いつもお世話になっております。
古川珈琲のふう店長です。
昨年、そして今年に入ってからも僕が知ってる店や業者さんの廃業が後を絶ちません。その主な原因は材料など仕入れ価格の上昇だと感じます。
「店を閉めることにしました」や「昨年で店を閉めました」などそのようなお話を直接お聞きすることが多くなってきています。正直、とても残念であり、寂しいです。またお気持ちを想うと、とても辛いです。また、それは決して他人事ではなく自分事としても考えてしまいます。あと僕は誰かにアドバイスできるような立場ではないのですが、商売のことで相談にのってほしいと言う方もいてお話を伺うことも時々あります。
良いものを安く売れる。そして良いものが安く買える。そんな時代が30年ほど続きましたが、そんな時代が、まもなく終わろうとしているようです。
コーヒー業界も今年の3月頃より大手さんを含む各社各店が大幅な値上げを予定しているとのこと。ただ、大幅な値上げをしても今のコーヒー豆の国際相場および円安の状況ですと、とても採算が合わないと思いますので、値上げの動きは今後も当分の間、続きそうです。
僕は思います。自然環境、そして国際相場の動きはもちろん、購入する購入しないというお客様のお気持ちをコントロールすることは僕にはできません。なので、僕がどんなに頑張っても、店を続けたいと強く願っても、出来ることは限られています。
僕に出来ることは心を込めてコーヒー豆を焙煎すること。お客様に美味しく飲んでいただけるように丁寧に焙煎すること。それしか出来ないです。それしか出来ないけれど、それに100%情熱を注いでいます。
この先、ずっと店を続けていけるかは正直わからないけど、どのような結果になろうとも悔いのないように一日一日を全力で、この仕事はこれで最後というその日までやり遂げたいと思います。
古川珈琲 古川裕介(ふう店長)