ディアーズキッチンオンラインは、そんな家族の時間を豊かにする小さな幸せを提供したいと考えています。

前職では通信会社の役員をしており、業績も順調に伸びていました。 ですが、子供が生まれたことをきっかけに、自分の人生について見つめ直すようになりました。 以前から自分で何かを始めてみたいという思いがありましたが、40歳目前での挑戦はもしかしたらラストチャンスかもしれません。 そんな時、実家に立ち寄った際、近隣の大型モールの影響で店の売上が下がっていることを聞きました。 「あとは年金まって店じまいするだけやから全然良いねん」という父の言葉とどこか悲しそうな表情が忘れられませんでした。 僕はそれから、父が長年磨いてきた技術で作ったパンを、もっと多くの人に知ってもらうためにはどうすればいいかを考えるようになり、冷凍での販売に目を向けました。 調べてみると冷凍庫の種類は千差万別で沢山あり、急速冷凍を謳う冷凍庫が非常に多いです。 いろんな展示会に足を運び、3D冷気でパンの水分を奪わない特殊冷凍庫の3Dフリーザーと出会うことができ、これなら焼き立て品質のパンを沢山の人にお届けできると確信し、ECサイトにて販売することを決めました。

《3Dフリーザーの強み》 食品の乾燥を防ぎながら冷凍する独自技術で旨味を逃がしません。 一般的な冷凍で食品を凍らせた場合、水が氷になるまでの温度の通過速度が遅いため氷結晶が大きく歪になり食品の細胞を破壊してしまいます。3Dフリーザーでは、3D冷気（高湿度冷気）で包み込むように均一に急速冷却するので、氷結晶は小さく歪になりません。さらに、氷結晶が小さいため解凍時間も短縮できます。

まずは、自分が父のパンを完璧に再現できるように、父の店で働かせてもらうことになりました。 ここで、本当にパン作りは奥深く難しいと思い知りました。毎朝2時から何度も失敗を重ねながら練習し、失敗したパンの焼き直しを失敗したりしました。 そしてようやく自信を持って焼けるパンができるようになり、ECサイトでの販売を開始しました。 しかし、実際はこの挑戦を反対したり、鼻で笑う人ばかりでした。 店に納品に来た資材屋さん、機械屋さんなどに話をして、冷凍パン専門のECをやりたいと伝えると、「ムリムリ！ネットだけなんて絶対無理！」「そんな大手しかできないことを考えたらあかんで」と真っ向から反対され、とても悔しい思いをしました。 確かにやり始めてみると本当に大変でした。 ECサイトオープン当初の半年間は全く売れず、続けていくことに不安しかありませんでした。 諦めるのも選択の一つなのかなとほんのり思い始めたある時、当時4歳の娘とお風呂に入りながら「どうしたらパパのパンを沢山の人に食べてもらえると思う？」と聞くと、「おいしいよって言って一回食べてもらえばいいんじゃない？」と娘の純粋な一言に、はっとしました。 僕が子供の頃から好きだったあの焼き立ての味を一度食べてもらえればきっとわかってもらえるはずだと思いました。当たり前のことに気づかず必死になっていました。 そこからはとにかく一度食べてもらおうと、夫婦そろってチラシをまいてみたり、ポップアップ出店するなど、できることをコツコツとやっていきました。 できるだけお金がかからないよう、デザインからマーケティングに至るまで独学で学び、新規のお客さまを増やしていきました。 そうすることでリピートしてくれるお客さまが増え、今では毎月の売上の約50％がリピーターさまからのご注文になりました。本当にありがたいことです。 僕は、この店の味を待っている人がたくさんいるんだと実感し、そして、一度食べてくれたお客さまが繰り返し購入いただけることを確信し、自分の考えを貫くことを決めました。 僕はパン屋もECサイトも未経験で始めたので、すべてが試行錯誤で失敗を繰り返しながら成長を続けています。 家族や周りの人たちの協力をいただきながら、これからも試行錯誤しながらよりたくさんの人に自慢の冷凍パンをお届けできるように成長していきたいです。

パンが焼き立てかどうかが極めて重要であるということですが、それに加えて、職人の技術も味に大きく影響します。さらに、製造方法についても違いがでてきます。 一般的なパン屋では、朝の開店に間に合わせるため前日に生地を成形し、氷温（0℃～‐3℃程度）で一晩置いてから翌朝に焼き上げる方法が一般的です。 これはパンの製造に時間がかかりすぎるため、朝の開店に間に合わせる為致し方ないところですが、成形から焼成まで時間をおいてしまうと、どうしても膨らみきらなかったり風味がおちてしまいがちです。 当店の冷凍パンは、ほぼすべてを一日製法で製造しています。（ストレート製法とも言われます）この製法では、生地を練った直後に焼き上げてすぐに冷凍するため、食感と風味を最も良い状態で保つことができます。 また、生地を練って発酵させ、分割した後に氷温（0℃～‐3℃程度）で熟成させ、その後成形して焼くという製法が味に深みがでるという方もいますが、当店の冷凍パンは小麦の香りをより感じられる一日製法を採用しています。

また、冷凍することで細菌が活動できなくなるため、生地に保存料や食品添加物を使用する必要がありません。さらに、合成着色料や香料も使用しておりません。（菓子パンや惣菜パンには、材料由来の添加物が含まれます。） 当店のパンは毎日食べていただくことを想定して製造しているので、基本的にシンプルな食事パンが多いです。シンプルなパンだからこそ原材料にこだわり、北海道高級小麦「ゆめちから」「はるよこい」を中心に国産高級小麦だけをブレンド。 全粒粉やライ麦などを使用した食物繊維が豊富なパンや、エキストラバージンオリーブオイルや太白ごま油、菜種油などの油脂にもとことんこだわっています。 焼き立ての風味と素晴らしい食感を、お客様にお楽しみいただけるよう努めています。

お届けするパンは賞味期限が30日以上あるものをお送りします。家族の人数にあわせゆっくり消費していただけますので、当店のパンをお選びいただくことで食品ロス削減に寄与します。 当店も、形が悪くなってしまったパンなどを、訳あり品として冷凍でお安く販売したりできますので、パンを捨ててしまう事はほとんどありません。 冷凍パン専門ECサイトがオープンして2年がたちましたが、お客さんから沢山のお声をいただいており、「近くにパン屋がなくて、こんな本格的なパンを自宅で簡単に楽しめるのはありがたい」「車椅子生活でなかなかパン屋さんに行けないから、とても嬉しい」といった声をいただいています。 中には離島に住んでいてパン屋に行こうと思うと一日かかってしまうという方や、ご家族の毎日の食事に頭を悩ませている主婦の方など、多くの方のお悩みを解消できていることがわかりました。 自分の人生をかけて僕は、これからも沢山のパン好きの方に貢献し、「焼き立ての特別」を毎朝の当たり前にできるよう、良質な冷凍パンをつくっていきます。